メラトニンは、妊活中の方や不妊治療に取り組む方々の間で注目されている成分です。
睡眠の質を高める効果で知られていますが、実は卵子の質を改善する可能性も報告されています。
この記事では、メラトニンが持つ妊活への効果や、不妊に悩むカップルが摂取する際の正しい飲み方、副作用、注意点について詳しく解説します。
メラトニンが妊活中の女性に注目される理由
メラトニンが妊活中の女性から注目を集めている背景には、主に二つの理由があります。
一つは、細胞の老化を防ぐ強力な「抗酸化作用」、もう一つは、質の高い睡眠を促す「睡眠ホルモン」としての働きです。
これらの効果が、妊娠しやすい身体の土台作りに貢献する可能性が研究で示唆されており、特に卵子の質に課題を抱える場合に有効な選択肢として期待されています。
理由① 卵子の老化を防ぐ「抗酸化作用」
メラトニンは、体内で発生する活性酸素を除去する強力な抗酸化作用を持っています。
活性酸素は、卵子の細胞にダメージを与えて老化を促進させ、質の低下を招く一因とされています。
卵子を育む卵胞液には、もともと高濃度のメラトニンが含まれており、卵子を酸化ストレスから守る役割を担っています。
しかし、加齢などによりメラトニンの分泌量が減少すると、この防御機能が低下します。
そこでメラトニンを補うことで、卵子のミトコンドリア機能を活性化させ、質の維持・向上に繋がる効果が期待されています。
理由② 睡眠ホルモンが妊娠しやすい身体の土台を作る
メラトニンは「睡眠ホルモン」とも呼ばれ、自然な眠りを誘い、睡眠の質を高める重要な役割を担っています。
質の高い睡眠は、妊娠に不可欠な女性ホルモンの分泌バランスを整えるための土台となります。
ストレスや不規則な生活習慣によってメラトニンの分泌が乱れると、睡眠の質が低下し、ホルモンバランスも崩れやすくなります。
メラトニンを適切に摂取し、体内時計を整えることで、心身のコンディションが安定し、間接的に妊娠しやすい身体づくりへと繋がる効果が期待できるのです。
【妊活効果を高める】メラトニンの正しい飲み方
メラトニンの効果を妊活に活かすためには、正しい方法で摂取することが重要です。
闇雲にサプリを飲むだけでは、期待する結果は得られにくいかもしれません。
ここでは、推奨される摂取量の目安、飲むべきタイミング、そして多くの人が気になる「いつからいつまで」飲むべきかという期間について解説します。
ご自身の状況に合わせて、おすすめの飲み方を参考にしてください。
推奨される摂取量の目安
妊活や不妊治療においてメラトニンを用いる場合、一般的に推奨される摂取量は1日あたり3mgが目安とされています。
ただし、これはあくまで一般的な数値であり、個人の年齢や体質、治療状況によって適切な量は異なります。
海外製のサプリメントには高用量の製品も存在しますが、自己判断で過剰な量を摂取することは避けるべきです。
初めて使用する際は少量から開始し、体調の変化に注意を払うことが大切です。
摂取量については、必ず事前に医師や専門家に相談し、適切な指導を受けるようにしてください。
飲むべきベストなタイミングは就寝前
メラトニンは体内で自然な眠りを誘発するホルモンであるため、摂取するタイミングが非常に重要です。
最も効果的なのは、就寝の1時間から2時間前に飲むことです。
この時間帯に摂取することで、脳が休息モードに入り、スムーズな入眠をサポートします。
日中に摂取すると、強い眠気や倦怠感を引き起こし、日常生活に支障をきたす可能性があるため、絶対に避けるべきです。
体内時計を整える観点からも、毎日なるべく同じ時間に摂取することがおすすめであり、規則正しい睡眠習慣を確立する助けとなります。
いつからいつまで飲む?開始時期とやめどき
メラトニンをいつから飲み始めるかについては、厳密な決まりはありませんが、体外受精を予定している場合は採卵周期の開始に合わせて飲み始めるケースが多く見られます。
最も注意すべきなのは、飲むのをやめるタイミングです。
一般的に、妊娠が判明した時点、あるいは胚移植の周期に入った段階で摂取を中止するよう指示されます。
妊娠中や授乳中の安全性に関する十分なデータが確立されていないため、自己判断で飲み続けることは避けるべきです。
いつまで摂取するかについては、必ずかかりつけの医師の指示に従ってください。
メラトニンは男性の妊活にも良い影響がある?
