予定より生理が早く来ると、「何か体の調子が悪いのかな?」と不安になるものです。
生理が早まったと感じる場合、その原因はストレスによる一時的なホルモンバランスの乱れから、病気や妊娠のサインまで様々です。
いつもと違うと感じたら、まずはその原因を知ることが大切です。
この記事では、生理が早く来る場合に考えられる原因や、不正出血との見分け方、病院を受診すべき目安について詳しく解説します。
生理が予定より早く来る「頻発月経」とは?
正常な生理周期は25日~38日とされていますが、これより短く、周期が24日以内で生理が来る状態を「頻発月経」と呼びます。
生理周期が短くなる原因の多くは、ホルモンバランスの乱れにあります。
例えば、排卵から次の生理までの期間(黄体期)が通常より短くなる「黄体機能不全」や、排卵が正常に起こらない「無排卵周期症」などが考えられます。
周期が短すぎる状態が続く場合は、卵巣の機能に何らかの問題が起きている可能性も考慮します。
※体質改善をしたい方はこちら→妊活鍼灸の選択肢も
生理が早まる場合に考えられる6つの主な原因
生理周期が一時的に早まることは、多くの女性が経験する可能性があります。
その背景には、心身のストレスや生活習慣の乱れ、年齢による体の変化など、様々な要因が関わっています。
しかし、中には妊娠や病気が原因となっているケースも少なくありません。
ここでは、生理が早まる場合に考えられる主な6つの原因について解説します。
ご自身の状況と照らし合わせながら、原因を探る手がかりにしてください。
原因1:ストレスや過度なダイエットによるホルモンバランスの乱れ
強いストレスや環境の変化、過度なダイエットは、女性ホルモンの分泌をコントロールしている脳の視床下部に影響を与え、ホルモンバランスを乱す主な原因となります。
急に痩せた場合だけでなく、太った場合などの急激な体重変動も体に大きな負担をかけ、生理周期が不安定になることがあります。
ホルモン分泌の司令塔が正常に機能しなくなると、排卵がスムーズに行われなくなったり、卵巣機能が低下したりして、生理が予定より早く来ることや、逆に遅れることにつながります。
原因2:更年期が近づくことによる卵巣機能の変化
40代前後になると、卵巣機能が徐々に低下し始め、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が減少していきます。
この時期は更年期への移行期にあたり、ホルモンバランスが大きく揺らぎやすくなります。
その結果、生理周期がこれまでと変わることが増え、頻発月経のように周期が短くなることもあれば、逆に周期が長くなることや、一度の生理がだらだらと続くこともあります。
これは閉経に向けて体が変化していく過程で起こる自然な現象の一つと考えられています。
エストロゲンを増やすツボ治療|更年期や生理不順に効く場所と押し方
原因3:妊娠の可能性①:生理と間違いやすい「着床出血」
着床出血とは、受精卵が子宮内膜に着床する際に起こる少量の出血のことです。
出血が起こる時期は、生理予定日の数日前から生理予定日頃と、生理が来ると予測している時期に近いため、生理が早まったと勘違いしやすいのが特徴です。
着床出血の出血量は、おりものに血が混じる程度のごくわずかな量であることが多く、色もピンクや茶褐色など様々です。
通常、1〜3日程度で出血は自然に止まります。
妊娠の可能性がある場合は、この着床出血を生理と見誤らない注意が必要です。
こちらもおすすめ:着床しやすい寝方について
原因4:妊娠の可能性②:妊娠初期に起こるその他の出血
妊娠初期には、着床出血以外にも様々な原因で出血が起こることがあります。
例えば、子宮内の胎嚢のそばに血が溜まる「絨毛膜下血腫」や、ホルモンバランスの変化で子宮内膜が不安定になることによる出血などです。
これらの出血は、生理が早まったと勘違いされることがあります。
中には、切迫流産の兆候として出血がみられるケースもあるため、自己判断は危険です。
妊娠の可能性がある状況で生理予定日近くに出血があった場合は、早めに産婦人科を受診し、正常な妊娠かどうかを確認することが重要です。
原因5:子宮や卵巣の病気が隠れている可能性
生理が早まったと思っていた出血が、実は病気による「不正出血」である可能性も考えられます。
例えば、子宮筋腫や子宮内膜ポリープ、子宮頸管ポリープ、子宮内膜症などの婦人科疾患は、不正出血の原因となることがあります。
また、卵巣機能不全や、甲状腺機能亢進症・低下症といった甲状腺の病気も、ホルモンバランスに影響を及ぼし、生理周期を乱す要因となります。
出血が続く、量が多い、激しい腹痛を伴うなどの症状がある場合は、特に注意が必要です。
原因6:薬の影響で月経周期が変動しているケース
特定の薬の服用が、ホルモンバランスに影響を与え、生理周期を変動させることがあります。
