つわり
妊娠によって起こる悪心、嘔吐など消化器系の症状を中心とする症状のことです。
妊娠に伴い体は変わっていきます。
内分泌学的な変化や代謝性の変化や精神医学的変化など原因は様々です。
主な症状
悪心(吐き気)、唾液量の増加、嘔吐、全身の倦怠感(だるさ)、頭痛、眠気、食欲不振など、様々な症状があります。
つわり対策
1、症状は早朝の空腹時に起こりやすいと言われている為、朝起きたときにすぐにつまめるものを枕元に置いておくと良いです。
2、とにかく無理をしない事。家事や仕事はパートナーにも手伝ってもらうなど周りの方に助けを求めましょう。
3、外出などする場合は、空腹を避け、糖質の補給を心がけましょう。
妊娠悪阻
つわり症状が増悪し、嘔吐を頻回に繰り返す。脱水、飢餓状態となり、代謝性アルカローシス、代謝性アシドーシスなどが起こる。
嘔吐による病態
嘔吐による唾液の喪失→低ナトリウム血症、低カリウム血症、低カルシウム血症→代謝性アルカローシス→ウェルニッケ脳症
水分の消失→脱水→血液濃縮→抹消循環不全→肝臓、腎臓障害→ウェルニッケ脳症
度重なる嘔吐によって起こる「摂食障害」による病態
摂食障害による糖の不足→脂肪分解→ケトン体増加→ケトーシス→代謝性アシドーシス→ウェルニッケ脳症
摂食障害による糖の不足→☆蛋白質分解→窒素酸化物増加→代謝性アシドーシス→ウェルニッケ脳症
☆蛋白質分解→低蛋白血症→胸水・腹水の貯留
ビタミンB1の不足→ウェルニッケ脳症
代謝性アシドーシス
代謝異常により、体の血液PHが酸性に傾く病態です。
脂肪分解などで、血中にケトン体などの酸性代謝物が蓄積することや、
脱水で腎臓に負担がかかり、塩基(酸性に対するもの)の再吸収が出来なくなると発症する。
代謝性アルカローシス
代謝性アルカローシスは、酸の喪失「アルカリ投与,水素イオンの細胞内への移動,またはHCO3−のうっ滞によるHCO3−の蓄積である。
最も多い原因は体液量の減少(特に反復性嘔吐または胃酸および塩化物の喪失)と利尿薬の使用である。
いずれにしても、妊娠悪阻は重症化する危険性があるため、予防をするか、病院で検査・治療をすることが重要です!!