様々な症状に関する知恵袋
PMS(月経前症候群)対処法
PMSとは、月経前3〜10日の黄体期の間に続く、精神的・身体的な不快症状で、月経発来と共に減退ないし消退するもののことを言います。
約60%の女性がPMSに悩んでいるというデータがあります。
また、PMSがある方は更年期でも悩まされやすいという報告もあり、女性は約40年もの間月経と不調とを繰り返さなければならないというゾッとするデータです。
そんな体質とは早めにお別れしたいですね。
実はPMSの原因ははっきりと解明されていません。
ホルモンバランスの変化の時期と相対している症状なので、おそらくホルモンと関係しているだろうという仮説がほとんどです。
現在有力と考えられているのが、以下の仕組みです。
●排卵によるエストロゲン減少
→エストロゲンの減少により脳内の「セロトニン」という通称幸せホルモンも減少するといわれています。それにより気分が落ち込んで行きます。
●排卵によるプロゲステロン増加
→妊娠を支えるプロゲステロンには様々な副作用があります。体に水分を蓄えようとする働きから、体のあちこちでむくみが起きます。胸の張りや便秘、眠気などもその影響と考えられています。
<PMSの対処法>
いよいよ本題です。
PMSを改善したいと思った時にまずやってもらいたいことが、「体のリズムの把握」です。
・自分はどんなタイミングで具合が悪いのか。
・どんな体調の悪さなのか。
・日によってどの程度の辛さが出ているのか。 など。
2周期記録してパターンを見て見ましょう。
そうすることで対策を立てやすくなります。
PMSのある方に共通して効果的なのが「大豆イソフラボン」です。
大豆を食事で毎日取り入れたところ、PMSの辛さが平均して半減したというデータがあります。
オススメは「豆もやし」です。お手頃価格で、常備菜にしておきやすい野菜です。
納豆は体質的に合わない方もいらっしゃるので、なるべく自然な大豆を摂るようにしましょう。
気分の波が起きやすい方は、「涙活」が効果的です。
涙を流すと、幸せホルモンのセロトニンが分泌されます。エストロゲンが減少したことで、減少した分を補填しましょう。
気分の波が起こりやすい時期を把握して、「泣ける映画」などを積極的に観ましょう。
テレビの情報番組のような対処法ですが、医学的にも非常に有効だと言えます。
また、鍼灸ではそもそもの体質改善のサポートを行うことができます。
習慣である、食事の改善なども非常に有効ですがより早く改善されたい方は併用されるといいでしょう。