鍼灸で精子の質は上がります。~概要偏~

 
男性不妊は西洋医学的にみると以下のようなものがあります。
・造性機能障害
・性路通過障害
・性機能障害
・抗がん剤や抗うつ剤の影響
・クラミジア

今回は男性不妊についての東洋医学的な視点での考え方をお伝えしていきます。

あなたに当てはまるパターンはあるでしょうか?

〜東洋医学〜

東洋医学では、肝臓、心臓、脾臓、肺、腎臓を五臓といいます。

男性不妊症のうち精子に最も関わるのが『腎』と捉えます。
腎の機能は、生きるために必要なエネルギーや栄養の基本物質である精を貯蔵し、人の成長・発育・生殖、ならびに水液や骨を司ることです。
精子の数や運動率、形態などは、まさに腎の状態に大きく左右されることになります。腎の状態がよければ、精子の状態もよくなります。

男性不妊症のうち男性機能に最も関わるのが『肝』と捉えます。
肝の機能は、気の流れを通じて感情の調節をしたり、臓腑の活動をのびやかに円滑に保つことです。血液を貯蔵し、精神・運動・性機能、ならびに血や筋肉を司ることです。
勃起や性欲などは、まさに肝の状態に大きく左右されることになります。肝の状態がよければ、男性機能もよくなります。

『腎』は、年齢とともに弱まります。

精子は年齢とともに老化して染色体異常が増えるという報告があります。
染色体の異常があると、たとえ受精卵ができて妊娠しても、その後成長し続けることができずに流産に至ってしまいます。(不育症)

腎の気を高めることで、男性不妊の予防にも有効です。

精子不動症・精子無力症

東洋医学では『腎陽虚証』の状態です。

  • 精子の運動率が50%以下
  • 数値や機能面で何らかの問題がある
  • 冷えが強い
  • 腎の陽気が不足している体質です。

加齢や、生活の不摂生、過労、慢性疾患による体力低下などによって人体の機能が衰え、冷えが生じてこの証になります。
また、『陽』には動きという概念があります。
腎陽が虚弱になると、精子の機能やホルモン内分泌機能が低下し、男性不妊症になります。

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乏精子症・無精子症

東洋医学では『腎陰虚証』の状態です。

  • 精子の数が少ない(精液1mlあたりの精子の数が2千万〜2億)
  • 精子が見当たらないような場合

腎の陽気ではなく、腎の陰液が不足している体質です。陰液とは、人体の構成成分の内、血、津液、精を指します。
また、『陰』には何か作り出すという概念があります。

過労、不規則な生活、大病や慢性的な体調不良、性生活の不摂生、加齢などにより精子が上手く作れず、男性不妊症になります。
陰液の不足により相対的に陽気が亢進し空焚きのやかんのようになるため、のぼせ、手足の火照りなどの熱証が生じます。腎の精気など腎陰を補う方法が得策です。

『肝』は、ストレスなどの影響を強く受けます。

男性機能はストレスなどによって血流が悪くなることでおきます。
ストレスにより血流が悪くなると、精子の状態はいいのに勃起できなかったり、勃起ができても射精が上手くいかなくなります。性行為に支障をきたし男性不妊になります。

肝の気を高めることで、男性不妊の予防にも有効です。

ED(勃起不全)・射精障害

東洋医学では肝鬱気滞証の状態です。

ストレスも男性不妊と関係があります。
仕事や人間関係、性交渉のプレッシャーなどがストレスとなり男性機能障害を引き起こしてまいます。

身体の諸機能を調節する臓腑である肝の機能がスムーズに働いていない体質です。
ストレスや緊張が持続することによりこの証になることがよくあります。
肝気の流れの悪化がホルモンバランスの失調に及び、男性不妊となります。

生活背景として
仕事の激務による疲労やストレスの蓄積、深夜残業による不規則な生活、家族や周囲からのプレッシャーなどがあります。

肝気の鬱結を和らげて肝気の流れをスムーズにし、男性不妊症を治していきます。

腎や肝以外にも男性不妊の原因はあります。

生活習慣の乱れや何気ない癖による血液の停滞や肥満、アルコールなどなどいろんなことが男性不妊につながってきます。

精索静脈瘤

東洋医学では『血瘀証』の状態です。

精索静脈瘤など、血流が悪いために精子の状態がよくないようなら血瘀証です。

血流が鬱滞しやすい体質で、精神的ストレスや、冷え、体内の過剰な水液、生理機能の低下などが原因です。
疾患や体調不良が慢性化して血流が悪くなり、血液の鬱滞が起こることで血瘀証になります。

血流の悪化により腫れが生じて精索が圧迫され、睾丸の温度が上昇したり、精巣に十分な酸素や栄養が供給されなくなると、精子を造る機能(造精機能)が低下し、男性不妊症になります。

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肥満・糖質脂質過多・浮腫

東洋医学では『痰湿証』の状態です。

食事の不摂生が原因で体内に不要な水分が溜まり循環や代謝が悪くなるのが原因です。
血液がドロドロの人や中性脂肪が多い人、浮腫みやすいような人が多いです。
そのせいで精子の元気がなくなってしまうようなら痰湿証です。

痰湿が精巣の機能を阻害するため、男性不妊症になります。

暴飲暴食・偏食・アルコール

東洋医学では『湿熱証』の状態です。

痰湿症が熱を帯びてさらに造精機能を低下させる湿熱証もあります。湿熱は体内で過剰な湿と熱が結合したものです。

脂っこいもの、刺激物、味の濃いもの、生もの、アルコール類の日常的摂取や大量摂取でこの証になります。
湿熱が精巣の機能を阻害することにより、男性不妊となります。

また、肥満の人はそうじゃない人に比べると精巣の温度が高く精子が少ないという報告もあります。
更にアルコールは精巣内に毒物であるアセトアルデヒドを充満させます。男性不妊だけではなく、死産や流産の可能性が増えます。

赤ちゃんや大切な奥さんのことを考えると妊活中のアルコールは控えなければなりません。

 

いかがでしたか??

あなたはどれに当てはまりますか??

これらの症状は鍼灸治療で改善していきます。

執筆者:中嶋宝

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