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hCGの増え方がゆっくりでも出産は可能?妊娠継続の基準値と事例

公開日:2026.01.12
hCGの増え方がゆっくりでも出産は可能?妊娠継続の基準値と事例について解説します。

妊娠初期にhCGの増え方が遅いと医師から指摘されると、妊娠が継続できるのか不安に思うかもしれません。
hCGの数値は妊娠の状態を知るための重要な指標ですが、その伸び方には個人差があります。
増え方がゆっくりであっても、その後に順調な経過をたどり、無事に出産に至るケースも存在します。

この記事では、hCGの正常な伸び率や基準値、増え方が遅い場合に考えられる原因、そして実際の出産事例について詳しく解説します。

hCGの増え方がゆっくりでも妊娠継続の可能性は残されている

hCGの増え方が遅い場合、残念ながら流産や子宮外妊娠のリスクが通常より高いと判断されることがあります。
しかし、hCGの増加率だけで妊娠の継続が不可能だと断定することはできません。
数値の伸び方には個人差があり、排卵日のズレや着床のタイミングによっても変動するためです。

初期の数値が低かったり、伸びが緩やかだったりしても、その後の診察で胎嚢や心拍が確認され、妊娠が継続するケースは少なくありません。
大切なのは一度の数値に一喜一憂せず、医師の診断のもとで慎重に経過を見守ることです。

まずは基本を理解しよう!妊娠を支えるhCGホルモンの役割

hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)は、妊娠すると胎盤の一部となる絨毛組織から分泌されるホルモンです。
このホルモンは、妊娠を維持するために不可欠なプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌を促す重要な役割を担っています。

hCGは受精卵が子宮内膜に着床して初めて分泌が開始されるため、血中や尿中のhCG濃度を測定することで妊娠の有無を判定できます。
市販の妊娠検査薬も、尿中のhCGを検出する仕組みです。
妊娠初期にhCGが順調に増加することは、胎盤が正常に形成され、妊娠が順調に経過している証拠の一つとなります。

hCGはどれくらい増えるのが理想?妊娠初期の正常な伸び率

妊娠初期のhCGは、妊娠週数が進むにつれて急激に増えるのが特徴です。
この増加率が、妊娠が順調に経過しているかを判断する上での一つの目安となります。
ただし、hCGの数値には大きな個人差があるため、基準値から外れているからといって、必ずしも異常があるわけではありません。

ここでは、hCGの理想的な増加ペースを示す「ダブリングタイム」と、週数ごとのhCG基準値の目安について解説します。

一般的な目安は1.5日で約2倍に増える「ダブリングタイム」

妊娠超初期のhCGは、約1.5日から2日のペースで数値が2倍に増えるのが理想的とされています。
このhCG値が倍になるまでにかかる時間のことを「ダブリングタイム」と呼びます。
例えば、hCG値が100mIU/mLだった場合、1.5日後には約200mIU/mLに増える計算です。

このダブリングタイムが順調であることは、胎児が元気に成長している可能性が高いことを示唆します。
ただし、これはあくまで目安であり、増加のペースには個人差があるため、このペースより遅くても正常に妊娠が継続することもあります。

【週数別】hCG基準値の目安一覧

hCGの血中濃度は妊娠週数によって大きく変動し、その基準値には幅があります。
一般的な目安として、妊娠4週で50~200mIU/mL、妊娠5週で400~8,400mIU/mL、妊娠6週で3,100~67,000mIU/mLとされています。

この数値は検査機関によっても基準が異なる上、個人差が非常に大きいため、あくまで参考値として捉えることが重要です。
hCG値は妊娠8~10週頃にピークを迎え、その後は徐々に減少していきます。
単独の数値だけでなく、その後の推移を医師が総合的に判断します。

hCGの伸びが緩やかになる場合に考えられる3つの原因

hCGの伸びが遅いと指摘された場合、その背景にはいくつかの可能性が考えられます。
単に妊娠週数の計算がずれているといったケースもあれば、残念ながら妊娠の継続が難しい状態を示唆していることもあります。

