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着床しやすい寝方はない?胚移植後のうつ伏せ・体勢と睡眠の質を解説

公開日:2026.01.12
着床しやすい寝方はない?胚移植後のうつ伏せ・体勢と睡眠の質ついて解説します。

胚移植後、着床までの期間は少しでも妊娠の可能性を高めたいと考えるものです。
「着床しやすい寝方」を検索し、うつ伏せが良いといった情報に触れることもあるかもしれません。
しかし、医学的には特定の体勢が着床率を上げるという根拠はありません。
大切なのは寝る時の姿勢よりも、心身がリラックスできる質の高い睡眠です。

この記事では、寝方に関する噂の真偽を解説し、着床をサポートするための睡眠の質を高める方法や、移植後の過ごし方について紹介します。

結論:医学的に「着床しやすい寝方」という特定の体勢はありません

結論から言うと、医学的根拠にもとづく「着床しやすい寝方」という特定の体勢は存在しません。
仰向け、横向き、うつ伏せといった、どのような寝方であっても、それが直接的に着床率を左右するという科学的なデータは報告されていません。
受精卵は、子宮内膜に包み込まれるようにして着床するため、重力や体の向きによって着床が妨げられるとは考えにくいのです。

寝る時の姿勢を気にするあまり、体に不要な力が入ったり、ストレスを感じたりする方が、かえって心身の緊張を招きます。
そのため、自分が最もリラックスでき、普段から寝つきやすい自然な姿勢で休むことが、着床に向けた体作りにおいて最も重要です。

「うつ伏せ寝が着床しやすい」という噂は本当?

妊活をしていると、「うつ伏せで寝ると着床しやすい」という噂を耳にすることがあります。
特に、子宮が後ろに傾いている子宮後屈の人は、うつ伏せが良いと聞いたことがあるかもしれません。
この噂は古くから言われているものですが、医学的な観点から見ると、その信憑性は高いとは言えません。

ここでは、なぜこのような噂が広まったのか、その理由と実際のところについて解説します。

子宮後屈の人はうつ伏せが良いと言われる理由

子宮後屈の人がうつ伏せで寝ると着床しやすいという説は、子宮の形状が関係していると考えられていました。
子宮後屈とは、子宮が正常な位置よりも背中側に傾いている状態を指します。
このため、うつ伏せになることで重力によって子宮が前に傾き、精子や受精卵が子宮の奥へ到達しやすくなると信じられていたのです。

受精卵が着床する場所である子宮内膜にスムーズにたどり着けるのではないか、という期待から生まれた俗説と考えられます。
しかし、これは医学的・科学的な根拠に乏しい情報です。
現在では、子宮の位置が妊娠の成立に直接的な影響を及ぼすことはないとされており、子宮後屈自体も病気ではなく、個性の範囲内とされています。

実際には自分が最もリラックスできる寝方で問題ない

子宮後屈に関するうつ伏せ寝の説を含め、特定の寝方が着床を促すという医学的根拠はありません。
そのため、噂に惑わされず、自分が最も楽だと感じる姿勢で寝ることが一番です。

無理に慣れないうつ伏せ寝を試みると、かえって体に負担がかかり、無意識に筋肉が緊張してしまいます。
このような状態は、心身のリラックスを妨げ、睡眠の質を低下させる原因にもなりかねません。
大切なのは、寝る時の姿勢について過度に心配せず、心と体を休ませることです。
普段通りの自分が落ち着く寝方で、ゆっくりと深い眠りにつくことが、着床をサポートする上で最適な環境作りにつながります。

寝方の心配は不要!着床をサポートする睡眠の質を高める3つのポイント

着床において、寝る時の姿勢よりもはるかに重要なのが「睡眠の質」です。
質の高い睡眠は、妊娠に必要なホルモンバランスを整え、全身の血行を促進し、子宮内膜を良好な状態に保つために不可欠な要素です。

