1. ホーム > 
  2. ブログ > 
  3. ストレス  > 
  4. 不妊  > 
  5. 妊活が毎日しんどい…...

妊活が毎日しんどい…ストレスで妊娠確率は下がる?心の保ち方

公開日:2025.12.25

妊活が長期化すると、「本当に妊娠できるのだろうか」という不安や、毎月のリセットに対する落ち込みで辛い気持ちになることがあります。
この精神的な負担が、妊娠しない原因なのではないかと考えてしまう人も少なくありません。
ストレスが妊娠の確率に直接的にどれほど影響するかは一概には言えませんが、心と体のバランスを整えることは重要です。

この記事では、妊活中のストレスとの向き合い方や、心の負担を軽くするための具体的な方法について解説します。

妊活が「しんどい」と感じるのはあなただけではありません

妊活中に「しんどい」「辛い」と感じるのは、決して特別なことではありません。
多くの人が、終わりが見えないプレッシャーや日々のタスク、人間関係の悩みなど、さまざまな要因で精神的な負担を抱えています。

自分だけが苦しんでいるわけではないと知るだけでも、少し心が軽くなることがあります。
ここでは、多くの人が妊活中に直面する具体的な悩みの内容を掘り下げていきます。

終わりが見えないプレッシャーで気持ちが落ち込む

妊活は、いつ終わるのかという明確なゴールが見えないため、精神的なプレッシャーが大きくなりがちです。
毎月生理が来るたびに、これまでの努力がリセットされたような感覚に陥り、深く落ち込んでしまいます。

「また妊娠しない月だった」という結果が積み重なることで、次第に希望を失い、無力感を覚えることも少なくありません。
特に、周囲からの期待や年齢に対する焦りが加わると、そのプレッシャーはさらに増大し、心身ともに疲弊させてしまう原因となります。

基礎体温やタイミング法など毎日のタスクに疲れてしまう

妊活をはじめると、基礎体温の測定や記録、排卵検査薬のチェック、医師から指示されたタイミング法の実践など、多くのタスクが日常生活に加わります。

これらが義務のようになると、日々の生活が妊活一色に染まり、精神的な疲労につながります。

特に、排卵日に合わせて性交渉のタイミングを持つことは、本来自然であるはずの夫婦の営みが義務的な行為に変わり、大きなストレスとなる場合があります。

このような毎日のタスクが、妊活そのものを苦しいものだと感じさせる一因になります。

パートナーとの妊活に対する温度差が辛い

妊活に対する意識や協力の度合いにパートナーとの間で差があると、孤独感や不満が募り、辛い気持ちになることがあります。
身体的な負担や通院などが女性側に偏りがちなケースも多く、情報収集や実践を一人で担っていると感じると、「なぜ自分だけが頑張らなくてはならないのか」という思いが強くなります。

妊活は二人で取り組むべき課題であるにもかかわらず、その認識にズレが生じると、精神的な溝が深まり、関係性にも影響を及ぼしかねません。

友人や知人の妊娠報告を素直に喜べない

親しい友人や知人からの妊娠報告を受けた際、心から祝福したい気持ちとは裏腹に、焦りや嫉妬といった複雑な感情が湧き上がり、そんな自分に嫌悪感を抱いてしまうことがあります。

特に、自分より後に結婚した人の妊娠報告に触れると、取り残されたような辛い気持ちになりがちです。
SNSなどを通じて予期せず他人の幸せな報告を目にすることで、気持ちが大きく落ち込み、人との交流を避けるようになってしまうケースも少なくありません。

仕事や家事と両立することへの大きな負担

妊活、特に不妊治療を始めると、定期的な通院が必要になります。
急な受診や排卵に合わせた通院など、仕事のスケジュール調整が難しく、職場に気を遣うことも少なくありません。

治療による体調の変化や副作用を抱えながら、普段通りに仕事や家事をこなすことは、身体的にも精神的にも大きな負担となります。
周囲に妊活のことを打ち明けられない場合、理解を得られずに一人で抱え込んでしまい、疲労が蓄積していくことになります。

「しんどい」というストレスは妊娠の確率に影響するの?

妊活がうまくいかないと、「このストレスが原因なのではないか」と不安になる人は多いでしょう。
実際に、精神的な負担が妊娠の確率にどの程度影響を及ぼすのかは、非常に気になる点です。

ここでは、ストレスと妊娠の関係性について、医学的な見解や身体への影響という観点から掘り下げていきます。
ストレスが不妊に直結するという単純な話ではありませんが、心身の状態がどのように関わっているのかを理解することが大切です。

ストレスが不妊に直結する医学的根拠は明確ではない

「ストレスがあると妊娠できない」という考えは広く浸透していますが、ストレスが不妊の直接的な原因であることを示す明確な医学的根拠は、現時点では確立されていません。
実際、強いストレス環境下でも妊娠する人は数多く存在します。