妊活は女性だけでなく、カップルで取り組むものです。
実はメラトニンは、女性だけでなく男性の妊活においても、良い影響をもたらす可能性が指摘されています。
精子の質を向上させる働きや、睡眠改善を通じた心身のコンディション維持など、男性側の要因をサポートする効果が期待でき、夫婦で一緒に取り入れる選択肢も考えられます。
精子の質向上への期待
メラトニンが持つ強力な抗酸化作用は、男性の生殖能力にも良い効果をもたらす可能性があります。
精子も卵子と同様に活性酸素による酸化ストレスに弱く、DNAが損傷したり、運動率が低下したりする原因になります。
メラトニンは、この酸化ストレスから精子を保護し、質の低下を防ぐ働きが期待されています。
実際にいくつかの研究では、メラトニンの摂取が精子の濃度や運動率の改善に寄与したとの報告もなされています。
男性不妊の原因の一つとされる酸化ストレスへの対策として、注目されている成分です。
睡眠改善による心身のコンディション維持
男性にとっても質の高い睡眠は妊活において重要です。
慢性的な睡眠不足やストレスは男性ホルモンであるテストステロンの分泌を低下させ性欲の減退やED(勃起不全)につながることがあります。
メラトニンを摂取して睡眠の質が向上するとホルモンバランスが整いやすくなるだけでなく日中のストレスが軽減され精神的な安定も得やすくなります。
妊活中は心理的な負担も大きくなるため心身のコンディションを良好に保つことは男性が前向きに妊活に取り組む上で大きな助けとなります。
メラトニン摂取前に確認すべき副作用と注意点
メラトニンは妊活をサポートする可能性がある一方で、摂取する前には副作用や注意点を正しく理解しておく必要があります。
特に海外のサプリなどを個人で利用する際には、安全性への配慮が欠かせません。
ここでは、起こりうる副作用、飲み合わせに注意が必要な薬、そして安全なサプリメントの入手方法について解説します。
事前に知っておきたい主な副作用
メラトニンの副作用は比較的少ないとされていますが、いくつかの症状が報告されています。
最も一般的なのは、翌朝まで残る眠気や倦怠感です。
その他、頭痛、めまい、吐き気、腹痛などが起こる可能性があります。
これらの症状は、摂取量が多すぎたり、体質に合わなかったりする場合に現れやすい傾向にあります。
特に日中の眠気は、車の運転や危険な機械の操作に影響を及ぼす恐れがあるため、十分に注意が必要です。
もし体に異変を感じた場合は、すぐに摂取を中止して医師に相談してください。
飲み合わせに注意が必要な薬やサプリ
メラトニンを摂取する際は、他の薬やサプリとの飲み合わせに注意が必要です。
特に、睡眠導入剤や抗うつ薬、精神安定剤など、中枢神経に作用する薬と併用すると、眠気などの作用が過剰に強まる危険性があります。
また、血液をサラサラにする抗凝固薬や、血圧を下げる薬の効果に影響を与える可能性も指摘されています。
市販薬やハーブサプリメントの中にも相互作用を起こすものがあるため、現在何らかの治療で薬を服用している場合は、必ず事前に医師や薬剤師に相談することが不可欠です。
サプリメントの入手方法と安全な選び方
日本では、メラトニンは「医薬品」に分類されており、医師の処方箋がなければ入手できません。
そのため、サプリメントとして手に入れるには、主に海外製品を個人輸入することになります。
個人輸入を利用する際は、製品の安全性を慎重に見極める必要があります。
信頼できるメーカーの製品か、第三者機関による品質チェックを受けているか、また、製造管理の国際基準であるGMP(Good Manufacturing Practice)認定工場で製造されているかなどを確認するのがおすすめです。
成分表示が明確で、含有量が適切なサプリを選ぶことが安全な利用の第一歩です。
メラトニンと妊活に関するよくある質問
メラトニンと妊活について、特によく寄せられる質問とその回答をまとめました。
Q1. メラトニンを飲めば、卵子の質は必ず改善しますか?
必ず改善するとは限りません。
メラトニンの抗酸化作用は卵子の質向上に良い効果をもたらす可能性が研究で示唆されていますが、不妊の原因は様々です。
あくまで妊活をサポートする選択肢の一つとして捉え、過度な期待はせず、医師に相談の上で取り入れることを検討してください。
Q2. 妊娠が分かったら、すぐに飲むのをやめるべきですか?
はい、ただちに中止し医師に相談してください。
妊娠中や授乳中のメラトニン摂取に関する安全性は確立されていません。
多くの不妊治療クリニックでは、妊娠が判明した時点、または移植周期の段階で中止を指示します。
自己判断で飲み続けないようにすることが重要です。
Q3. 日本では市販されていませんが、どうやって手に入れればいいですか?
日本では医薬品扱いのため、医師による処方箋が必要です。
サプリメントとして手に入れる場合は、海外製品を個人輸入する方法が主となります。
ただし、個人輸入には品質や安全性に関するリスクも伴うため、信頼できるメーカーの製品を選ぶなど、慎重な判断が求められます。
まとめ
メラトニンは、強力な抗酸化作用による卵子の質の改善や、睡眠の質向上によるホルモンバランスの調整を通じて、妊活をサポートする可能性を秘めています。
男性の精子の質の向上にも寄与することが期待され、夫婦で取り組む妊活の一助となり得ます。
しかし、その効果はすべての人に保証されるものではなく、副作用や飲み合わせなどの注意点も存在します。
特に、日本では医薬品に指定されているため、サプリメントとして利用する場合は個人輸入となり、品質や安全性の見極めが重要です。
妊活の一環としてメラトニンの摂取を検討する際は、必ず専門の医師に相談し、適切な指導のもとで安全に進めることが必要です。








