不妊治療と聞くと、精神的な負担だけでなく、痛みを伴う辛い検査や治療があるのではないかと不安に思う方も少なくありません。
特に初めて治療に臨む場合、どのような痛い検査があり、どの程度の痛みなのかが分からず、恐怖心だけが大きくなりがちです。
この記事では、不妊治療経験者の声をもとに、特に痛みが強いとされる検査をランキング形式で紹介し、多くの人が気になる「採卵」と「卵管造影検査」の痛みを比較しながら、痛みを乗り越えるための対策について解説します。
不妊治療の痛みに対する不安、この記事で心の準備を始めましょう
不妊治療における痛みへの不安は、多くの人が抱える共通の悩みです。
インターネットで体験談を検索すると、さまざまな情報が見つかりますが、かえって怖くなってしまうこともあるかもしれません。
しかし、どのような検査や治療で痛みを感じやすいのか、そしてその痛みをどうすれば和らげられるのかを事前に知っておくことは、心の準備につながります。
痛みの感じ方は人それぞれですが、正しい知識を持つことで、漠然とした恐怖を具体的な対策へと変えていくことができます。
【経験者100人の声】不妊治療で痛かった検査・治療ランキングTOP5
不妊治療で経験する痛みは、治療の段階や個人の体質によって様々です。
しかし、多くの経験者が「特に痛かった」と声を揃える痛い検査や治療が存在します。
ここでは、経験者のアンケートや体験談を基に、特に痛みが強いとされる検査・治療をランキング形式でご紹介します。
これから治療を始める方、また現在治療中の方も、どのような痛みがあるのかを知ることで、心の準備や医師への相談に役立てられるでしょう。
1位:卵管の詰まりを調べる「子宮卵管造影検査」
子宮卵管造影検査は、子宮の形や卵管が詰まっていないかを調べるために行われる重要な検査です。
この検査では、子宮口からカテーテルを挿入し、造影剤を注入してレントゲン撮影を行います。
痛みの主な原因は、造影剤を注入する際の圧力や、卵管が詰まっている場合に圧力がかかって卵管を押し広げることによるものです。
経験者からは「重い生理痛のような痛み」「冷や汗が出るほどの痛みだった」という声がある一方で、卵管に問題がなければほとんど痛みを感じなかったという人もおり、痛みの感じ方に大きな差が出やすい検査と言えます。
2位:体外へ卵子を取り出す「採卵」
採卵は、体外受精のために卵巣から成熟した卵子を体外へ取り出す処置です。
膣から細い針を刺して卵胞に到達させ、卵子を吸引するため、痛みを伴います。
この痛みは、クリニックの方針によって大きく異なり、麻酔を使わずに行う場合や、局所麻酔、あるいは静脈麻酔で眠っている間に行う場合があります。
無麻酔や局所麻酔の場合は針を刺す痛みを感じることがありますが、静脈麻酔であれば処置中の痛みはほとんどありません。
ただし、採卵後は数日間、生理痛のような下腹部の鈍い痛みが続くことがあります。
3位:排卵を誘発するための「ホルモン注射・自己注射」
卵胞の発育や卵子の成熟を助けるために排卵誘発剤が投与されることがあります。排卵誘発剤には、連日または隔日のホルモン注射や経口薬など様々な種類があります。
この注射はクリニックで打つ場合と、自宅で自分で行う自己注射があります。痛みとしては、針を刺す瞬間のチクっとした痛みや、薬剤が体内に入っていく際の鈍い痛みなどが挙げられます。特に筋肉注射は薬剤が重く、痛みを感じやすい傾向があります。
最初は恐怖心がある自己注射も、回数を重ねるうちに慣れてくる人が多いですが、連日続くことによる精神的な負担を感じる人もいます。
4位:子宮内部をカメラで確認する「子宮鏡検査」
子宮鏡検査は、子宮内に細いカメラ(子宮鏡)を挿入し、ポリープや筋腫、着床障害の原因となる異常がないかを直接観察する検査です。
検査の際には、子宮内を広げて見やすくするために生理食塩水などを注入するため、その際に生理痛のような腹部の張りや痛みを感じることがあります。
また、カメラを挿入する際の違和感や、器具が子宮の入り口に触れることによる痛みが生じる場合もあります。
