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卵管造影検査で詰まっていたら痛い?その後の治療と体外受精

公開日:2026.01.07
卵管造影検査で詰まっていたら痛い?その後の治療と体外受精について解説します。

卵管造影検査は不妊治療の初期段階で行われる重要な検査です。
この検査で卵管が詰まっていると判明した場合、検査中に痛いと感じるのではないかという不安や、その後の治療方針、特に体外受精へ進むべきかについて多くの人が悩みを抱えます。

この記事では、卵管造影検査の痛みや、検査結果に応じた今後の治療の選択肢について解説します。

卵管造影検査は詰まっていると痛い?痛みの原因と実際の感じ方

卵管造影検査で詰まりが指摘されると、痛みが強いのではないかと心配になる人も少なくありません。
実際に痛みを感じるかどうかは個人差がありますが、痛みの原因や特徴を事前に理解することで、検査への不安を和らげることができます。
痛みが予想される場合は、事前に医師に相談して対処法を確認することも可能です。

卵管が詰まっているとなぜ痛みを感じやすいのか

卵管が詰まっている、あるいは狭くなっている(狭窄)場合、子宮内に注入された造影剤がスムーズに通過できません。
このとき、造影剤が卵管内を進もうとする圧力で卵管が内側から強く押されるため、生理痛のような鈍痛や、時には痛いと感じるほどの痛みが生じることがあります。

特に閉塞の程度が強いと、造影剤が先に進めず圧が高まりやすくなるため、痛みも増す傾向にあります。
この痛みは、卵管の状態を把握するためのサインとも言えます。

造影剤が通りにくい場合の痛みの程度と特徴

痛みの感じ方は個人差が大きく一概には言えませんが、一般的には「重い生理痛」や「下腹部が締め付けられるような痛み」と表現されることがほとんどです。
多くの人が痛いと感じる時間は、造影剤を注入している数分間がピークであり、検査が終了すれば徐々に和らいでいきます。

痛みに弱い方や不安が非常に強い場合は、事前に医師に相談することで、検査前に鎮痛剤を使用するなどの対策を講じてもらうことも可能です。

卵管造影検査でわかること【卵管の通過性と子宮の状態】

卵管造影検査は、不妊の原因を特定するための基本的な検査の一つです。
この検査によって、精子と卵子が出会う通り道である卵管がきちんと通っているか(通過性)を直接確認できます。
同時に、子宮の形状に異常がないか、例えば子宮奇形や子宮内ポリープの有無も把握できます。

排卵があっても卵管が閉塞していては妊娠に至らないため、今後の治療方針を決める上で極めて重要な情報が得られます。

造影剤の流れ方で卵管の状態を正確に把握する

この検査では、子宮の入り口からカテーテルを挿入し、造影剤を注入しながらX線(レントゲン)で撮影します。
造影剤が子宮内を満たし、卵管をスムーズに通過して腹腔内に拡散していく様子が確認できれば、卵管の通過性に問題はないと判断されます。

逆に、造影剤が途中で止まったり、流れが滞ったりすると、卵管の詰まりや狭窄が疑われます。
この一連の流れを画像で見ることで、卵管の状態を正確に把握し、適切な治療計画を立てるための基礎情報とします。

卵管の詰まり(閉塞)や狭窄がどのように診断されるか

レントゲン画像上で、造影剤が卵管の途中で完全に途切れている場合、「卵管閉塞」と診断されます。

また、卵管の先まで造影剤が到達していても、その先の腹腔内への広がりが不十分な場合は、卵管采(卵子をキャッチする部分)の周囲に癒着がある可能性が考えられます。
子宮の形状に異常(双角子宮や中隔子宮など)がないかも同時に確認できるため、着床障害の原因を探る上でも重要な手がかりとなり、今後の治療方針を決定する上で役立ちます。

【結果別】卵管が詰まっていた場合の今後の不妊治療の進め方

卵管造影検査で卵管に詰まりが見つかった場合、その後の不妊治療の進め方は、片側のみの閉塞か、両側の閉塞かによって大きく異なります。
自然妊娠の可能性がどの程度残っているのか、タイミング法や人工授精を続けられるのか、あるいは体外受精や詰まりを解消する手術といった次のステップに進むべきなのかを、医師と具体的に相談していくことになります。

