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アフターピルの飲み過ぎは不妊になる?将来への影響とリスクを解説

公開日:2026.02.07
アフターピルの飲み過ぎは不妊になる?将来への影響とリスクを解説します。

アフターピル(モーニングアフターピル)の飲みすぎによって、将来の妊娠に影響が出るのではないかと不安に感じる方は少なくありません。
モーニングピルはあくまで緊急的な手段であり、頻繁な服用は推奨されませんが、その服用が不妊に直結するという医学的根拠はありません。
この記事では、アフターピルの服用が身体に与える影響や、飲みすぎに伴うリスク、そして今後のための避妊法について詳しく解説します。

まずは結論:アフターピルの複数回服用が不妊の直接的な原因になることはありません

アフターピルを過去に複数回服用した経験があっても、それが原因で将来不妊になるという直接的な因果関係は医学的に確認されていません。
WHO(世界保健機関)の見解でも、アフターピルの服用が将来の妊娠に悪影響を及ぼすことはないとされています。
この薬はあくまで一時的に排卵を抑制または遅延させるものであり、卵巣や子宮の機能に永続的なダメージを与えるものではないためです。

したがって、過去の服用回数を過度に心配する必要はありません

アフターピルが将来の不妊につながらない2つの医学的根拠

アフターピルの服用が将来の妊娠に影響を与えないとされる背景には、明確な医学的根拠が存在します。
薬の有効成分が体内でどのように作用し、排出されるのかを理解することで、なぜ長期的なリスクが低いのかがわかります。
ここでは、不妊に繋がらないとされる2つの主要な理由について、具体的に解説していきます。

不妊治療でピルを飲む理由は?妊娠率を高める効果と副作用を解説

理由①:有効成分が体内に残らず、子宮や卵巣にダメージを与えないため

アフターピルの主成分である黄体ホルモン(レボノルゲストレル)は、服用後、体内で速やかに代謝され、約24〜48時間で血中濃度が半減し、数日以内には体外へ排出されます。
この成分が子宮や卵巣に蓄積して、機能不全を引き起こしたり、永続的なダメージを与えたりすることはありません。

薬の効果は一時的なものであり、成分が体から抜ければ、生殖機能は元の状態に戻ります。
したがって、将来の妊娠に必要な身体機能そのものを損なうリスクは極めて低いと考えられています。

理由②:服用によって排卵のタイミングが一時的にずれるだけだから

アフターピルの主な作用は、排卵を抑制したり、最大で5日ほど遅らせたりすることにあります。
これにより、精子が受精能力を持つ期間中に排卵が起こるのを防ぎ、妊娠の成立を回避します。
また、子宮内膜の増殖を抑えて受精卵の着床をしにくくする効果もあります。

これらの作用はあくまで一時的なもので、排卵のサイクルを一度だけずらすに過ぎません。
卵巣の排卵機能そのものを停止させたり、破壊したりするわけではないため、薬の効果が切れれば、身体は自然な生理周期を取り戻し、再び排卵が起こるようになります。

ではなぜ「飲み過ぎはNG」と言われる?身体への具体的な負担とリスク

アフターピルが不妊の直接的な原因にならないにもかかわらず、飲みすぎが推奨されないのには理由があります。
アフターピルはあくまで緊急避妊薬であり、身体に意図的に大きな変化をもたらすことで妊娠を回避する薬です。
常用を想定して作られていないため、頻繁な服用はホルモンバランスの急激な乱れを引き起こし、さまざまな身体的負担やリスクを伴います。

ここでは、その具体的な内容について解説します。

高用量の女性ホルモンによる急激なホルモンバランスの乱れ

アフターピルには、日常的に服用する低用量ピルに比べて高用量の女性ホルモン(黄体ホルモン)が含まれています。
この高用量のホルモンを一度に摂取することで、体内のホルモンバランスを意図的かつ急激に変動させ、排卵を強制的に抑制します。

この人為的なホルモン環境の激変は、脳の視床下部や下垂体に大きな負担をかけ、自律神経の乱れにもつながることがあります。
繰り返し服用すると、そのたびにホルモンバランスが大きく揺さぶられるため、身体が正常な周期を取り戻すのに時間がかかる場合があります。

