生理痛が不妊の体質の原因かも!?
生理痛に関するこのような症状・お悩みはありませんか?
✔お腹・腰に激しい痛みを感じる
生理前後の腹痛や腰痛を80%以上の女性が感じています。
ホルモンの一つ「プロスタグランジン」というものが過剰に分泌されることが原因といわれております。
これは生理の時(子宮内膜を外に押し出そうとする時)に活躍するホルモンです。
プロスタグランジンの働きによって子宮周りの筋肉をギュギュっと縮めて内膜を外に出す時に、お腹や腰が痛く感じます。
✔月経による貧血で歩くのが困難
血液中の赤血球に鉄分は乗っかり、体全身へ運ばれていきます。月経中は出血と一緒に鉄分も外に出てしまうため、貧血状態になりやすいです。
特に出血量が多い方や、元々の血液が少ない方はより症状がひどくなりやすいです。
✔月経時の頭痛がつらい
生理周期に伴って起こる頭痛は、「月経関連片頭痛」と呼ばれる片頭痛の一種と言われております。
主に生理のはじまる前後に起きます。普通の片頭痛よりも、特徴は症状が長く続き、痛みは鈍く、強い事です。
片頭痛発作時には、三叉神経血管系が活性化され、三叉神経終末から「CGRP」が放出されることが知られています。
CGRPは頭痛発現自体に大きな役割を果たしていると考えられていますが、片頭痛そのものにエストロゲンとCGRPがどのように関連しているかは正確な理由は未だにわかっていません。
頭痛が出ているときは血管が収縮しているときです。頭痛は血管を拡張させることで軽減されます。
通常、頭痛が出た際に三叉神経終末からCGRPが出ることによって血管拡張が起こり、頭痛が軽減されますが、
月経関連片頭痛が起こる方に関しては、三叉神経終末におけるCGRP放出が、枯渇気味になっているという状況が考えられます。
月経痛が重くなる原因
月経痛が重くなる要因を大きく二つにわけて説明していきます。
日常生活によるストレスが原因の場合
生活習慣や環境によっても月経痛を悪化させる要因になります。
血行不良
血液の質が悪くドロドロしていると、それだけ子宮を収縮させる力が必要になります。
この収縮をさせる働きをするのがプロスタグランジンです。
プロスタグランジンは発痛物質でもあるので、子宮収縮が強くなるほど痛みも強くなります。
水分不足や、糖質・脂質を多く摂る食事をしていると血液がドロドロになりやすいです。
自律神経の乱れ
また、血液は質だけでなく流れも大切です。
自律神経が乱れると、血流の調整がしづらくなります。
特に交感神経が活発だと、血管は収縮し血液が流れが悪くなります。
血流が悪いと体が冷えやすき、それによって子宮の働きが悪くなり、プロスタグランジンの分泌が増えるので痛みがひどくなります。
睡眠不足やずっとテレビやスマホを見ていると
交感神経は高まりやすくなります。
病気が原因の場合
子宮内膜症
子宮内膜症は子宮内膜によく似た組織が子宮以外の場所に発生し、増え続ていく状態です。
子宮内膜と同じ作用があるので、生理の度に出血をします。
子宮以外のところでも生理が起きている状態なので、その分痛みも強くなりやすいです。
また、子宮内膜症の方は子宮収縮が強い傾向があるので、痛みが強く出やすくなります。
子宮腺筋症
子宮は「子宮内膜」と「子宮平滑筋」でできているのですが、子宮平滑筋の中に子宮内膜に似た組織ができていしまう状態です。
子宮腺筋症があると、その部位は肥厚してきます。病変が子宮全体にある場合は子宮全体が肥厚するので、子宮が顕著に大きくなってきます。
エストロゲンの働きで子宮腺筋症は悪化するので、生理がある限り進行していきます。
子宮筋腫
子宮筋腫は筋肉由来の良性腫瘍で、発生する部位によって漿膜下筋腫、筋層内筋腫および粘膜下筋腫に分類されます。
このうち、月経痛に影響があるのは、筋層内筋腫と粘膜下筋腫になります。
子宮筋腫はエストロゲンの影響で大きくなるので、子宮腺筋症と同様、生理がある限り症状は改善しません。
病院での一般的な生理痛の治療法
鎮痛剤によるプロスタグランジンの抑制
発痛物質であるプロスタグランジンの合成を抑える作用のある、非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)の使用が一般的です。
飲み方としては、痛みが出てしまってからよりも、出る前に服用することがポイントです。薬による副作用もあるので、用法容量を守り、体調をみながら服用してください。
低容量ピルの服用
低用量ピルは子宮内膜の増殖を抑えるため、発痛物質であるプロスタグランジンの産生・分泌を抑制できます。
プロスタグランジンは子宮収縮作用もあり、その緩和もできるため月経痛の症状を緩和できます。
生理痛が改善しない理由