片側の卵管のみが詰まっていた場合の選択肢

片方の卵管が正常に通っていれば、自然妊娠の可能性は十分にあります。
排卵がある側の卵管に問題がなければ、タイミング法や人工授精を試みることが可能です。
ただし、妊娠のチャンスが片方の卵管に限られるため、両方が通っている場合に比べて妊娠率は低下する傾向にあります。

年齢や他の不妊原因の有無を考慮し、一定期間これらの治療で結果が出ない場合は、詰まりを解消する卵管鏡下卵管形成術(FT)という手術や、体外受精へのステップアップを検討します。

両側の卵管が詰まっていた場合の治療方針

両方の卵管が詰まっている場合、精子と卵子が出会うことが物理的にできないため、自然妊娠やタイミング法、人工授精での妊娠は極めて困難です。
この場合の主な選択肢は二つあり、一つは詰まりを解消して自然妊娠を目指す「卵管鏡下卵管形成術(FT)」という手術です。

もう一つは、卵管の機能を介さずに受精させる「体外受精」です。
どちらの治療を選択するかは、年齢や卵巣の機能、費用、身体的・精神的な負担などを総合的に考慮して慎重に決定します。

卵管の詰まりを解消する「卵管鏡下卵管形成術(FT)」という選択肢

卵管の詰まりが不妊の原因であると診断された場合、体外受精に進む前に「卵管鏡下卵管形成術(FT:FallopianTube)」という手術を選択肢として検討することがあります。
これは、閉塞または狭窄している卵管を内側から広げることで通過性を回復させ、自然妊娠の可能性を取り戻すことを目的とした治療法です。

体外受精以外の方法で妊娠を目指したい場合に有効な選択肢となり得ます。

FT手術の具体的な内容と期待できる効果

FT手術は、子宮口から卵管鏡という非常に細い内視鏡(カテーテル)を挿入し、卵管の詰まっている部分まで進めます。
そこでカテーテルの先端にあるバルーンを膨らませることによって、閉塞部を物理的に押し広げ、卵管の通りを良くする日帰り手術です。

この手術によって卵管の通過性が回復すれば、タイミング法や人工授精での妊娠が期待できるようになります。
ただし、FT手術後には再閉塞のリスクもあるため、体外受精との比較検討が必要です。

FT手術と体外受精のどちらを選ぶかの判断基準

FT手術と体外受精のどちらを選ぶかは、年齢が最も重要な判断基準の一つとなります。
一般的に、30代前半までで他の不妊原因がなく、卵巣機能に問題がない場合は、自然妊娠を目指せるFT手術が有力な選択肢です。

一方で、30代後半以降の方や、卵子の質の低下が懸念される場合、また男性側にも不妊原因がある場合は、時間を優先し、より妊娠率の高い体外受精が推奨されることが多くなります。
費用や身体への負担も考慮し、医師と十分に相談して決定することが重要です。

両側卵管閉塞と診断されたら体外受精を検討すべき理由

両側の卵管が閉塞していると診断された場合、体外受精(IVF)は有効な治療選択肢の一つです。卵管は精子と卵子が出会うための通路であり、両側が塞がっている状態では自然妊娠は困難です。

卵管の閉塞には特有の自覚症状がほとんどなく、検査で初めて判明することが多いため、診断後は速やかに次の治療ステップを検討することが妊娠への近道となります。卵管閉塞の治療選択肢は、患者さんの年齢、閉塞の部位や原因、その他の健康状態によって異なり、卵管鏡下卵管形成術(FT)なども検討される場合があります。

年齢を考慮した上で体外受精が推奨されるケース

特に35歳を過ぎると、年齢とともに卵子の質は低下し、妊娠率も徐々に下がっていきます。
このような状況でFT手術を受けて卵管の開通を試み、そこから自然妊娠を待つという時間は、貴重な妊活期間をロスしてしまう可能性があります。

そのため、特に年齢が高い場合には、FT手術を経ずに、初めから最も妊娠率が期待できる体外受精を選択することが、結果的に妊娠への最短ルートとなるため強く推奨されます。