例えば、低用量ピルやホルモン補充療法で使われるホルモン剤、一部の精神科系の薬、胃薬などが月経周期に影響を及ぼすことが知られています。
特に、ピルの服用を開始した直後や、種類を変更した場合、または服用を中止した際には、一時的に周期が乱れて生理が早まることがあります。
最近、薬の服用状況に変化があった場合は、その影響も考えられるため、処方医や薬剤師に相談してみてください。
不妊治療でピルを飲む理由は?妊娠率を高める効果と副作用を解説
これって本当に生理?不正出血や着床出血との見分け方
生理が早まったと感じた時、その出血が本当に生理なのか、それとも不正出血や着床出血といった別のものなのかを見分けることは重要です。
出血の原因によって対処法が異なるため、出血の量や色、期間、そして基礎体温の変化などに注目することで、ある程度の判断材料を得ることができます。
ここでは、それぞれの出血の特徴と、見分けるための具体的なポイントについて解説します。
出血量・色・期間でチェックする生理との違い
出血の状態を観察することは、生理かどうかを見分けるための重要な手がかりになります。
通常の生理は2〜3日目に出血量が多くなり、徐々に減っていきながら3〜7日間続きます。
一方、着床出血はおりものに混ざる程度の少量で、色はピンク色や茶褐色が多く、通常1〜3日で終わります。
病気などが原因の不正出血は、鮮血や茶色い血が少量だらだらと続いたり、突然多量の出血があったりと、その現れ方は様々です。
出血量や色、続く期間がいつもの生理パターンと明らかに違う場合は、注意深く様子を見る必要があります。
基礎体温の変化から判断するポイント
基礎体温を記録していると、体のホルモン状態を客観的に把握しやすくなります。
正常な生理周期では、排卵後に体温が上がる「高温期」と、生理開始とともに体温が下がる「低温期」の二相に分かれます。
生理が早まった場合(頻発月経)は、高温期が10日未満と短くなっていたり、そもそも体温が上がらず低温期のまま出血していたり(無排卵)することがあります。
一方、妊娠している場合の着床出血であれば、高温期が続いたまま少量の出血が起こります。
基礎体温のグラフは、受診の際にも有力な情報となります。
生理が早まったら病院に行くべき?受診を検討する目安
生理周期の数日のズレは、健康な女性でも起こりうるため、一度だけ早まったからといって過度に心配する必要はありません。
しかし、その状態が続いたり、出血の様子がいつもと大きく異なったりする場合は、何らかの体のサインである可能性があります。
ここでは、どのような場合に婦人科の受診を検討すべきか、具体的な目安を3つ紹介します。
これらのサインを見逃さず、適切なタイミングで専門医に相談しましょう。
周期が24日以内の状態が3ヶ月以上続く場合
生理周期が24日以内という短い状態が一時的ではなく、3ヶ月以上継続する場合は、頻発月経と診断される可能性があります。
頻発月経の背景には、排卵がうまくいっていなかったり、黄体ホルモンの分泌が不十分であったりする「黄体機能不全」などのホルモン異常が隠れていることがあります。
これらの状態を放置すると、将来的に妊娠しにくくなる原因にもなり得るため、早めに婦人科を受診して原因を調べ、必要に応じて治療を受けることが推奨されます。
出血量が極端に多い・少ない、またはレバー状の塊が出る場合
生理周期だけでなく、経血の量や状態も健康のバロメーターです。
ナプキンが1時間もたないほどの多量の出血や、逆におりものシートで済むほどの極端に少ない出血が続く場合は、注意が必要です。
特に、過多月経や親指大以上のレバー状の血の塊が頻繁に出る場合は、子宮筋腫や子宮内膜症などの病気が隠れているサインかもしれません。
経血量の異常は貧血の原因にもなるため、早めに婦人科で相談することが大切です。
下腹部痛や貧血など、出血以外の症状がある場合
生理周期の乱れに加えて、出血以外の症状があるかどうかも受診の重要な判断基準です。
例えば、日常生活に支障をきたすほどの強い下腹部痛や腰痛、吐き気がある場合や、経血量の増加に伴うめまい、立ちくらみ、動悸といった貧血症状が見られる場合は、背景に何らかの病気が存在する可能性が高まります。
また、生理期間以外にも不正出血や腹痛がある場合も同様です。
これらの症状を伴う場合は、単なる周期の乱れと自己判断せず、婦人科を受診してください。
乱れがちな生理周期を整えるために自分でできること
病気や妊娠以外の原因で生理周期が乱れている場合、日々の生活習慣を見直すことでホルモンバランスが整い、周期が安定することがあります。
女性の体は非常にデリケートであり、心身の状態がホルモン分泌に直接影響するためです。
ここでは、乱れがちな生理周期を整えるために、日常生活の中で意識して取り組めるセルフケアの方法を4つご紹介します。
無理のない範囲で、できることから試してみてください。
