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妊活中の睡眠時間は7〜8時間が最適?不妊への影響と質を高める方法

公開日:2026.02.08
妊活中の睡眠時間は7〜8時間が最適?不妊への影響と質を高める方法を解説します。

妊活を始めると、食事や運動だけでなく、毎日の睡眠が妊娠にどう影響するのか気になる方も多いのではないでしょうか。
適切な睡眠時間は、ホルモンバランスを整え、妊娠しやすい身体づくりに不可欠な要素です。
睡眠不足が続くと、不妊のリスクが高まる可能性も指摘されています。

この記事では、妊活に最適な睡眠時間や、睡眠不足がもたらす影響、そして今日から実践できる睡眠の質を高める具体的な方法について解説します。

妊活における理想の睡眠時間は7〜8時間

妊活中の理想的な睡眠時間は、7〜8時間とされています。
長すぎても短すぎても妊娠率に影響を及ぼす可能性が研究で示されており、適切な睡眠時間を確保することが、妊娠しやすい身体づくりへの第一歩となります。
まずは自身の睡眠習慣を見直し、毎日コンスタントに7〜8時間の睡眠を確保することを目標に生活リズムを整えることが推奨されます。

質の高い睡眠は、心身の健康を保つ基盤です。

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研究で示された睡眠時間と妊娠率の関連性

睡眠時間と妊娠率の関連性については、いくつかの研究で報告されています。
例えば、体外受精を受ける女性を対象とした米国の研究では、1日の睡眠時間が7〜8時間のグループが最も妊娠率が高い結果となりました。
一方で、睡眠時間が6時間以下のグループや9時間以上のグループでは、妊娠率が低下する傾向が見られました。

このことから、睡眠時間が短すぎることだけでなく、長すぎることも妊娠には好ましくない可能性が示唆されています。
適切な睡眠は、生殖能力を維持するための重要な要素と考えられます。

なぜ睡眠不足が妊娠を遠ざけてしまうのか?3つの理由

睡眠不足の状態が続くと、心身にさまざまな不調が現れますが、妊活においては特に大きな影響を及ぼす可能性があります。
寝不足は、ホルモンバランスの乱れや卵子の質の低下、さらにはストレスの増加につながり、妊娠を遠ざける要因となり得ます。
ここでは、睡眠不足が妊活に与える3つの主な理由を具体的に掘り下げ、なぜ十分な睡眠が必要なのかを解説します。

自身の生活習慣と照らし合わせながら確認してみてください。

理由1:ホルモンバランスの乱れを引き起こす

睡眠不足は、女性のホルモンバランスに直接的な影響を与えます。
妊娠に不可欠な女性ホルモンである卵胞刺激ホルモン(FSH)黄体形成ホルモン(LH)は、脳の視床下部や下垂体からの指令によって分泌がコントロールされています。

しかし、睡眠が不足するとこれらの司令塔の機能が低下し、ホルモンの分泌リズムが乱れやすくなります。
その結果、正常な排卵が起こりにくくなる排卵障害や、生理不順を引き起こす原因となり、妊娠の確率を下げてしまう可能性があります。

理由2:卵子の質の低下につながる

質の良い睡眠は、健康な卵子を育むためにも重要です。
睡眠中に脳から分泌されるメラトニンというホルモンには、強力な抗酸化作用があります。
このメラトニンは、体のサビつきの原因となる活性酸素から細胞を守る働きがあり、卵子の老化を防ぐ役割も担っています。

睡眠不足によってメラトニンの分泌が減少すると、卵子が酸化ストレスによるダメージを受けやすくなり、質の低下につながる恐れがあります。
卵子の質は受精や着床の成功率に大きく関わるため、十分な睡眠でメラトニンの分泌を促すことが大切です。

理由3:ストレスホルモンが増加しやすくなる

睡眠不足は、自律神経のバランスを崩し、ストレスホルモンである「コルチゾール」の分泌を増加させる要因となります。
コルチゾールが過剰に分泌されると、血管が収縮して子宮や卵巣への血流が悪化したり、性ホルモンの分泌が抑制されたりすることがあります。
これにより、子宮内膜が十分に厚くならなかったり、排卵がスムーズに行われなくなったりと、妊娠しにくい状態を招く可能性があります。

心身をリラックスさせ、ストレスを溜めないためにも、質の高い睡眠を確保することが妊活においては不可欠です。

男性の睡眠不足も要注意!精子の質に与える影響

妊活は女性だけの課題ではなく、男性の健康状態も妊娠の成否に大きく関わります。
特に、男性の睡眠不足は精子の質に悪影響を及ぼすことが分かっており、見過ごすことのできない問題です。
パートナーである男性が十分な睡眠を取ることは、精子の数や運動率を良好に保ち、妊娠の可能性を高めるために重要です。

夫婦で協力し、お互いの睡眠習慣を見直すことが、妊活を成功させるための鍵となります。

精子の数や運動率が低下するリスクがある

男性の睡眠不足は、精子を生成するために必要な男性ホルモン「テストステロン」の分泌を低下させる原因となります。
テストステロンは主に睡眠中に分泌されるため、睡眠時間が短いとホルモンレベルが下がり、精子の質に直接影響を及ぼします。
デンマークで行われた研究では、睡眠時間が6時間未満の男性は、8時間睡眠をとっている男性に比べて精子の数が約25%少なく、正常な形態の精子の割合も低いという結果が報告されています。

このように、睡眠不足は精子の数や運動率の低下を招き、妊娠の可能性を下げるリスクを高めます。

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「夜10時〜深夜2時のゴールデンタイム」は気にすべき?

