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不妊治療の職場への伝え方|上司・会社に伝える例文とタイミング

公開日:2025.12.30
不妊治療の職場への伝え方|上司・会社に伝える例文とタイミングについて解説します。

不妊治療と仕事の両立を目指す際、多くの方が職場への伝え方に悩みます。
会社に伝えるべきか、伝えるなら誰に、いつ、どのように話せば良いのか、判断は簡単ではありません。
この記事では、不妊治療について上司への伝え方で悩んでいる方へ向けて、報告のメリット・デメリットから、具体的な伝え方の手順、そのまま使える例文までを詳しく解説します。

自分にとって最善の選択をするための参考にしてください。

不妊治療と仕事の両立、職場への報告に悩んでいませんか?

不妊治療には予測が難しい通院が伴うため、職場に報告すべきか悩むのは自然なことです。
「急な休みで迷惑をかけたくない」「でも、本当のことを職場に言うべきか迷う」といった葛藤を抱えている方は少なくありません。

治療について職場に報告するかどうかは、個人のプライバシーに関わる非常にデリケートな問題であり、決断には多くの不安が伴います。
この記事では、そうした悩みを整理し、前向きな選択をするための情報を提供します。

不妊治療を職場に伝えることで得られる3つのメリット

不妊治療について職場に伝えることには、ためらいを感じるかもしれませんが、実は多くのメリットが存在します。
事前に職場に言うことで、仕事との両立がしやすくなるだけでなく、精神的な負担も軽減される可能性があります。

ここでは、不妊治療の事実を職場に伝えることで得られる主な3つのメリットを具体的に解説します。
これらの利点を理解することが、報告するかどうかを判断する上での重要な材料になります。

メリット1:急な休みや早退への理解が得られやすくなる

不妊治療は、月経周期に合わせて通院スケジュールが決まるため、急な診察が必要になることが少なくありません。
事前に治療について伝えておくことで、突発的な休みや早退が必要になった際に、職場の理解を得やすくなります。

単に「体調不良」や「私用」と繰り返すよりも、事情を正直に話すことで、上司や同僚も状況を把握しやすくなり、サポートする体制を整えやすくなります。
周囲の理解は、安心して治療を続けるための重要な基盤となります。

メリット2:業務量の調整など具体的なサポートを相談できる

治療の段階によっては、体力的、精神的な負担が大きくなることがあります。
特に、採卵や移植の周期は、心身ともにデリケートな状態になりがちです。

職場に状況を伝えておくことで、一時的に業務量を調整してもらったり、出張や残業を配慮してもらったりといった、具体的なサポートについて相談しやすくなります。
また、過去に同じような経験をした先輩や同僚がいれば、有益なアドバイスをもらえることもあります。
一人で抱え込まずに済む環境は、大きな支えとなるでしょう。

メリット3:精神的な負担が軽くなり治療に専念しやすくなる

職場に隠しながら不妊治療を続けることは、「休む理由をどう説明しよう」「治療がバレてしまったらどうしよう」といった、絶え間ないストレスを伴います。
このような精神的なプレッシャーは、治療そのものにも悪影響を及ぼしかねません。
職場に打ち明けることで、嘘をつく罪悪感や秘密を抱えるストレスから解放され、気持ちが楽になります。

精神的な安定を保つことは、心身ともに良いコンディションで治療に臨むために不可欠であり、結果として治療への専念につながります。

不妊治療を職場に伝える際に懸念される3つのデメリット

不妊治療について職場に伝えることには多くのメリットがある一方で、無視できないデメリットやリスクも存在します。
プライバシーへの干渉や、意図しない情報の拡散、キャリアへの影響など、懸念される点は多岐にわたります。

報告に踏み切る前には、これらのデメリットを十分に理解し、自分の職場の環境や人間関係と照らし合わせて慎重に判断することが重要です。
ここでは、考えられる3つのデメリットについて詳しく見ていきます。

デメリット1:プライバシーに関する過度な干渉を受ける可能性がある

不妊治療は極めてプライベートでデリケートな問題です。
善意からの質問であっても、治療の進捗状況や内容について根掘り葉掘り聞かれることは、大きな精神的苦痛になり得ます。

「その後、うまくいってる?」「次はいつ病院に行くの?」といった周囲の過度な関心や悪気のない質問が、かえってプレッシャーになることも少なくありません。
プライバシーを守るためには、どこまで話すかをあらかじめ自分で決め、必要以上に詳細を語らないという姿勢も大切です。