体外受精が妊娠への近道となる場合とは

FT手術を受けても卵管の通過性が改善しなかった場合や、一度は開通したものの再び詰まってしまった(再閉塞)場合には、体外受精が最も確実な妊娠への手段となります。
また、卵管閉塞に加えて、重度の男性不妊や子宮内膜症、排卵障害など、他の不妊原因が複数合併している場合も、体外受精が効率的な治療法です。

体外受精は卵管というプロセスを省略するため、他の要因をクリアできる可能性が高まります。

卵管造影検査で詰まりが解消?妊娠しやすくなる「ゴールデン期間」の真実

卵管造影検査を受けた後、数ヶ月間は妊娠しやすくなる「ゴールデン期間」と呼ばれる時期があると言われています。
これは迷信ではなく、実際に検査後に妊娠率が上昇するというデータも存在します。

検査自体が治療的な効果をもたらす可能性があり、卵管の詰まりが軽度であった場合には、検査がきっかけで妊娠に至るケースも少なくありません。

造影剤が軽い詰まりを押し流すことで妊娠率が向上する可能性

卵管造影検査では、造影剤を子宮から卵管へと圧力をかけて流し込みます。
この水圧によって、卵管内を塞いでいた粘液の塊や、軽い癒着などが洗い流されることがあります。

その結果、卵管の通りが良くなり、精子と卵子が出会いやすい環境が整うため、検査後3ヶ月から6ヶ月程度は妊娠率が通常よりも向上する可能性があるのです。
これが「ゴールデン期間」の正体と考えられており、検査による副次的なメリットと言えます。

卵管造影検査に関するよくある質問

卵管造影検査を受けるにあたり、多くの人がさまざまな疑問や不安を抱えています。

ここでは、卵管の詰まりの原因や自覚症状、検査費用といった、特によく寄せられる質問について簡潔に解説します。

Q1. 卵管が詰まる原因にはどのようなものがありますか?

主な原因は、クラミジアなどの性感染症による卵管炎、子宮内膜症の進行による癒着、虫垂炎など過去の骨盤内の手術の影響です。

これらの要因によって卵管やその周辺に炎症が起こり、卵管内が狭くなったり塞がったりします。

Q2. 卵管が詰まっている場合、何か自覚症状はありますか?

卵管が詰まっていること自体に、特有の自覚症状はほとんどありません。
そのため、不妊を心配して検査を受け、そこで初めて閉塞が判明するケースが大半です。

原因となっている子宮内膜症などによる月経痛がある場合はあります。

Q3. 卵管造影検査の費用はどのくらいかかりますか?

不妊治療の一環として行われる卵管造影検査は、健康保険が適用されます。
医療機関によって多少の差はありますが、自己負担3割の場合、一般的に1万円から2万円程度が費用の目安です。
使用する造影剤の種類によっても変動します。

まとめ

卵管造影検査は、卵管の通過性や子宮の状態を確認し、不妊の原因を特定するために非常に重要な検査です。
検査で卵管の詰まりが判明した場合、片側か両側かによってその後の治療方針は大きく異なります。

両側閉塞の場合は、FT手術で自然妊娠を目指すか、体外受精へ進むかの選択が必要です。
検査には痛みを伴う可能性もありますが、得られる情報は今後の治療を決める上で不可欠です。
不安な点は事前に医師とよく相談し、納得して検査に臨むことが重要です。

この記事の監修者

峯岸 里美

峯岸 里美

本八幡鍼灸院 院長

日本鍼灸理療専門学校/学校法人花田学園卒業後、鍼灸院3年、鍼灸整骨院2年勤務後2008年6月株式会社ブレイシングに入社。
住吉鍼灸院で5年勤務した後2013年2月本八幡鍼灸院を開院し院長に就任。
開院から13年院長に従事。
不妊、男性不妊をメインに不妊に悩むご夫婦に貢献している。

《資格》

はり師、きゅう師

《経歴》

日本健康医療専門学校
住吉鍼灸院勤務
本八幡鍼灸院院長就任

《所属》

日本不妊カウンセリング学会

《SNS》

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