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ビタミンD摂りすぎの症状と上限量|サプリが原因?対処法も解説

公開日:2026.01.12
ビタミンD摂りすぎの症状と上限量|サプリが原因?対処法も解説します。

ビタミンDの摂りすぎは、体に不調をきたす可能性があります。
特にサプリを利用している場合、意図せず過剰摂取になるケースがあり注意が必要です。

ビタミンDの摂り過ぎによって起こる症状は、血中のカルシウム濃度が異常に高まる「高カルシウム血症」が主な原因です。
この記事では、ビタミンDの過剰摂取による具体的な症状や安全な上限量、原因、そして万が一摂りすぎてしまった場合の対処法について詳しく解説します。

ビタミンDの過剰摂取で現れる主な症状とは?

ビタミンDを摂りすぎると、血液中のカルシウム濃度が過剰になる「高カルシウム血症」を引き起こし、全身にさまざまな症状が現れます。
初期には吐き気や食欲不振といった消化器系の不調が見られ、進行すると腎機能障害や意識障害など、より深刻な健康被害につながる可能性があります。

これらの症状は、ビタミンDそのものが直接作用するのではなく、過剰なカルシウムが原因で起こるのが特徴です。

【初期症状】吐き気や食欲不振などの消化器系の不調

ビタミンDの過剰摂取による初期症状として、消化器系の不調がよく見られます。
血液中のカルシウム濃度が高まることで、胃腸の働きに影響が及び、食欲不振や吐き気、嘔吐、腹痛、便秘などが起こりやすくなります。
人によっては下痢を引き起こす場合もあります。

これらの症状は一般的な体調不良と似ているため、原因がビタミンDの摂りすぎにあると気づきにくいことも少なくありません。
サプリメントを摂取し始めてから、このような消化器系の不調が続く場合は、過剰摂取を疑う一つのサインと考えられます。

喉の渇きや頻尿、だるさといった体調不良

高カルシウム血症が進行すると、腎臓の働きにも影響が出始めます。
腎臓は尿を濃縮する能力が低下し、体内の水分が過剰に排出されるため、尿の回数が増える頻尿や、量が多くなる多尿といった症状が現れます。

その結果、体は脱水状態に陥り、喉の渇き(口渇)を強く感じるようになります。
また、体内の電解質バランスが崩れることや、筋肉の働きが低下することから、原因のわからないだるさや全身の倦怠感、筋力低下なども引き起こされます。
これらの症状は日常生活にも影響を及ぼすため、注意が必要です。

重症化すると腎機能障害や錯乱などの意識障害を引き起こすことも

ビタミンDの過剰摂取が長期にわたると、深刻な健康被害に至る危険性があります。
腎臓では、尿路にカルシウムが結石として溜まる腎臓結石や、腎臓の組織自体にカルシウムが沈着する石灰化が起こり、腎機能障害を招きます。

さらに、高カルシウム血症は血管の石灰化を進め、高血圧や不整脈の原因にもなり得ます。
神経系にも影響が及び、錯乱や気分の変調、幻覚、さらには昏睡といった重篤な意識障害を引き起こすケースも報告されています。
その他、目の結膜にカルシウムが沈着して痛みを生じることもあります。

ビタミンDの過剰摂取はサプリメントがほとんどの原因

ビタミンDの過剰摂取による健康被害は、そのほとんどがサプリメントの不適切な使用によって引き起こされます。
通常の食生活や、日常生活で日光を浴びることによって体内で生成されるビタミンDの量で、過剰症になる心配はまずありません。

そのため、ビタミンDの摂取量を管理する上では、特にサプリメントの利用に注意を払う必要があります。

通常の食事や日光浴だけで摂りすぎる心配はほぼない

ビタミンDは、きのこ類や魚介類などの食品に含まれていますが、これらの食品から過剰摂取になるほどの量を摂るのは非常に困難です。
例えば、ビタミンDが豊富とされる鮭でも、耐容上限量に達するには毎日大量に食べ続けなければなりません。

また、日光浴によって皮膚で生成されるビタミンDは、体内で十分な量が確保されると生成が自動的に調整される仕組みになっています。
そのため、長時間日光を浴び続けたとしても、ビタミンDが過剰になることはありません。
過剰摂取のリスクは、あくまでサプリメントなど外部からの摂取に限定されると考えてよいでしょう。

複数のサプリを併用して許容量を超えているケースに注意

ビタミンDの過剰摂取で特に注意したいのが、複数のサプリメントを併用しているケースです。
ビタミンD単体のサプリメントだけでなく、カルシウムのサプリメントや、総合的な栄養補給を目的としたマルチビタミンなどにもビタミンDが含まれていることがあります。

本人は一種類のサプリしか摂取していないつもりでも、知らず知らずのうちに複数の製品からビタミンDを摂り、合計の摂取量が安全な上限を超えてしまう可能性があります。
サプリメントを利用する際は、それぞれの成分表示をよく確認し、自分が1日にどれくらいのビタミンDを摂取しているかを正確に把握することが重要です。

【年代別】1日あたりに摂取しても安全なビタミンDの上限量

ビタミンDの摂取には、健康被害をもたらすリスクがないと科学的に判断される上限量として「耐容上限量」が設定されています。

この量は、性別や年齢によって異なります。

特に自己判断でサプリメントを利用する場合は、この耐容上限量を超えないように注意することが、安全な摂取の基本となります。

ここでは、厚生労働省が示す「日本人の食事摂取基準(2020年版)」に基づき、年代別の耐容上限量を解説します。

成人(18歳以上)の耐容上限量は100μg(4,000IU)が目安

18歳以上の成人の場合、男女ともにビタミンDの耐容上限量は1日あたり100μg(マイクログラム)と定められています。
ビタミンDの量は、国際単位であるIU(InternationalUnit)で表記されることも多く、100μgは4,000IUに相当します。