「夜10時から深夜2時は肌のゴールデンタイム」という話を一度は耳にしたことがあるかもしれません。この時間帯に早寝をすることが、妊活においても重要だと考える人もいますが、現代の生活スタイルでは夜中に就寝することが難しい場合も多いでしょう。しかし、成長ホルモンの分泌は、眠りにつく時間帯ではなく、眠り始めのノンレム睡眠(特に最初の3~4時間)の質に左右されることが、最新の研究で明らかになっています。したがって、美肌や妊活においては、特定の時間帯に就寝することよりも、質の良い睡眠を確保することが重要であると考えられます。

果たして、この「ゴールデンタイム」は本当に気にする必要があるのでしょうか。

実は、就寝時刻そのものよりも、妊活においてはもっと重視すべきポイントがあります。

就寝時刻よりも睡眠の質と生活リズムが重要

成長ホルモンが多く分泌されるのは、特定の時間帯ではなく「入眠後の最初の深いノンレム睡眠のとき」です。
そのため、何時に寝るかということ自体に固執するよりも、毎日決まった時間に就寝・起床し、規則正しい生活リズムを維持することの方が重要です。
生活リズムが整うと、体内時計が正常に働き、夜になると自然にメラトニンが分泌されて質の高い睡眠につながります。

無理に早寝しようとストレスを感じるよりは、自分に合った就寝時間を決め、質の高い睡眠を安定して確保することを優先しましょう。

妊娠しやすい身体づくりへ!睡眠の質を向上させる7つの具体策

十分な睡眠時間を確保することと同じくらい、睡眠の「質」を高めることは妊娠しやすい身体づくりにおいて非常に重要です。
なかなか寝付けなかったり、夜中に何度も目が覚めてしまったりすると、せっかくの睡眠時間も効果が半減してしまいます。
ここでは、毎日の生活に手軽に取り入れられる、睡眠の質を向上させるための具体的な7つの方法を紹介します。

今日から実践できることを見つけて、心身ともにリラックスできる睡眠を目指しましょう。

①就寝90分前に38〜40℃のお風呂で身体を温める

質の高い睡眠を得るためには、就寝前の入浴が効果的です。
38〜40℃のぬるめのお湯に20分ほど浸かることで、体の深部体温が一時的に上昇します。
そして、入浴後90分ほどかけて体温が徐々に下がっていく過程で、体は休息モードに入り、自然な眠気が促されます。

熱すぎるお湯は交感神経を刺激してしまい、かえって寝つきを悪くする可能性があるため注意が必要です。
リラックス効果のある入浴剤などを活用するのも良い方法です。

②寝る前のスマートフォンやパソコンの利用を避ける

スマートフォンやパソコン、テレビなどの画面から発せられるブルーライトは、睡眠を促すホルモン「メラトニン」の分泌を抑制する作用があります。
メラトニンの分泌が減ると、脳が覚醒状態になり、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりする原因となります。
質の高い睡眠を確保するためには、就寝の1〜2時間前にはこれらの電子機器の使用を控え、代わりに読書やストレッチ、音楽を聴くなど、リラックスできる時間を持つことを心がけましょう。

③朝の光を浴びて体内時計を整える

私たちの体には、約24時間周期でリズムを刻む体内時計が備わっています。
この体内時計をリセットする最も効果的な方法が、朝の光を浴びることです。
朝、太陽の光を浴びると、メラトニンの分泌が止まり、活動モードへのスイッチが入ります。

そして、そこから約14〜16時間後に再びメラトニンの分泌が始まり、夜の自然な眠気につながります。
毎朝同じ時間に起き、カーテンを開けて15分ほど光を浴びる習慣をつけることで、睡眠と覚醒のリズムが整い、夜の快眠へとつながります。

④日中にウォーキングなど適度な運動を取り入れる

日中に適度な運動を行うことは、夜の睡眠の質を高めるのに役立ちます。
ウォーキングやヨガ、軽いジョギングなどの有酸素運動は、心地よい疲労感をもたらし、寝つきを良くする効果が期待できます。
運動によって体温が一時的に上がり、夜にかけて体温が下がることで、眠りに入りやすくなります。

ただし、就寝直前の激しい運動は交感神経を興奮させ、睡眠を妨げる可能性があるため、運動は夕方までに行うのが理想的です。
日常生活の中で、一駅分歩くなど、無理のない範囲で体を動かす習慣を取り入れましょう。