デメリット2:アウティング(意図せず情報が広まる)のリスク

信頼できる上司や同僚だけに伝えたつもりが、本人の許可なく他の人に情報が広まってしまう「アウティング」のリスクも考慮しなければなりません。

伝えた相手に悪気がなくても、「心配だから」という理由で他の同僚に相談したり、噂話として広まったりする可能性があります。

自分の知らないところでプライベートな情報が共有される事態は、大きなストレスや人間関係のトラブルにつながりかねません。

伝える相手は慎重に選び、口外しないでほしい旨を明確に伝える必要があります。

デメリット3:キャリアや評価への影響を心配してしまう

通院による遅刻、早退、欠勤が増えることで、「仕事への意欲が低いのではないか」と誤解されたり、責任のある仕事や昇進の機会から外されたりするのではないかという不安は、多くの人が抱く懸念です。
法律上、不妊治療を理由とする解雇や降格などの不利益な取り扱いは禁じられていますが、査定など目に見えにくい部分での評価への影響を完全に払拭するのは難しいと感じるかもしれません。

会社の文化や上司の考え方を日頃から観察し、慎重に判断することが求められます。

【5ステップで解説】不妊治療について職場へ上手に伝える手順

不妊治療について職場に伝える決心がついたら、次は伝え方の手順を具体的に考えましょう。
感情的に話すのではなく、事前にしっかりと準備をして計画的に進めることが、円滑なコミュニケーションの鍵です。

ここでは、報告する相手の選定から、伝えるタイミングの見極め、話す内容の整理、そして上司への具体的な切り出し方までを5つのステップに分けて解説します。
この手順に沿って準備を進めることで、安心して報告に臨むことができます。

ステップ1:報告する相手の範囲を決める(上司・同僚・人事)

最初に、不妊治療について伝える相手の範囲を決めます。
まず報告すべきなのは、勤怠管理や業務の采配を直接行う直属の上司です。
業務に支障が出る可能性がある以上、上司の理解と協力は不可欠だからです。

同僚にまで伝えるかどうかは、業務上の連携の度合いや日頃の関係性によります。
チームで仕事を進める上で頻繁に迷惑をかける可能性がある場合は、伝えた方がスムーズに進むこともあります。
人事部へは、会社の休暇制度などを利用する際に報告が必要となります。
まずは最小限の範囲から始め、必要に応じて広げていくのが賢明です。

ステップ2:伝えるのに最適なタイミングを見極める

報告するタイミングも重要です。
治療のスケジュールがある程度具体的になってから伝えるのが望ましいでしょう。
例えば、体外受精へステップアップする前など、通院頻度が増えることが予想される段階で事前に相談するのが理想的です。

急な休みが続いてから事後報告をすると、計画性がないという印象を与えかねません。
上司の都合の良い時間を事前に確認し、「ご相談したいことがありますので、15分ほどお時間をいただけますでしょうか」とアポイントを取ってから、落ち着いて話せる環境で伝えるようにしましょう。

ステップ3:事前に伝えるべき要点を簡潔に整理しておく

上司に報告する際は、感情的にならずに要点を簡潔に伝えることが大切です。
事前に話す内容をメモなどに整理しておきましょう。

伝えるべきポイントは、

1,「不妊治療をしている事実」

2,「それにより、通院のための急な休みや遅刻・早退の可能性があること」

3,「想定される頻度(もし分かれば)」

4,「業務に支障をきたさないよう最大限努力する姿勢」

5,「利用を検討している会社の制度」の5点です。

治療の詳しい内容など、プライバシーに踏み込む必要はありません。
あくまで仕事への影響と、そのために必要な配慮について伝えることに集中します。

ステップ4:【例文付き】上司への切り出し方と具体的な説明内容

実際に上司へ伝える際の切り出し方と説明内容の例文を紹介します。
「本日はお時間をいただきありがとうございます。
実は、プライベートなことで大変恐縮なのですが、ご相談したいことがございます」と切り出します。

続けて、「現在、不妊治療をしております。
治療の性質上、急な通院が必要になることがあり、今後、遅刻や早退、休暇をいただく可能性がございます。
ご迷惑をおかけしないよう、業務の引継ぎや情報共有は徹底いたしますので、ご配慮いただけますと幸いです。
仕事への意欲は変わりませんので、引き続き貢献していきたいと考えております」と伝えます。

ステップ5:同僚へ共有する場合に配慮したいこと

業務上、密接に関わる同僚に伝える場合は、不公平感を与えないための配慮が重要です。
「私的なことで申し訳ないのだけど」と前置きし、負担をかけてしまうことへのお詫びと感謝の気持ちを伝えましょう。

「今、通院をしていて、急にお休みをもらうことがあるかもしれません。
その際はフォローをお願いすることがあると思いますが、出勤している日はしっかり頑張りますので、協力してもらえると本当に助かります」といった形で、謙虚な姿勢で協力を依頼することが大切です。
治療の詳細を話す必要はなく、あくまで業務上のフォローをお願いするというスタンスを明確にします。