市販のサプリメントを利用する際には、製品に記載されている含有量がμgなのかIUなのかを確認し、この上限を超えないように管理することが必要です。
特に高濃度のサプリメントを摂取している場合は、一粒で上限量近くになることもあるため、用量を必ず守るようにしてください。

小児(1歳から17歳)における耐容上限量の目安

子どもの場合、成長段階に応じて耐容上限量が細かく設定されています。
1〜2歳では20μg、3〜7歳では30μg、8〜9歳では40μg、10〜11歳では60μg、12〜17歳では80μgが1日の上限量の目安です。

乳児(0歳)については、データが不足しているため明確な耐容上限量は設定されていませんが、目安量として10μgが示されています。
子どもは大人に比べて体が小さく、過剰摂取の影響を受けやすいため、保護者がサプリメントを与える際には特に慎重な判断が求められます。
基本的には、通常の食事からの摂取で十分な場合が多いです。

ビタミンDを摂りすぎたと感じたらどうすればいい?対処法を解説

ビタミンDのサプリメントを摂取していて、吐き気や倦怠感などの体調不良を感じた場合、過剰摂取の可能性があります。
このような状況に陥った際は、自己判断で摂取を続けず、適切に対処することが重要です。

まずは原因となっている可能性のあるサプリメントの摂取を中止し、それでも症状が改善しない場合は、速やかに医療機関を受診するべきです。

まずは原因と考えられるサプリメントの摂取を中止する

ビタミンDの過剰摂取が疑われる症状が現れた場合、最初に行うべき対処は、原因と考えられるサプリメントの摂取を直ちに中止することです。
これにより、体内のビタミンD濃度がそれ以上上昇するのを防ぎます。

ビタミンDは脂溶性で体内に蓄積しやすいため、摂取をやめてもすぐに症状が改善しない場合もありますが、まずは原因を断つことが最も重要です。
複数のサプリメントを併用している場合は、ビタミンDを含む可能性のあるすべての製品の摂取を一旦やめて、様子を見るようにしてください。

体調不良が改善しない場合は速やかに医療機関へ相談する

サプリメントの摂取を中止しても吐き気や食欲不振、倦怠感といった症状が改善しない場合や、症状が重いと感じる場合は、速やかに医療機関を受診してください。
診療科は、まずは内科やかかりつけ医に相談するのがよいでしょう。

受診の際には、いつから、どのくらいの量のビタミンDサプリメントを摂取していたかを正確に医師に伝えることが、適切な診断と治療につながります。
可能であれば、摂取していたサプリメントのパッケージを持参すると、成分量が分かりやすくスムーズです。

ビタミンDの摂りすぎに関するよくある質問

ここでは、ビタミンDの過剰摂取について多くの人が抱く疑問に答えます。
サプリメントを毎日飲むことの安全性や、体内に蓄積されたビタミンDの排出、血中濃度の確認方法など、気になるポイントを簡潔に解説します。

正しい知識を持つことで、不安を解消し、ビタミンDと適切に付き合うための参考にしてください。

Q1.摂りすぎてしまったビタミンDは体から排出されますか?

ビタミンDは脂溶性ビタミンで、水溶性ビタミンのように尿として速やかに排出されず、主に脂肪組織に蓄積されます。
そのため、過剰に摂取した分が体外に出るまでには時間がかかります。

過剰な状態が続くと健康被害のリスクが高まるため、摂取量には注意が必要です。

Q2.ビタミンDのサプリメントを毎日飲むのは危険なのでしょうか?

国が定める耐容上限量を超えなければ、毎日摂取しても基本的には問題ありません。
ただし、複数のサプリメントの取り扱いなど、意図せず過剰摂取になるケースには注意が必要です。

サプリメントを利用する際は、1日の総摂取量を必ず確認し、上限量を守ることが安全な利用の鍵です。

Q3.血液中のビタミンD濃度を自分で知る方法はありますか?

血液中のビタミンD濃度を自分で正確に知る方法はありません。
自身のビタミンD濃度が適切かどうかを確認するには、医療機関で血液検査を受ける必要があります。

検査では血中の「25(OH)D」という数値を測定します。
不足や過剰が気になる場合は、一度医師に相談することをおすすめします。

まとめ

ビタミンDの過剰摂取は、ほとんどの場合サプリメントが原因で起こり、高カルシウム血症による吐き気や腎機能障害など様々な症状を引き起こします。

通常の食事や日光浴で摂りすぎる心配はほとんどありません。
健康を維持するためには、国が定める年代別の耐容上限量を守ることが不可欠です。
もし過剰摂取が疑われる体調不良が生じた場合は、速やかにサプリメントの摂取を中止し、症状が改善しない場合は医療機関を受診してください。
サプリメントを利用する際は、含有量を確認し、適切に管理することが求められます。

この記事の監修者

峯岸 里美

峯岸 里美

本八幡鍼灸院 院長

日本鍼灸理療専門学校/学校法人花田学園卒業後、鍼灸院3年、鍼灸整骨院2年勤務後2008年6月株式会社ブレイシングに入社。
住吉鍼灸院で5年勤務した後2013年2月本八幡鍼灸院を開院し院長に就任。
開院から13年院長に従事。
不妊、男性不妊をメインに不妊に悩むご夫婦に貢献している。

《資格》

はり師、きゅう師

《経歴》

日本健康医療専門学校
住吉鍼灸院勤務
本八幡鍼灸院院長就任

《所属》

日本不妊カウンセリング学会

《SNS》

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