寝方について悩む時間を、睡眠環境を整える時間にあてる方が建設的といえます。
ここでは、着床をサポートするために睡眠の質を高める具体的な3つの方法を紹介します。

就寝1〜2時間前に入浴して体を温める

着床しやすいように体を温めることは、妊活の基本です。
特に就寝前の入浴は、睡眠の質を高める上で非常に効果的な方法です。
38~40℃程度のぬるめのお湯に15分ほどゆっくり浸かると、体の深部体温が一時的に上昇します。

そして、入浴後に体温が徐々に下がっていく過程で、体は自然と眠りに入りやすくなります。
この体温変化が、スムーズな入眠を促す鍵です。
また、入浴にはリラックス効果や血行促進効果も期待でき、子宮への血流改善にもつながります。
熱すぎるお湯は交感神経を刺激してしまい逆効果になるため、自分が心地よいと感じる温度でリラックスすることがポイントです。

寝室の照明や温度を調整して快適な環境を作る

質の高い睡眠のためには、寝室の環境整備が欠かせません。
これは着床しやすい過ごし方の一環としても重要です。
まず、寝る前には部屋の照明を落としましょう。
暖色系の間接照明などを使い、脳が入眠モードに切り替わりやすい薄暗い環境を作ります。
寝室の温度は夏なら25〜26℃、冬なら22〜23℃、湿度は年間を通して50〜60%程度が快適とされています。

エアコンや加湿器、除湿機などを上手に活用し、自分にとって最適な環境を維持してください。
外部の光や音が気になる場合は、遮光カーテンや耳栓などを使うのも有効です。
静かで快適な空間を整えることで、夜中に目が覚めることなく、朝までぐっすりと眠れます。

就寝前のスマートフォンやPCの使用を控える

現代の生活において、スマートフォンやPCは手放せないアイテムですが、就寝前の使用は睡眠の質を著しく低下させる要因となります。
これらのデバイスの画面から発せられるブルーライトは、睡眠を促すホルモン「メラトニン」の分泌を抑制し、脳を覚醒状態にしてしまいます。

その結果、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりするのです。
着床をサポートする質の良い睡眠を得るためには、就寝の1〜2時間前には使用を終えるのが理想です。
意識的にデジタルデバイスから離れる時間を作り、代わりに穏やかな音楽を聴いたり、読書をしたり、軽いストレッチをしたりする生活に切り替え、心と体をリラックスさせましょう。

胚移植後から着床時期にかけての過ごし方で注意したいこと

胚移植を終えてから着床が判明するまでの着床期は、期待と不安が入り混じるデリケートな時期です。
この期間の過ごし方について、過度に神経質になる必要はありませんが、着床をサポートするために少しだけ意識しておきたいポイントがいくつかあります。

寝方だけでなく、日常生活全般において体をいたわり、穏やかな気持ちで過ごすことが大切です。
ここでは、具体的な注意点を解説します。

体を冷やさないように服装や食事を工夫する

体の冷えは万病のもとと言われますが、妊活においても大敵です。
体が冷えると血行が悪化し、子宮への血流も滞りがちになり、着床に適したふかふかの子宮内膜が作られにくくなる可能性があります。

着床しやすくするには、体を内と外から温めることが基本です。
服装では腹巻やレッグウォーマー、厚手の靴下などを活用し、お腹周り、手首、足首といった「首」がつく部分を重点的に温めます。
食事では、ショウガやネギ、根菜類など体を温める食材を積極的に取り入れ、冷たい飲み物や食べ物はできるだけ避けて常温以上のものを選びましょう。

過度なストレスを避け、心穏やかに過ごす

着床時期は、結果が気になって精神的に不安定になりやすいですが、過度なストレスはホルモンバランスや自律神経の乱れにつながり、子宮環境に影響を及ぼす可能性があります。
検索魔になって不安を煽る情報ばかりを探したり、「絶対に成功させなければ」と自分を追い詰めたりするのは避けましょう。

リラックス効果のあるアロマを焚いたり、好きな音楽を聴いたり、パートナーや友人と他愛ない会話を楽しんだりする時間を作ることが重要です。
意識的に妊活のことを考えない時間を作り、心が安らぐ活動を取り入れて、できるだけ穏やかに過ごしてください。

