五十肩(肩関節周囲炎)

五十肩とは

五十肩（肩関節周囲炎）とは、肩の関節を包む組織（関節包や腱、靭帯）に炎症が起き、動かすと痛みが出る状態を指します。

40〜60代に多く見られますが、最近ではデスクワークや姿勢不良から30代でも発症するケースが増えています。

肩の構造は非常に複雑で、筋肉・腱・関節・神経が密集しています。

どこか一部でも動きが悪くなると、周囲がかばい、結果的に炎症を引き起こします。

五十肩で出やすい症状

• 肩を動かすと強い痛み（特に外転・後ろに回す動作）
• 夜間痛（寝ている時にズキズキする）
• 可動域制限（髪を結ぶ・服を脱ぐ・背中に手が回らない）
• 肩の重だるさやこわばり感
• 首〜背中にかけての張りや違和感

痛みの程度や期間は人によって異なりますが、一般的に次のような経過をたどります

①急性期（痛みの強い時期）

　動かすとズキッと痛み、夜間痛が強い

②慢性期（可動域制限の時期）

　痛みは減るが動かしにくくなる

③回復期（改善に向かう時期）

　少しずつ動かせるようになってくる

五十肩の原因（西洋・東洋医学の両面から）

西洋医学的な原因

• 加齢や使いすぎによる炎症
• 血流不足・筋肉の硬直
• 猫背や巻き肩などの姿勢不良
• ホルモンバランスの変化（特に女性に多い）

東洋医学的な原因

• 気血の滞り（瘀血）：血の巡りが悪く、炎症や痛みが長引く
• 寒邪・湿邪：冷えや湿気によって筋肉・関節の動きが悪化
• 肝腎の弱り：加齢や疲労により「肝」「腎」の働きが低下し、筋肉・関節の回復力が落ちる

病院での五十肩治療法

• 痛み止め・湿布・注射（ステロイド）
• 理学療法（リハビリ・ストレッチ）
• 温熱療法・電気治療

これらで一時的に痛みが緩和する場合もありますが、根本的な原因である「筋肉のアンバランス」「血流不良」「姿勢の崩れ」を整えない限り、再発や長期化することが多いです。

本八幡鍼灸院（市川市）でのアプローチ

当院では「痛みを取ること」だけでなく、「再び動かせる肩をつくる」ことを目的としています。

施術の特徴

• 鍼灸治療
  　肩関節周囲の深部筋（棘上筋・棘下筋・肩甲下筋）に直接アプローチし、炎症を鎮めて血流を促進
• 活法整体
  　肩甲骨・鎖骨・胸椎の動きを引き出し、可動域を回復
• 自律神経調整
  　痛みによる交感神経の過緊張を整え、自然治癒力を高める
• 生活指導
  　冷え対策、姿勢改善、簡単なストレッチの指導

期待できる効果

• 肩の痛み・夜間痛の軽減
• 肩の可動域の回復
• 睡眠の質改善
• 再発しにくい体づくり