そのため、「ストレスがあるから妊娠確率が下がる」と断定することはできません。
むしろ、「ストレスを感じてはいけない」と過度に思い詰めること自体が新たな精神的負担となり、かえって心身に悪影響を及ぼす可能性も指摘されています。

心身のストレスがホルモンバランスを乱す可能性

ストレスが不妊の直接的な原因とは言えないものの、間接的に影響を及ぼす可能性はあります。
強い精神的ストレスは、自律神経の働きを司る脳の視床下部に影響与えます。
視床下部は女性ホルモンの分泌をコントロールする司令塔の役割を担っているため、その機能が乱れると、ホルモンバランスが崩れることがあります。

結果として、月経周期が不規則になったり、排卵がスムーズに行われなくなったりする排卵障害を引き起こす一因となる可能性があります。

「妊娠できない」という焦りがさらなるストレスを生む悪循環

妊活が長引くと、「妊娠しない」という結果そのものが大きなストレスとなります。
そして、「自分は妊娠できないのではないか」という焦りや不安が、さらなる精神的負担を生み出すという悪循環に陥りがちです。

この辛いサイクルは、心身を常に緊張状態に置き、リラックスすることを難しくさせます。
ストレスを完全になくすことは困難ですが、この負の連鎖をどこかで断ち切り、心の負担を軽減する工夫が求められます。

毎日しんどい妊活から心を軽くする5つの方法

妊活に伴う辛い気持ちを抱え続けるのは、心身にとって良い状態ではありません。
日々のプレッシャーや不安から少しでも解放され、心を軽くするためには、意識的な工夫が必要です。
完璧を目指すのをやめたり、パートナーとしっかり向き合ったり、時には妊活から距離を置いたりすることも大切です。

ここでは、実践しやすい5つの具体的な方法を紹介し、妊活との健やかな向き合い方を探ります。

完璧を目指さない!「こうあるべき」という考えを手放す

「毎日必ず基礎体温を測る」「食事は常に栄養バランスを完璧にする」といった、「こうあるべき」という強い思い込みは、自分自身を追い詰める原因となります。
妊活において100点満点を目指す必要はありません。

体調が優れない日に基礎体温の測定を休んだり、疲れている日は料理をせずにデリバリーを利用したりと、状況に応じて柔軟に対応することが大切です。
少し手を抜くことや、できない自分を許すことで、心の負担は大きく軽減されます。

妊活について話さない日を作るなど意識的に休息をとる

常に頭の中が妊活のことでいっぱいになっていると、心は休まる暇がありません。
パートナーとの間で「今日は妊活の話題は一切しない」という日を設けたり、基礎体温の記録や妊活に関する情報収集を数日間意識的にやめてみたりするなど、意図的に妊活から距離を置く時間を作りましょう。

このような「妊活休日」を設けることで、精神的なリフレッシュにつながり、新たな気持ちでまた妊活に向き合うエネルギーを充電できます。

パートナーと妊活のゴールや今の気持ちを正直に話し合う

妊活は夫婦二人の課題であり、一人で抱え込むべきではありません。
自分が何に対して不安を感じ、どのように辛いのか、具体的な気持ちを正直にパートナーに伝えましょう。

また、「いつまで不妊治療を続けるか」「どのような状態になったらステップダウンを考えるか」といった、妊活のゴールについて事前に話し合っておくことも重要です。
二人の間で共通の認識を持つことで、精神的な見通しが立ち、孤独感やプレッシャーが和らぐことがあります。

誰かに話すだけで楽になる!専門家や信頼できる第三者に相談する

抱えている悩みを誰かに話すだけでも、気持ちが整理されて楽になることがあります。
親しい友人や家族には話しにくい内容であっても、専門家であれば安心して打ち明けられます。

不妊治療を専門とするクリニックには、心理カウンセラーが在籍している場合も多く、専門的なサポートを受けることが可能です。
また、同じ悩みを持つ人たちが集まるブログやSNSコミュニティで気持ちを共有することも、孤独感を和らげる一つの手段となります。

趣味や運動に没頭して妊活を忘れる時間を持つ

妊活のことだけを考える生活から抜け出すために、意識的に別の活動に目を向ける時間を作りましょう。
好きな映画やドラマを観たり、読みたかった本を読んだり、新しい趣味を始めたりするのも良い方法です。

また、ヨガやウォーキングなどの軽い運動は、心身のリフレッシュに効果的です。
運動によって血行が促進され、ストレス解消にもつながります。
何かに没頭している間は、妊活のプレッシャーから解放され、自然と心が軽くなるはずです。

もしかして「妊活うつ」?つらい気持ちが続くときのサイン

妊活による長期的なストレスは、単なる気分の落ち込みでは済まされない「妊活うつ」と呼ばれる状態を引き起こすことがあります。
これは特別なことではなく、誰にでも起こりうる心の不調です。

もし辛い気持ちが長く続き、日常生活に支障が出ていると感じるなら、それは心が助けを求めているサインかもしれません。
ここでは、妊活うつの可能性がある心身の変化について、具体的な症状をいくつか紹介します。