一時的に痛みを抑えたい場合は薬の服用も効果的です。ひどい月経痛を放置していると、子宮内膜症になるリスクも上がってしまいます。
ただし、子宮が必要以上に収縮しなければいけない原因を解決しなければ、根本的な改善にはなりません。
・血液の質がドロドロ状態になっていないか
・骨盤が歪み子宮の形が変形していないか
・冷えや血行不良により子宮の働きが低下していないか
こういった状態を改善していくことが根本改善には必要です。
本八幡鍼灸院の施術方法
西洋医学的な観点はもちろん、東洋医学の面からもお体の状態を把握して、月経痛の症状にアプローチしていきます。
東洋医学的には大きく二つの観点からみていきます。
①巡りが悪い状態
気の流れが悪い体質
ストレスなど、精神的な刺激で気の巡りが悪くなり、血行不良になっている状態。
気の流れは血液も一緒に運ぶ性質があるため、ストレスなどで気が滞ると血流も悪くなってしまいます。
生理前から生理前半に症状が多く、生理前の胸の張りやイライラなど、生理前症候群(PMS)の症状が出やすいです。
肩こり、頭痛、便秘、喉のつまりなども一緒に出てくることが多くあります。
水分と熱の循環が悪い体質
体内に余分な水分や熱が一緒に停滞することで、血液の質が悪くなり、血液の流れも悪くなってしまいます。
暑がりだったり、味の濃いもの・脂っこいもの・アルコールなどをよく摂取する方は、余分な水分と熱が生まれやすくなり、血液循環が悪くなります。
生理前から生理前半に症状が多く、下腹部や陰部に、ヒリヒリ・チクチクのような焼けるような痛みが特徴です。
おりものが普段から黄色っぽく臭いがあったり、口の渇きや口臭、陰部の痒み、多汗などの症状も出やすいです。
冷えが強い体質
冷えにより血流が悪くなり痛みが生じやすくなります。
冷えは流れを滞らせる収斂(しゅうれん)作用があるので、血液の流れを停滞させてしまいます。
エアコンや冷たい風にあたりすぎたり、冷たい食べ物・飲み物をよく摂取する方に多いです。自覚はなくても体が冷えている方もいるので、1年を通して体が冷えないように心がけることが大切です。
②身体の栄養バランスが悪い状態
エネルギー不足体質
体のエネルギーとなる気や、体に栄養を運ぶ血液が足りていない状態です。
過労や胃腸が弱ってしまったり、栄養不足などにより、気や血液が不足すると、血管内を巡る物質がなくなるため、滞りが起きてしまいます。
生理後半に痛みが多く、揉んだりさすったりすると一時的に楽になります。
倦怠感、食欲がない、めまい、脱毛、不眠、動機などの症状も一緒に出やすいです。
生殖器の働きが弱くなっている体質
東洋医学では生殖器と関わりの強い、肝と腎のエネルギーが不足した状態です。
過労や加齢などにより気や血液の滞りができて血行不良を起こしています。
生理後半に痛みが出やすく、揉むと一時的に緩和します。
生理の色は暗めで量は少なく、月経周期が不安定になることが多いです。
足腰のだるさや倦怠感、目が疲れやすい、足がつったりまぶたの痙攣が起きやすい、便秘ほてり、イライラ感なども一緒に出やすいです。
生理痛が改善する理由
当院では西洋医学・東洋医学をもとにお体の状態を把握し、鍼灸治療以外にも効果的な施術を組み合わせるコンビネーション療法を行っています。
オイルトリートメント
アロマオイルを使って筋肉の硬さを取り、血流をよくしていきます。
またリラックス効果も高いので、お体の緊張が緩み血管が拡張し、血流を改善していきます。
ハイパーナイフ
機械を皮膚にあてることで、1秒間に100万回の振動が体内に入り、振動によって筋肉を緩め血流を上げていきます。
また振動により体内で熱が作られ体を深部から温めていきます。
整体
骨盤のゆがみをとることで子宮の形を正常の状態に整えます。
患者さんの喜びの声
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不妊の原因にもなる生理痛のまとめ
生理痛は血行不良が大きな原因の一つです。
①気が停滞している
②水分と熱がこもってしまっている
③冷えている
④エネルギー不足
⑤生殖器の働きが悪い
⑥骨盤の歪んでいる
何が原因になっているのかを把握し、治療していくことがいち早い体質改善に繋がります。
治療はもちろん、生活習慣の見直しもしながら妊娠体質に変えていきます。
ただし生理痛をあまりに放っておいてしまうと、子宮内膜症やその先の不妊にも影響が出てくるので、場合によってはお薬も併用しながら状態を整えていきましょう。
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執筆者
本八幡鍼灸院 鍼灸師 茂木紗央里