⑤寝室は光と音を遮断し快適な環境にする

睡眠の質を高めるためには、寝室の環境を整えることが非常に重要です。
睡眠ホルモンであるメラトニンは、光を浴びると分泌が抑制されてしまうため、寝室はできるだけ暗くするのが理想です。
遮光カーテンを利用したり、電子機器の光が目に入らないようにしたりする工夫をしましょう。

また、外部の騒音が気になる場合は、耳栓やホワイトノイズマシンなどを活用するのも有効です。
加えて、寝室の温度や湿度を自分が快適だと感じるレベルに保つことで、より深くリラックスした睡眠を得られます。

⑥カフェインやアルコールの摂取量と時間に注意する

コーヒーや紅茶、緑茶などに含まれるカフェインには強い覚醒作用があり、その効果は摂取後数時間持続します。
そのため、質の良い睡眠のためには、午後の早い時間以降のカフェイン摂取は避けるのが賢明です。
また、アルコールは寝つきを良くするように感じられるかもしれませんが、実際には睡眠の後半部分で眠りを浅くし、夜中に目が覚める原因となります。

利尿作用もあるため、トイレが近くなることも睡眠を妨げます。
妊活中の飲酒は控えることが推奨されますが、飲む場合でも就寝の3時間前までには済ませましょう。

⑦リラックスできる寝具やパジャマを選ぶ

直接肌に触れる寝具やパジャマは、睡眠の質に大きく影響します。
自分の体に合わないマットレスや枕を使っていると、体に負担がかかり、安眠を妨げる原因になります。
体にフィットし、自然な寝姿勢を保てるものを選びましょう。

また、パジャマは吸湿性や通気性に優れた綿やシルクなどの天然素材がおすすめです。
体を締め付けない、ゆったりとしたデザインのものを選ぶことで、リラックス効果が高まり、快適な睡眠環境を整えることができます。

妊活中の睡眠に関するよくある質問

妊活と睡眠の重要性は理解していても、日々の生活の中ではさまざまな疑問や悩みが出てくるものです。
「パートナーとの協力が得られない」「仕事が忙しくて睡眠時間を確保できない」など、個別の状況に応じた課題もあるでしょう。
ここでは、妊活中の多くの人が抱える睡眠に関するよくある質問とその回答をまとめました。
具体的な悩みを解決するためのヒントとして役立ててください。

Q1.夫がタイミングの日なのに疲れて寝てしまいます。どうしたらいいですか?

プレッシャーを与えず、まずは夫婦で率直に話し合うことが大切です。
男性も仕事の疲れや妊活へのプレッシャーを感じています。
タイミングを義務と捉えず、日頃からスキンシップを大切にし、お互いの体調を気遣う雰囲気作りを心がけましょう。

タイミングの取り方を事前に相談しておくことも有効です。

Q2.仕事が忙しく、十分な睡眠時間が確保できません。何か対策はありますか?

睡眠時間を十分に確保できない場合は、睡眠の質を高める工夫が重要になります。
就寝前のスマートフォン操作をやめ、寝室の環境を整えるなど、短時間でも深く眠れる工夫をしましょう。
また、日中の15分程度の短い昼寝は、夜の睡眠不足を補い、午後のパフォーマンスを向上させるのに効果的です。

Q3.なかなか寝付けない場合、睡眠導入剤を使用しても問題ありませんか?

自己判断での睡眠導入剤の使用は避け、必ず医師や薬剤師に相談してください。
妊活中であることを伝えれば、妊娠への影響が少ない薬を処方してもらえる場合があります。

不眠の原因がストレスや生活習慣にあることも多いため、薬に頼る前に、まずはリラックスできる方法を探したり、生活リズムを見直したりすることから試みましょう。

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まとめ

妊活において、毎日7〜8時間の質の高い睡眠を確保することは、ホルモンバランスを整え、卵子や精子の質を維持するために非常に重要です。
睡眠不足は、ホルモン分泌の乱れや酸化ストレスの増加を招き、妊娠の可能性を遠ざける要因となり得ます。
就寝時刻そのものに固執するよりも、規則正しい生活リズムを保ち、リラックスできる睡眠環境を整えることが大切です。

入浴の工夫や就寝前のスマホ断ち、適度な運動など、今日からできる対策を取り入れ、夫婦で協力しながら生活習慣を見直していくことが、授かりやすい身体づくりにつながります。

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この記事の監修者

峯岸 里美

峯岸 里美

本八幡鍼灸院 院長

日本鍼灸理療専門学校/学校法人花田学園卒業後、鍼灸院3年、鍼灸整骨院2年勤務後2008年6月株式会社ブレイシングに入社。
住吉鍼灸院で5年勤務した後2013年2月本八幡鍼灸院を開院し院長に就任。
開院から13年院長に従事。
不妊、男性不妊をメインに不妊に悩むご夫婦に貢献している。

《資格》

はり師、きゅう師

《経歴》

日本健康医療専門学校
住吉鍼灸院勤務
本八幡鍼灸院院長就任

《所属》

日本不妊カウンセリング学会

《SNS》

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