痛みの程度は比較的軽いと感じる人が多いですが、子宮の屈曲が強い人などは痛みを強く感じることがあります。
5位:卵巣が腫れてしまう副作用「OHSS(卵巣過剰刺激症候群)」
OHSS(卵巣過剰刺激症候群)は排卵誘発剤の副作用として起こる症状で治療そのものの痛みとは異なります。
排卵誘発剤によって多数の卵胞が一度に刺激されることで卵巣が大きく腫れ腹水や胸水が溜まることがあります。
主な症状は下腹部の張りや痛み吐き気体重増加などで歩いたり寝返りをうったりするのも辛いほどの強い痛みを感じるケースも少なくありません。
重症化すると血栓症などを引き起こすリスクもあり入院管理が必要になる場合もある非常に辛い症状です。
結局どっちが痛い?「採卵」と「卵管造影検査」の痛みを徹底比較
不妊治療の痛い検査として常に上位に挙げられるのが「採卵」と「子宮卵管造影検査」です。
どちらも経験者から「一番辛かった」という声が聞かれますが、痛みの種類や原因は異なります。
これから治療を受ける方にとって、どちらがどのくらい痛いのかは大きな関心事でしょう。
ここでは、この二つの検査・治療における痛みの特徴や体験談を比較し、どちらの痛みがより強いと感じられやすいのかを詳しく掘り下げていきます。
子宮卵管造影検査の痛みの種類と体験談
子宮卵管造影検査の痛みは、主に造影剤を子宮内に注入する際に生じます。
この痛みは「生理痛の最強版」と表現されることが多く、ぎゅーっと締め付けられるような、内側から押し広げられるような感覚が特徴です。
特に、卵管が詰まっている場合や狭くなっている場合は、造影剤が通過する際に強い圧力がかかるため、痛みも強くなる傾向にあります。
体験談としては「一瞬で終わったので耐えられた」という声から、「脂汗が出るほど痛くて倒れそうになった」という声まで様々で、卵管の状態によって痛みの感じ方が大きく左右される検査です。
採卵で感じる痛みの原因と実際の声
採卵の痛みは、主に膣壁を通して卵巣に針を刺す(穿刺する)ことで生じます。
この痛みは、麻酔の方法によって体感が大きく異なります。
静脈麻酔を使用するクリニックでは、眠っている間に処置が終わるため、採卵中の痛みは全く感じません。
一方、局所麻酔や無麻酔で行う場合は、針を刺すチクっとした痛みや、卵巣に響くような鈍い痛みを感じます。
採卵する卵子の個数が多いほど針を刺す回数も増えるため、痛みの時間も長くなります。
採卵後の痛みは、生理痛のような鈍痛が数日続くことが一般的です。
結論:痛みの感じ方は卵管の状態やクリニックの方針によって異なる
結論として、採卵と卵管造影検査のどちらが痛いかは、一概には言えません。
卵管造影検査の痛みは、個人の卵管の通過性に大きく依存し、詰まりがなければ軽い痛みで済むことが多いです。
一方、採卵の痛みは、クリニックが採用する麻酔の方針によって決まります。
静脈麻酔であれば採卵中の痛みはありませんが、無麻酔であれば強い痛みを伴う可能性があります。
したがって、自分の体の状態や、治療を受けるクリニックの方針によって、痛みの体験は全く異なるものになります。
不妊治療の痛みを乗り越えるために知っておきたい3つの対策
不妊治療に伴う痛みは、多くの人が不安に感じる要素ですが、ただ耐えるしかないわけではありません。
痛みを完全に無くすことは難しいかもしれませんが、事前の準備や工夫によって、心身の負担を軽減することは可能です。
ここでは、不妊治療の痛みを乗り越えるために、誰でも実践できる具体的な対策を3つご紹介します。
これらの対策を知っておくことで、少しでも安心して治療に臨むことができるはずです。
対策1:不安な気持ちは事前に医師へ正直に伝える
検査や治療に対する痛みへの不安や恐怖心は、我慢せずに事前に医師や看護師に正直に伝えることが非常に重要です。
「痛みにとても弱い」「以前の検査で強い痛みがあった」といった情報を共有することで、医療者側もより丁寧な処置を心がけたり、痛みを緩和するための選択肢を考慮してくれたりします。
また、不安を口に出すだけでも気持ちが少し楽になる効果もあります。