ここでは、hCGの増え方が遅い場合に考えられる主な3つの原因について解説します。
これらの原因を理解することで、ご自身の状況を客観的に捉え、医師との相談に役立てることができます。

原因①:排卵日の計算ミスや着床の遅れ

hCGの伸びが緩やかに見える原因として、まず考えられるのが妊娠週数のズレです。
最終月経日から計算した予定排卵日と、実際の排卵日が異なっているケースは少なくありません。

排卵が想定より遅れていれば、その分、受精や着床も後ろにずれるため、妊娠週数に対してhCG値が低く測定されます。
また、受精卵が子宮内膜に着床するまでに時間がかかった場合も同様です。
この場合は、病的な問題ではなく、単なる時期のズレなので、その後の診察でhCG値が順調に伸びていけば、特に心配はありません。

原因②:化学流産や稽留流産といった流産の兆候

hCGの伸びが遅い、あるいは途中で数値が下がってしまう場合、残念ながら流産の兆候である可能性が考えられます。
受精はしたものの着床が継続しなかった「化学流産」や、胎児の心拍が確認される前に成長が止まってしまう「稽留流産」などがこれにあたります。

初期の流産の原因の多くは、受精卵の染色体異常など、胎児側に起因するものであり、母親の生活習慣などが直接の原因となることは稀です。
この場合、hCGの分泌が止まるため、数値の伸びが停滞したり、減少したりします。

原因③:子宮外妊娠(異所性妊娠)の疑い

子宮外妊娠(異所性妊娠)も、hCGの伸びが緩やかになる原因の一つです。
子宮外妊娠とは、受精卵が子宮内膜以外の場所(主に卵管)に着床してしまう状態を指します。
この場合でもhCGは分泌されますが、正常な妊娠と比較してその増加ペースが遅いことが特徴です。

子宮外妊娠を放置すると、着床した部分が破裂して大量出血を起こすなど、母体に深刻な危険が及ぶ可能性があります。
そのため、hCGの伸びが悪いことに加え、下腹部痛や不正出血などの症状が見られる場合は、速やかな診断が必要です。

【体験談】hCGの伸びが遅かったけれど無事に出産できた事例

hCGの増え方が遅いと診断されても、その後無事に出産に至ったケースは存在します。
例えば、体外受精の胚移植後7日目(BT7)の血中hCG値が20mIU/mL台と低めの数値で、医師からも厳しいとの見解を示された方がいました。

しかし、その3日後の再判定ではhCGが100mIU/mLを超え、その後もゆっくりとしたペースながら着実に数値は上昇。
妊娠5週で胎嚢が確認され、7週で心拍も確認できました。
最終的に、その方は正期産で元気な赤ちゃんを出産しました。
このように、初期のhCGの伸びが遅いというデータだけで判断できず、希望が持てる事例もあります。

hCGの増え方がゆっくりと言われた時に心がけたい3つのこと

hCGの増え方が遅いと告げられると、不安で落ち着かない気持ちになるのは当然のことです。

しかし、このような時こそ冷静に状況を受け止め、適切に行動することが求められます。

インターネットで情報を検索しすぎると、かえって不安が増すことも少なくありません。

ここでは、妊娠初期のデリケートな時期を過ごすにあたり、心がけておきたい3つの重要なポイントについて解説します。

いつもと違う腹痛や出血など体調の変化に注意を払う

hCGの増え方が緩やかな場合は、特にご自身の体調変化に注意深くある必要があります。
特に注意したいのが、腹痛と出血の有無です。
生理痛のような軽い痛みではなく、我慢できないほどの強い腹痛や、出血が続く場合は、流産や子宮外妊娠の兆候である可能性も否定できません。

安静にしていても症状が改善しない、あるいは悪化するようであれば、自己判断せずに速やかにかかりつけの医療機関に連絡し、指示を仰ぐことが重要です。

医師の指示なく薬やサプリメントを飲むのは避ける

妊娠継続のために何かできることはないかと、薬やサプリメントの服用を考える方もいるかもしれません。
しかし、医師の指示なく自己判断でこれらを摂取することは絶対に避けてください。