激しい運動は控え、日常生活を送る

胚移植後は安静第一と考え、寝たきりで過ごさなければいけないと思う人もいますが、過度な安静は必ずしも必要ありません。
むしろ、じっとしすぎることで血行が悪くなったり、ストレスが溜まったりすることもあります。
大切なのは、体に負担をかけすぎないことです。

ジョギングや筋力トレーニング、ジャンプを伴うような激しい運動は、子宮の収縮を促す可能性があるため控えましょう。
一方で、ウォーキングや散歩、軽いストレッチなど、心身をリフレッシュさせる程度の緩やかな運動は血行促進にもつながります。
基本的には普段通りの日常生活を送り、無理のない範囲で過ごすのが最適です。

「着床しやすい寝方」に関するよくある質問

ここまで、特定の「着床しやすい寝方」はなく、睡眠の質やリラックスした過ごし方が重要であると解説してきました。

しかし、それでも「寝返りは大丈夫?」「本当にNGな寝方はないの?」といった細かな疑問が残るかもしれません。

このセクションでは、睡眠や着床に関するよくある質問をQ&A形式で回答し、さらなる不安の解消を目指します。

睡眠の質を高める以外の方法についても触れていきます。

Q1. 胚移植後に寝返りを打っても着床に影響はありませんか?

影響はありません。

寝返りは、睡眠中に同じ体勢でいることで体の一部に圧力がかかり続けるのを防ぎ、血流を促すための無意識下での自然な生理現象です。

無理に寝返りを我慢して同じ体勢を保とうとすると、かえって体に力が入り、安眠を妨げる原因になります。

全く気にせず、自然に任せて大丈夫です。

Q2. 着床の妨げになるため避けるべきNGな寝方はありますか?

医学的に着床を妨げると証明されているNGな寝方はありません。
ただし、自分自身が「苦しい」「寝苦しい」と感じるような寝方は避けるべきです。

例えば、うつ伏せでお腹が圧迫されて苦しい場合や、不自然な体勢で体に痛みを感じる場合などは、睡眠の質を低下させます。
自分が最も快適に寝ることができる姿勢で休むようにしましょう。

Q3. 睡眠の質を整える以外に、着床のためにできることは何ですか?

バランスの取れた食事、適度な運動、体を温めること、ストレスを溜めない生活習慣が基本です。
着床しやすくするには、これらの積み重ねによって全身の血行を促進し、ホルモンバランスを整え、着床に適した子宮環境を作ることが大切です。

何か一つだけを頑張るのではなく、生活全体を見直し、心身ともに健康な状態を保つことが着床をサポートします。

まとめ:特定の寝方にこだわらず、心身ともにリラックスして過ごしましょう

医学的に証明された「着床しやすい寝方」というものは存在しません。
うつ伏せ寝などの特定の体勢にこだわる必要はなく、寝返りも着床には影響を与えないとされています。

寝る時の姿勢について過度に心配するよりも、自分が最も楽だと感じる姿勢で、質の良い睡眠を確保することのほうが重要です。
入浴法や寝室環境を工夫して睡眠の質を高め、体を冷やさないように気をつけ、ストレスを溜めずに穏やかな気持ちで過ごすことが、着床に適した体作りにつながります。
あまり考えすぎず、自分の心と体をいたわり、ゆっくりと過ごしてください。

この記事の監修者

峯岸 里美

峯岸 里美

本八幡鍼灸院 院長

日本鍼灸理療専門学校/学校法人花田学園卒業後、鍼灸院3年、鍼灸整骨院2年勤務後2008年6月株式会社ブレイシングに入社。
住吉鍼灸院で5年勤務した後2013年2月本八幡鍼灸院を開院し院長に就任。
開院から13年院長に従事。
不妊、男性不妊をメインに不妊に悩むご夫婦に貢献している。

《資格》

はり師、きゅう師

《経歴》

日本健康医療専門学校
住吉鍼灸院勤務
本八幡鍼灸院院長就任

《所属》

日本不妊カウンセリング学会

《SNS》

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