医師との信頼関係を築き、安心して治療に臨むためにも、コミュニケーションを大切にすることが痛みの軽減につながります。
対策2:麻酔や痛み止め(鎮痛剤)が使用できるか相談する
痛みが予想される検査や治療に対しては、麻酔や痛み止め(鎮痛剤)が使用できるかどうかを事前に確認し、相談しておくことが有効な対策です。
例えば、採卵では静脈麻酔や局所麻酔、卵管造影検査や子宮鏡検査では事前に鎮痛剤を服用するなど、クリニックによって様々な痛みへの配慮が行われています。
すべての処置で麻酔が使えるわけではありませんが、選択肢がある場合は積極的に活用を検討しましょう。
費用や麻酔のリスクなども含めて、自分に合った方法を医師と相談して決めることが、痛みの不安を和らげる上で役立ちます。
対策3:心身をリラックスさせて検査・治療に臨む
心身の緊張は、痛みをより強く感じさせる原因の一つです。
検査や治療の際には、できるだけリラックスした状態で臨むことを心がけましょう。
恐怖心から体に力が入ってしまうと、筋肉が硬直して器具が入りにくくなったり、痛みに対して過敏になったりします。
検査台の上でゆっくりと深呼吸をする、好きな音楽を聴きながら待ち時間を過ごす、アロマオイルの香りで気持ちを落ち着かせるなど、自分なりのリラックス方法を見つけておくことが大切です。
心と体の緊張をほぐすことが、結果的に痛みの軽減につながります。
実は「想像より痛くなかった」という声も!痛みの感じ方に個人差がある理由
不妊治療の痛みについて調べると、強い痛みを訴える体験談が目立ち、過度に不安になってしまうことがあります。
しかし、実際には「思っていたよりも痛くなかった」「我慢できる範囲だった」という声も少なくありません。
痛みの感じ方には非常に大きな個人差があり、その理由は一つではありません。
もともと持っている痛みの感じやすさ(閾値)の違いに加え、その日の体調や精神的な状態も大きく影響します。
また、医師の技術や、卵管の詰まり具合、子宮の形状といった身体的な要因も関係するため、他人の体験が必ずしも自分に当てはまるとは限らないのです。
不妊治療の痛みに関するよくある質問
不妊治療と痛みに関しては、多くの人が同じような疑問や不安を抱えています。
ここでは、治療を始める前や治療中に抱きやすい痛みに関するよくある質問について、簡潔にお答えします。
これまで解説してきた内容のまとめとして、ポイントを確認していきましょう。
Q1. 不妊治療で一番痛いとされる検査は何ですか?
一般的に「子宮卵管造影検査」と「採卵」が、特に痛い検査として挙げられることが多いです。
卵管造影検査は卵管の詰まり具合によって、採卵は麻酔の有無や種類によって痛みの程度が大きく変わります。
どちらも個人差が大きいのが特徴です。
Q2. 痛みにとても弱いのですが、治療を乗り越えられるか心配です。
痛みに弱いことを事前に医師へ伝えれば、鎮痛剤の使用や麻酔の方法など、痛みを軽減する対策を相談できます。
不安な気持ちを正直に話すことで、精神的な負担も軽くなります。
一人で抱え込まず、医療スタッフを頼ることが辛い治療を乗り越える鍵です。
Q3. 検査や治療が終わった後、痛みはいつまで続きますか?
痛みが続く期間は検査や治療内容によりますが、多くは数時間から2〜3日で軽快します。
例えば、卵管造影検査後は当日中に、採卵後は数日間、生理痛のような鈍痛が続くことがあります。
痛みが長引いたり強くなったりする場合は、すぐにクリニックへ相談してください。
まとめ
不妊治療には痛みを伴う可能性のある検査や治療が含まれますが、その種類や程度、対策について事前に知ることで、漠然とした不安を和らげることができます。
特に痛みが強いとされる子宮卵管造影検査や採卵は、個人の体の状態やクリニックの方針によって痛みの感じ方が大きく異なります。
痛みへの不安は正直に医師に伝え、麻酔や鎮痛剤の使用を相談することが重要です。
また、リラックスを心がけるなど、自分でできる工夫もあります。
すべての人が激痛を感じるわけではないため、過度に恐れず、正しい情報をもって治療に臨むことが大切です。