吐き気・頭痛・倦怠感といった副作用が強く出る可能性

アフターピルの服用後に見られる吐き気、頭痛、倦怠感、腹痛、乳房の張りといった副作用は、高用量のホルモンによる急激な作用が原因です。
特に、短期間に服用を繰り返すと、身体がホルモンの変動に対応しきれず、これらの副作用がより強く、また長く続く傾向があります。
服用後24時間以内が副作用のピークとされていますが、複数回服用した場合は不快な症状が数日間続くことも珍しくありません。

これらの症状は心身ともに大きなストレスとなり、日常生活に支障をきたす可能性も高まります。

不正出血や生理周期が不安定になることも

アフターピルを服用すると、子宮内膜が不安定になり、消退出血とは異なるタイミングで不正出血が起こることがあります。
これはホルモンバランスが乱れたことによる一時的な症状です。
また、排卵のタイミングを強制的にずらすため、その後の生理周期が不安定になることは珍しくありません。

通常は1〜2周期で元のリズムに戻りますが、繰り返し服用するとホルモンバランスの回復が遅れ、生理不順が長引く原因となります。
予定通りに生理が来ないことで、妊娠の不安を再度抱えるといった精神的な負担にもつながります。

アフターピル服用後の注意点|消退出血と生理の再開時期

アフターピルを服用した後は、身体にいくつかの変化が現れます。
特に「消退出血」の有無や、次回の「生理」がいつ再開するかは、避妊が成功したかどうかの重要な判断材料となり、多くの人が気にする点です。
ここでは、アフターピル服用後に起こる身体の変化と、それに伴う注意点について詳しく解説します。

これらの知識を持つことで、不要な不安を軽減し、適切に対応することができます。

避妊成功のサイン「消退出血」はいつ起こる?

消退出血とは、アフターピルの服用によって一時的に増加した女性ホルモンが減少し、厚くなった子宮内膜が剥がれ落ちることで起こる出血です。
通常、服用後3日〜3週間以内に起こり、避妊が成功した一つの目安とされます。
出血の量や期間には個人差があり、通常の生理よりも少ない場合や、2〜3日で終わることが多いです。

ただし、服用した人全員に必ず起こるわけではなく、消退出血がなくても避妊に成功しているケースもあります。
確実な避妊の確認は、次の生理が来るか、もしくは性交渉から3週間後に妊娠検査薬を使用することで行います。

服用後に生理不順が起きても過度な心配は不要

アフターピルはホルモンバランスに大きく作用するため、服用後に一時的な生理不順が起こるのは一般的なことです。
薬によって排卵のタイミングがずれるため、予定していた生理日よりも早く来たり、大幅に遅れたりすることがあります。
多くの場合は1〜2回の月経サイクルを経て、元の周期へと戻っていきます。
したがって、一度の生理の遅れに対して過度に心配する必要はありません。

ただし、予定日を1週間以上過ぎても生理が来ない場合や、生理不順が3ヶ月以上続くような場合は、妊娠の可能性や他の婦人科系疾患も考えられるため、医療機関を受診してください。

 

万が一、服用後に妊娠がわかっても胎児への影響はない

アフターピルを服用したにもかかわらず、妊娠が判明するケースも稀にあります。
その場合、薬の成分が胎児に悪影響を及ぼすのではないかと心配になるかもしれませんが、これまでの研究でアフターピルの成分が原因で胎児に奇形や発育異常が起こったという報告はありません
アフターピルの主成分である黄体ホルモンは、妊娠の維持にも使われるホルモンであり、妊娠初期に服用してしまったとしても、胎児への有害な影響はないとされています。

そのため、妊娠を継続する場合でも、薬の服用について過度に不安を感じる必要はありません。

関連記事:妊娠検査薬は性交後何日で反応する?最短時期と正しい計算方法

 

繰り返しアフターピルに頼らないために知っておきたい避妊法

アフターピルは、その名前の通りあくまで緊急的な手段であり、日常的に用いる避妊法ではありません。
身体への負担や副作用、そして費用の面を考えても、繰り返しアフターピルに頼る状況は避けるべきです。
望まない妊娠を防ぐためには、より確実で身体への負担が少ない避妊法を日頃から実践することが重要です。

ここでは、今後のために知っておきたい代表的な避妊法について解説します。

日常的な避妊には身体への負担が少ない低用量ピルが有効

低用量ピルは、毎日決まった時間に1錠服用することで、排卵を抑制し、高い避妊効果を維持する方法です。
アフターピルと比較してホルモンの含有量が格段に少なく、身体への負担を抑えながら計画的な避妊が可能です。
正しく服用すれば99%以上の避妊効果が期待でき、生理痛の緩和や月経周期の安定、ニキビの改善といった副効用も得られます。

