● 直腸・肛門筋の減弱
便を押し出す力(いきみ)の低下や、骨盤底筋(腸や肛門周囲の筋肉)の運動障害、直腸の収縮力や感覚が低下すると、便意を感じているにもかかわらず、便が出しにくくなります。
何日にもわたって便が出ない、お腹の張りや痛み、頑張っても硬くて排便しにくいなどのご経験がある場合は「便秘」の可能性があります。そんな症状を昔からの体質だからとあきらめて薬などで対処的な対応だけして放置していませんか?便秘を放置していると精神的にも肉体的にも様々な悪影響が及んできます。
統計によると日本では、女性のおよそ4.9%、男性のおよそ2.6%の方が便秘です。女性に多く、性別に関係なく高齢になるほど増加します
便秘の方の便として硬さを段階にわけた世界共通の尺度(ブリストル・便形状スケール)を用いた評価方法から判定します。
硬くコロコロの便(うさぎのふんのような便)短く固まった硬い便、水分が少なくひび割れている便、適度なやわらかさの便、水分が多く非常にやわらかい便、形のない泥のような便、水のような便と、7段階に分類されている中で「コロコロした便」と「硬い便」が便秘、「やや硬い便」と「普通便」と「やややわらかい便」が健常の便、「泥状便」と「水様便」が下痢と判定されます。
便秘と下痢の繰り返しに悩む患者さんの中には、病医院を受診して「過敏性腸症候群(IBS)」と診断される方もいます。過敏性腸症候群とは、特に原因となる疾患や薬剤がないにも関わらず、便秘または下痢をくりかえす病気のことです。
大腸がんは大腸の粘膜にできる悪性の腫瘍です。家族性で遺伝の関与も少なからず認められています。40~50歳から増加しはじめ、がんによる死因では女性で第1位、男性で第3位となっています。
大腸がんの症状は、がんができた場所や進行の程度によって異なり、症状がほとんどないこともありますが、頻度が高いのは血便です。また、細い便が多いといった症状やバナナ状の曲がりもみられます。気になる方は医療機関での早めの受診をしましょう。
便秘には原因のはっきりしているものと原因のはっきりしていないものがあります。
便を押し出す力(いきみ)の低下や、骨盤底筋(腸や肛門周囲の筋肉)の運動障害、直腸の収縮力や感覚が低下すると、便意を感じているにもかかわらず、便が出しにくくなります。
食事や水分の摂取量が少ないと便が少なくなったり、便が硬くなり排泄しにくくなります。
大腸内の便を運ぶ蠕動(ぜんどう)運動が弱い、あるいは発生回数が少ないことで、排便に困難をきたします。
大腸がんやクローン病、虚血性大腸炎などの病気が原因で腸管の狭小が起こり便が通過しにくくなります。
直腸瘤、直腸内重積、巨大直腸症、小腸瘤、S状結腸瘤などによって、腸の構造異常が起こり排便しにくくなります。
便秘で悩んでいる方の中には、同時に切れ痔に悩んでいる方もいらっしゃいます。
排便時に肛門の内側の皮膚が裂けて切れ痔になる場合があります。切れ痔ができる部分は神経が通っているので排便のたびに強い痛みを感じます。
痛みのおそれから排便を我慢するようになると便秘はますますひどくなり硬い便によってまた切れてしまうという悪循環に陥ります。
切れ痔の慢性化は皮膚の突起物やポリープ形成につながり、肛門が狭くなる「肛門狭窄」という状態になり、これもまた便秘を増悪させます。
いかがでしたか。どうせ治らないと諦めずにお身体を内側から整えることで便秘の改善をはかってみてはいかがでしょうか。
営業時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土・日 |
---|---|---|---|---|---|---|
10:00-12:00 | / | / | 〇 | / | 〇 | 9:00 ~ 17:00 |
15:00-20:00 | / | 〇 | 〇 | / | 〇 |
定休日:月曜・木曜・祝日
※当日のご予約はお電話にて承ります