妊娠初期は、胎児の重要な器官が形成される非常にデリケートな時期です。
市販薬やサプリメントに含まれる成分が、胎児にどのような影響を及ぼすかわかりません。
葉酸など妊娠中に推奨されるサプリメントであっても、不安な状況下で何かを追加したい場合は、必ずかかりつけの医師に相談し、その指示に従うようにしましょう。

不安な気持ちは一人で抱えず、かかりつけ医に相談する

先の見えない状況では、不安な気持ちを一人で抱え込みがちです。

しかし、精神的なストレスは心身の健康に良い影響を与えません。
最も信頼できる情報は、ご自身の体を直接診察しているかかりつけの医師からのものです。
疑問に思うことや、どうしても拭えない不安があれば、診察の際に正直に打ち明けてみましょう。
医師や看護師に相談することで、正しい情報を得られるだけでなく、気持ちが少し楽になることもあります。
パートナーや信頼できる家族に話を聞いてもらうのも良い方法です。

hCGの増え方がゆっくりなことに関するよくある質問

hCGの増え方が遅いと診断された方が抱きやすい疑問や不安は、多くの人に共通しています。
ここでは、そうした状況で特によく寄せられる質問について、Q&A形式で簡潔に解説します。
正しい知識を持つことで、少しでも心の負担を軽くし、今後の見通しを立てるための一助としてください。
ただし、最終的な判断は必ずかかりつけの医師に仰ぐことが前提です。

Q1.hCGの値が基準より低くても出産できる可能性はありますか?

はい、可能性は残されています。
hCG値の基準には幅があり、個人差が大きいためです。
排卵日や着床時期のズレによって当初は低くても、その後に順調な伸びを見せ、無事に出産に至るケースはあります。

大切なのは一度きりの数値よりも、その後の数値の伸び率なので、医師の指示に従いながら経過を観察することが重要です。

Q2.再判定の診察はいつ頃受けるのが一般的ですか?

初回の判定日から数日後から1週間後に行われるのが一般的です。
hCGが1.5日〜2日で倍になるかの伸び率(ダブリングタイム)を確認するため、2〜3日後に再検査を行うクリニックも多く見られます。

ただし、具体的な診察のタイミングは、個々の状況やクリニックの方針によって異なるため、必ず医師の指示に従ってください。

Q3.途中からhCGの値が急激に伸びることはありますか?

はい、可能性はあります。
着床が通常より遅れた場合など、初期の数値は低くても、胎盤の機能が安定してくるにつれて途中から急激に値が増えることがあります。

ただし、hCG値が異常に高い場合は、多胎妊娠や胞状奇胎といった別の可能性も考えられるため、数値の変動については必ず医師の総合的な診断を仰ぐ必要があります。

まとめ

hCGの増え方がゆっくりである場合、妊娠継続の可能性は残されていますが、同時に流産や子宮外妊娠といったリスクも考慮する必要があります。
hCGの数値はあくまで判断材料の一つであり、その後の伸び率や超音波検査の結果などを総合して、医師が慎重に診断を下します。

この時期は不安が尽きないものですが、自己判断で行動せず、かかりつけの医師の指示に従うことが最も重要です。
また、腹痛や出血などの体調変化には常に注意を払い、異変を感じたら速やかに医療機関に相談してください。

この記事の監修者

峯岸 里美

峯岸 里美

本八幡鍼灸院 院長

日本鍼灸理療専門学校/学校法人花田学園卒業後、鍼灸院3年、鍼灸整骨院2年勤務後2008年6月株式会社ブレイシングに入社。
住吉鍼灸院で5年勤務した後2013年2月本八幡鍼灸院を開院し院長に就任。
開院から13年院長に従事。
不妊、男性不妊をメインに不妊に悩むご夫婦に貢献している。

《資格》

はり師、きゅう師

《経歴》

日本健康医療専門学校
住吉鍼灸院勤務
本八幡鍼灸院院長就任

《所属》

日本不妊カウンセリング学会

《SNS》

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