事前に確認!不妊治療と仕事を両立させるために活用できる会社の制度

職場へ不妊治療について報告する前に、自分が活用できる会社の制度について調べておくことは非常に重要です。

どのようなサポートが受けられるかを事前に把握しておくことで、上司への相談内容がより具体的になり、スムーズに話を進めることができます。

就業規則を確認したり、匿名で人事に問い合わせたりするなどして、利用可能な選択肢を整理しておきましょう。

ここでは、両立支援のために設けられている代表的な制度について解説します。

不妊治療休暇や休職制度の有無を就業規則で調べる

近年、従業員のワークライフバランス支援の一環として、独自の「不妊治療休暇」や「不妊治療休職制度」を設ける企業が増加しています。
まずは、自社の就業規則や社内規定集、福利厚生に関する資料などを確認し、そのような制度が存在するかを調べましょう。

制度がある場合は、利用条件、取得可能な日数、有給か無給か、申請手続きの方法などを具体的に把握しておくことが大切です。
法的に義務付けられた制度ではないため、内容は企業によって様々です。
もし明確な規定がなくても、病気休暇や積立休暇などが適用できる場合もあります。

時差出勤や在宅勤務など柔軟な働き方が可能か相談する

不妊治療では、平日の午前中に診察が指定されることも多く、その都度半休や全休を取得するのは負担が大きい場合があります。
フレックスタイム制度(時差出勤)や在宅勤務、時間単位の年次有給休暇といった柔軟な働き方ができる制度があれば、仕事を中断することなく通院との両立がしやすくなります。

これらの制度が公式に導入されていなくても、上司や人事部に相談することで、個別の事情として一時的に柔軟な勤務を認めてもらえる可能性もあります。
働き方の選択肢を広げられるか、積極的に確認してみましょう。

どうしても職場に言いたくない場合の対処法

職場の雰囲気や人間関係、キャリアへの影響などを考慮し、どうしても不妊治療について伝えたくないと判断する場合もあるでしょう。
報告は義務ではないため、伝えないという選択も尊重されるべきです。
その場合、治療と仕事を両立させるためには、いくつかの工夫が必要になります。

例えば、年次有給休暇を計画的に申請し、通院日に充てることが考えられます。
また、土日や夜間に診療しているクリニックや、オンライン診療に対応しているクリニックを選ぶことで、仕事への影響を最小限に抑えることも可能です。

不妊治療の職場への伝え方に関するよくある質問

不妊治療と仕事の両立について、職場への伝え方を中心に解説してきましたが、個別の状況によっては、まだ疑問や不安が残るかもしれません。
ここでは、不妊治療の報告に関して特に多く寄せられる質問とその回答をQ&A形式でまとめました。
曖昧な伝え方で良いのか、評価への影響、男性の場合の伝え方など、具体的なケースを想定した回答を参考に、最終的な判断を下すための一助としてください。

Q1.不妊治療を「個人的な通院」と曖昧に伝えても問題ありませんか?

問題ありません。

ただし、急な休みや頻繁な遅刻が続くと、理由が曖昧なままでは周囲の不信感を招く可能性もあります。
信頼できる上司であれば、差し支えない範囲で「婦人科系の定期的な通院」など、少しだけ具体性を加えることで理解を得やすくなる場合があります。

Q2.伝えることで昇進や評価に悪影響が出ないか心配です。

法律上、不妊治療を理由として解雇や降格といった不利益な取り扱いをすることは禁止されています。
しかし、現実的な評価への影響を完全に否定できない場合も考えられます。

伝える際は、業務への貢献意欲が変わらないことをあわせて示し、会社の文化や上司との信頼関係を慎重に見極めて判断しましょう。

Q3.男性が不妊治療を理由に休みを取得する際の伝え方は?

妻の通院の付き添いや家庭の事情による通院といった伝え方が一般的です。
男性の不妊治療に対する社会的な理解はまだ十分とは言えない場合もあるため、プライバシーを守りつつ、休暇取得の必要性を簡潔に説明するのが望ましいです。

必要であれば、会社の制度を確認し、利用できる休暇を申請しましょう。

まとめ

不妊治療について職場に伝えるか否かは、個人の価値観や職場の環境に大きく左右されるため、唯一の正解はありません。
伝えることを選択した場合は、本記事で紹介したメリット・デメリットを十分に理解し、伝える相手、タイミング、内容を計画的に準備することが円滑な両立につながります。

一方で、伝えないという選択肢を取る場合も、有給休暇の活用やクリニック選びの工夫によって、仕事と治療を両立させることは可能です。
どちらの選択をするにせよ、自分自身が納得し、心身の負担が最も少ない方法を見つけることが大切です。

この記事の監修者

峯岸 里美

峯岸 里美

本八幡鍼灸院 院長

日本鍼灸理療専門学校/学校法人花田学園卒業後、鍼灸院3年、鍼灸整骨院2年勤務後2008年6月株式会社ブレイシングに入社。
住吉鍼灸院で5年勤務した後2013年2月本八幡鍼灸院を開院し院長に就任。
開院から13年院長に従事。
不妊、男性不妊をメインに不妊に悩むご夫婦に貢献している。

《資格》

はり師、きゅう師

《経歴》

日本健康医療専門学校
住吉鍼灸院勤務
本八幡鍼灸院院長就任

《所属》

日本不妊カウンセリング学会

《SNS》

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