生活リズムを整え、十分な睡眠をとる
不規則な生活や睡眠不足は、自律神経のバランスを崩し、それがホルモン分泌を指令する脳の働きに影響を及ぼします。
毎日なるべく同じ時間に起床・就寝することを心がけ、体内時計を整えることが大切です。
特に、夜更かしを避け、6〜8時間程度の質の良い睡眠時間を確保するようにしましょう。
スマートフォンやパソコンのブルーライトは睡眠の質を下げるため、就寝前の使用は控えるのが理想的です。
規則正しい生活リズムは、ホルモンバランスを安定させるための基本となります。
栄養バランスの取れた食事を心がける
女性ホルモンは、食事から摂取する栄養素を材料として作られます。
そのため、偏った食事や欠食はホルモンバランスの乱れに直結します。
特に、ホルモンの材料となるタンパク質や、その働きを助けるビタミン、ミネラルは不可欠です。
特定の食品ばかりを食べるのではなく、肉、魚、大豆製品、野菜、果物などをバランス良く組み合わせた食事を1日3食きちんと摂ることを意識しましょう。
極端な食事制限は避け、心と体を満たす食事を楽しむことが、健やかな周期につながります。
心身をリラックスさせストレスを溜めない
ストレスは、ホルモン分泌の中枢である脳の視床下部に直接的なダメージを与え、生理不順の大きな原因となります。
仕事や人間関係などでストレスを感じやすい現代社会において、意識的にリラックスする時間を作ることが非常に重要です。
ウォーキングなどの軽い運動、湯船にゆっくり浸かる入浴、好きな音楽を聴く、アロマテラピーを取り入れるなど、自分に合った方法で心身を休ませましょう。
ストレスを上手にコントロールし、溜め込まない習慣を身につけることが、周期の安定に役立ちます。
基礎体温を記録して体の変化を把握する
基礎体温を毎日記録し、グラフにすることで、自分の生理周期のパターンや排卵の有無、ホルモンバランスの状態を客観的に把握できます。
例えば、周期が早まった際に、高温期が短くなっていないか、あるいは無排卵になっていないかなどを確認できます。
記録を続けることで、わずかな体調の変化にも気づきやすくなるでしょう。
また、婦人科を受診する際には、基礎体温の記録が医師にとって非常に重要な診断材料となり、より的確なアドバイスを受けることにつながります。
生理が早まる理由に関するよくある質問
生理が予定より早く来ることについて、多くの方が抱える疑問や不安があります。
ここでは、生理が早まる理由に関して特によく寄せられる質問をピックアップし、簡潔にお答えします。
ご自身の状況と照らし合わせ、なぜ生理が早まったのかを理解するための一助としてください。
ただし、個々の状況によって原因は異なるため、あくまで一般的な回答として参考にし、不安が続く場合は専門医に相談することが大切です。
Q1.生理が5日早く来ました。ストレスが原因でしょうか?
生理が2日、3日、4日、5日といった数日程度早く来る場合、精神的なストレスや疲労、環境の変化などが原因でホルモンバランスが一時的に乱れている可能性が考えられます。
1回限りのことであれば、過度に心配する必要はありません。
ただし、このような周期の乱れが頻繁に起こる場合や、他の症状を伴う場合は、別の原因も考えられるため注意が必要です。
Q2.生理が早く来て量も少ない場合、妊娠の可能性はありますか?
はい、妊娠初期に起こる「着床出血」の可能性があります。
着床出血は、生理予定日頃に起こり、通常の生理よりも出血量が少なく、ピンク色や茶色のおりもの程度で1〜3日で終わることが特徴です。
性交渉の心当たりがある場合は、最終性行為から3週間後を目安に市販의 妊娠検査薬を試すか、産婦人科を受診することをおすすめします。
Q3.40代になってから生理が早まることが増えたのはなぜですか?
40代になってから生理が早まることが増えたのはなぜかというと、更年期に向けて卵巣機能が徐々に低下し、ホルモンバランスが揺らぎ始めるためです。
この年代では、排卵から生理までの期間(黄体期)が短くなる傾向があり、結果として生理周期全体が短くなることがあります。
これは閉経に向けた自然な体の変化ですが、他の病気が隠れている可能性も否定できないため、気になる場合は一度婦人科で相談すると良いでしょう。
まとめ
生理が予定より早く来る原因には、ストレスや生活習慣の乱れといった一時的なものから、更年期による体質の変化、妊娠のサイン、あるいは子宮や卵巣の病気まで、様々な可能性が考えられます。
一度きりのことであれば様子を見ることもできますが、周期が24日以内の状態が続いたり、出血量や痛みに異常があったりする場合は、自己判断せずに婦人科を受診することが重要です。
日頃から基礎体温を記録し、生活習慣を整えることで、自身の体の変化を把握しやすくなります。
↓こちらの記事を読まれた方はこちらも読まれています。↓