避妊の主導権を女性自身が持てる点も大きなメリットです。
継続的な避妊を考えている場合は、婦人科で相談し、自分に合った低用量ピルを処方してもらうのが良いでしょう。

パートナーとの協力が不可欠なコンドームの正しい使用

コンドームは、手軽に入手でき、正しく使用すれば一定の避妊効果が期待できる方法です。
最も重要なのは、性交渉の最初から最後まで、必ず正しく装着することです。
サイズが合っているか、空気を抜いて装着できているか、使用期限は切れていないかなどを確認する必要があります。

コンドームは低用量ピルと比較して避妊効果は低いものの、クラミジアや淋病、HIVといった特定の性感染症の予防に役立つという大きな利点があります。性感染症の予防には、コンドームの使用に加えて、予防接種や定期的な検査なども重要です。
パートナーと協力し、確実な避妊と感染症予防のために、他の避妊法と併用することが推奨されます。

アフターピルの飲み過ぎに関するよくある質問

アフターピルの飲みすぎに関して、多くの方が同じような疑問や不安を抱えています。
特に、服用回数の上限や短期間での連続使用、その後の妊活への影響については、よく寄せられる質問です。
ここでは、これらの疑問に対して、医学的な見地から簡潔にお答えします。

正しい知識を持つことで、不要な心配を減らし、適切な判断を下す助けとなります。

Q1. アフターピルは生涯で何回までしか飲めない、といった回数制限はありますか?

アフターピルの服用に、生涯で何回までといった医学的な回数制限は設けられていません
理論上は必要に応じて何度でも服用可能ですが、頻繁な使用は推奨されません。
服用するたびにホルモンバランスが大きく乱れ、身体に負担がかかるため、あくまで緊急時の最終手段と考えるべきです。

繰り返し服用が必要な状況は、避妊方法の見直しが必要なサインでもあります。

Q2. 短期間に2回連続でアフターピルを飲んでしまいましたが、大丈夫でしょうか?

短期間に2回連続で服用しても、それが不妊の直接的な原因になることはありません
ただし、飲みすぎによって高用量のホルモンを立て続けに摂取することになるため、身体への負担は非常に大きくなります。
吐き気や頭痛などの副作用が強く出たり、生理周期が大幅に乱れたりする可能性が高まるため、注意が必要です。

体調に異変を感じた場合は、婦人科を受診してください。

Q3. アフターピルを服用した後、次の生理が来たら妊活を再開しても問題ないですか?

問題ありません
アフターピルの成分は数日で体外に排出され、身体に蓄積することはないため、将来の妊娠に影響を及ぼすことはありません。
服用後に正常な生理が来たということは、ホルモンバランスがリセットされ、排卵周期が戻ったサインです。

そのため、次の生理が確認できれば、その後はいつでも妊活を再開して大丈夫です。
胎児への影響も報告されていません。

まとめ

アフターピルを複数回服用しても、それが不妊に直結することはありません。
薬の成分は体内に残らず、卵巣や子宮に永続的なダメージを与えるものではないため、将来の妊娠機能への影響は基本的にないと考えて問題ありません。
しかし、服用するたびにホルモンバランスが急激に乱れるため、副作用が強く出たり生理不順になったりするなど、身体への負担は大きくなります。
アフターピルはあくまで緊急用の薬と位置づけ、日常的な避妊には低用量ピルやコンドームなど、より身体への負担が少なく確実な方法を選択することが重要です。

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この記事の監修者

峯岸 里美

峯岸 里美

本八幡鍼灸院 院長

日本鍼灸理療専門学校/学校法人花田学園卒業後、鍼灸院3年、鍼灸整骨院2年勤務後2008年6月株式会社ブレイシングに入社。
住吉鍼灸院で5年勤務した後2013年2月本八幡鍼灸院を開院し院長に就任。
開院から13年院長に従事。
不妊、男性不妊をメインに不妊に悩むご夫婦に貢献している。

《資格》

はり師、きゅう師

《経歴》

日本健康医療専門学校
住吉鍼灸院勤務
本八幡鍼灸院院長就任

《所属》

日本不妊カウンセリング学会

《SNS》

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