何にも興味が湧かず、涙もろくなる

これまで楽しめていた趣味や好きなことに対して、全く興味や関心が持てなくなるのは、心が疲れているサインの一つです。
何をしても楽しいと感じられず、常に無気力な状態が続くようであれば注意が必要です。

また、感情の起伏が激しくなり、テレビドラマの些細なシーンや何気ない言葉で急に涙が溢れてくるなど、涙もろくなることもあります。
このような感情の不安定さは、自分ではコントロールが難しく、辛い気持ちの表れと考えられます。

不眠や過食・食欲不振が続いている

精神的なストレスは、睡眠や食事といった基本的な生活習慣に影響を及ぼすことがあります。
夜中に何度も目が覚めたり、朝早くに目が覚めてしまったりする不眠の症状や、逆に甘いものやジャンクフードなどを無性に食べたくなり過食に走ってしまうこと、あるいは何を食べても美味しく感じられず食欲が全く湧かないといった食欲不振も、注意すべきサインです。

適切な睡眠や栄養がとれない状態が続くと、心身の不調はさらに悪化してしまいます。

自分を責めたり、強い孤独感に襲われたりする

妊娠できないのは、自分の体に問題があるからだというように、過度に自分を責めてしまう思考は、心を深く傷つけます。
物事の全てをネガティブに捉え、自分には価値がないと感じたり、周りの人たちから取り残されたような強い孤独感に襲われたりするのも、うつ状態の典型的な症状です。

このような辛い気持ちから抜け出せず、自分一人で抱え込んでいる状態が続く場合は、専門家への相談を検討することも重要になります。

妊活のしんどい気持ちに関するよくある質問

妊活をしていると、多くの人が同じような壁にぶつかり、共通の疑問や悩みを抱えます。
特に、終わりが見えない中で感じるしんどい気持ちや、パートナーとの関係、治療を休むことへの罪悪感などは、多くの人が経験する辛いテーマです。

ここでは、そうした妊活中の精神的な負担に関するよくある質問を取り上げ、それぞれの疑問に対して簡潔に回答していきます。

Q1.ストレスを感じながらでも妊娠できた人はいますか?

はい、多くの人がストレスを感じながらでも妊娠しています。
ストレスが妊娠の確率をゼロにするわけではありません。

「ストレスは妊活の敵」と過度に考えすぎること自体が新たなストレス源になり得ます。
完璧なストレスフリーを目指すのではなく、上手に気分転換を図りながら付き合っていくという意識を持つことが重要です。

Q2.妊活を少し休むことに罪悪感があります。どうすればいいですか?

妊活を休むことは、決して悪いことでも逃げでもありません。
心と体が疲弊した状態では、前向きな気持ちで妊活を続けるのは困難です。

一度立ち止まって休息することは、自分自身を大切にするための必要な時間であり、再び妊活に向き合うためのエネルギーを充電する期間と捉えましょう。

Q3.パートナーに辛さを理解してもらえない時はどう伝えればいいですか?

感情的に不満をぶつけるのではなく、「私は今、こう感じていて辛い」という自分の気持ち(Iメッセージ)を主語にして、冷静に伝えることを試みてください。
また、「こうしてほしい」という具体的な要望も合わせて伝えることで、パートナーも何をすべきか理解しやすくなります。

まとめ

妊活中に「しんどい」と感じるのは、多くの人が経験する自然な感情です。
ストレスが直接的に不妊の原因となるという明確な根拠はありませんが、心身のバランスを崩す一因にはなり得ます。
完璧を目指さず、意識的に休息をとること、パートナーと気持ちを共有すること、そして時には妊活から離れてリフレッシュする時間を持つことが、心の負担を軽くします。

辛い気持ちが続く場合は、一人で抱え込まず、カウンセラーなどの専門家や信頼できる第三者に相談することも有効な選択肢です。

この記事の監修者

峯岸 里美

峯岸 里美

本八幡鍼灸院 院長

日本鍼灸理療専門学校/学校法人花田学園卒業後、鍼灸院3年、鍼灸整骨院2年勤務後2008年6月株式会社ブレイシングに入社。
住吉鍼灸院で5年勤務した後2013年2月本八幡鍼灸院を開院し院長に就任。
開院から13年院長に従事。
不妊、男性不妊をメインに不妊に悩むご夫婦に貢献している。

《資格》

はり師、きゅう師

《経歴》

日本健康医療専門学校
住吉鍼灸院勤務
本八幡鍼灸院院長就任

《所属》

日本不妊カウンセリング学会

《SNS》

インスタグラム
アメーバブログ
YouTube

  • 電話予約はこちら
  • 電話予約はこちら
  • LINE予約はこちら
大島はり灸院 平井鍼灸院 錦糸町はり灸院 住吉鍼灸院 住吉鍼灸院アネックス

営業時間

火曜・水曜・金曜 10:00~20:00
土曜・日曜 9:00~18:00

【休業日】月曜・木曜・祝日

アクセス

JR本八幡駅徒歩3分
都営新宿線本八幡駅徒歩5分