不妊治療に初めて行くタイミングと妊活の知っておきたい基礎知識
初めての不妊治療のタイミング
それは、このページを見終わったらすぐに始めることをお勧めします。このページに目が止まったということは、少しでも不妊を疑って心配になっているのではないでしょうか。不安は行動でしか拭うことができません。不妊治療といってもすぐに治療が始まるわけではなく、まずは検査をして治療が必要かどうかを見極める所から始まります。色々な考えや葛藤はあるかと思いますが、自分の身体の状態を知らないまま妊活をしても、もったいない時間を過ごしているうちに確実に精子や卵子の質は低下して妊娠できる可能性は低いままです。
将来妊娠を望むならまずはブライダルチェックを!
将来子どもが欲しいご夫婦はまずはブライダルチェックをおすすめします。自分は絶対に関係ない!若いから大丈夫!と思っていても、現在日本では5.5組に1組が不妊治療を受けているのが現実です。そして必ずご夫婦でチェックを受けてください。当院にいらっしゃる男性の方も健康だから関係ないと思って過ごしていて、試しに検査を受けた時にものすごく落ち込む方が多いです。精子に自信があるならば堂々と検査を受けて妊活に臨みましょう。
1年間自然妊娠ができなかった場合
1年間自然妊娠に至らなかった場合は迷う暇もなくクリニックでの検査と鍼灸治療を始めて頂きたいです。妊娠は「卵子の質」と「精子の質」と「子宮環境」の3つの状態が良ければ確実に妊娠します。どれか1つでも欠けては妊娠に至ることはありません。また、1年間妊娠に至らない場合は何かしらの疾患が隠れている可能性がありますので早めに医師へ受診、相談することをおすすめします。鍼灸ではクリニックでは分からない自律神経の乱れの改善や身体の土台作りをメインに治療を行うため、不妊の原因を根本からに改善することが出来ます。
基礎体温チャートや排卵検査薬で排卵障害が疑われる場合
排卵は脳の視床下部、脳下垂体、卵巣の3つが上手く連携しないと起こりえません。女性の不妊原因としては2番目に多いものなので排卵障害が疑われたらクリニックに行くのが先決と言えます。
そもそも不妊の定義とは?
「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいいます。 日本産科婦人科学会では、この「一定期間」について「1年というのが一般的である」と定義しています。
不妊のおもな原因
現代の日本ではストレス問題、添加物等の食料問題、晩婚化、経済問題、女性の社会進出、男性の女性化、女性の男性化など様々な社会的背景の問題が入り乱れているのが現状です。その中でも妊娠を望むご夫婦がこのような社会問題を乗り越えて不妊治療をするというのは難しく大変なことです。しかし不妊の原因は人によってさまざまです。それらを知ることで予防にも改善にも繋がります。
女性側のおもな原因
女性の不妊の主な原因としては大きく分けて5つあります。
①排卵因子②卵管因子③子宮因子④頸管因子⑤免疫因子です。
①排卵因子には抗プロラクチン血症や多嚢胞性卵巣症候群、精神的ストレス、急激なダイエット等が関係します。
②卵管因子には性器クラミジア、虫垂炎等の骨盤内手術による卵管周囲の癒着、子宮内膜症が関連します。
③子宮因子には子宮筋腫(粘膜下筋腫)、子宮内膜ポリープ、アッシャーマン症候群、子宮形態異常が関わります。
④頸管因子には帯下(おりもの)の増加があります。
⑤免疫因子には抗精子抗体などがあります。
男性側のおもな原因
男性の不妊の主な原因は大きく分けて3つあります。
①造精機能障害②性機能障害③精路通過障害
①造精機能障害は精索静脈瘤や低ゴナドトロピン性性腺機能低下症、精巣炎、クラインフェルター症候群、遺伝子異常等があります。
②性機能障害は勃起障害(ED)と射精障害、逆行性射精や精液が出なくなる無精液症があります。原因は神経障害や糖尿病、心因性、薬剤性などさまざまです。
③精路通過障害は閉塞性無精子症、先天性の両側精管欠損や精巣上体炎後の炎症性閉塞、鼠径ヘルニア手術等があります。
不妊治療の全体像
不妊治療の全体像としては、検査→原因疾患への治療→タイミング法→人工授精→体外受精→顕微授精の流れが一般的です。
女性側の検査から治療まで
女性側の検査や治療はクリニックに行く回数が男性に比べて多く、月経周期に合わせる為、急を要することもあります。検査で何か問題が見つかり本格的な不妊治療に移行すると急に仕事を休む必要もあるため、早めに職場に伝えておいた方が賢明です。
女性側の不妊検査
・基礎体温測定
→ここでは排卵が起こっているか、2層になっているか等を調べます。とくに黄体機能不全の有無を調べます。
・超音波検査
→子宮や卵巣の状態を調べます。特に子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜症、子宮内ポリープ、卵巣嚢腫等の異常がないか確認します。
・内分泌検査
→血液を採取して各ホルモンを調べます。卵胞刺激ホルモンや黄体形成ホルモン、プロラクチンや甲状腺ホルモンの検査をします。
・クラミジア抗体検査
→卵巣の病変の有無を予測するのに有用な検査です。
・卵管疎通性検査
→卵管通気法、子宮卵管造影法、超音波下卵管通水法の3つがあります。卵管通過障害や子宮内の癒着を調べます。
・頸管因子検査
→頸管粘液の分泌異常を調べます。
女性側の不妊治療
①排卵因子の場合薬物療法が一般的です。
②卵管因子の場合卵管鏡下卵管形成術という卵管のつまりを取る手術をします。
③子宮因子の場合は腹腔鏡手術、開腹手術、薬物療法などを行います。
④頸管因子の場合で頸管粘液不全の場合は人工授精を行います。
⑤免疫因子の場合で精子抗体陽性の場合は顕微授精を行います。
女性側のタイミング、人工授精、体外受精
・タイミング法は女性の月経周期に合わせて性交のタイミングを計算し、排卵されるタイミングで性交をする事です。排卵の予測が立てづらい場合は排卵誘発剤などを使う場合もあります。
・人工授精は女性の月経周期に合わせて、排卵の時期に洗浄濃縮した精子を子宮内に注入する方法です。限りなく自然妊娠に近い形ですが、精子を洗浄濃縮できる点と直接子宮に精子を注入するため精子と卵子が出会う確率が上がります。
・体外受精は精子と卵子をあらかじめ採取し受精させたのち女性の体内に戻すことです。女性側は、採卵周期と移植周期に分けることができ、クリニックによって治療法や考え方は多少変わりますが、採卵周期では排卵誘発剤などを用いて卵を育ててそれを注射器で直接卵巣から採卵します。多くとれた場合は凍結しておくことで、妊娠に至らなかった場合次回使うことができます。移植周期では、あらかじめ受精させておいた受精卵を子宮に戻します。
男性側の検査から治療まで
男性側の場合は女性に比べてクリニックへ行く回数は少ないですが、精子の質は普段の生活に大きく影響されるため、問題があってもなくても一喜一憂しないことが大切です。検査結果が良かったからと言って俺は関係ないと思っていると知らぬ間に精子の質は瞬く間に落ちていき、大切なパートナーを傷つけてしまうことにつながります。
男性側の検査
・精液検査
→精液量、精子数、精子濃度、総運動率、前進運動率、生存精子数、正常形態率を調べます。
・泌尿器科的検査
→陰茎、陰嚢、鼠径部、内性器等を診察や触診をします。特に男性不妊の原因として最も頻度の高い精索静脈瘤の有無を調べます。
・内分泌検査
→血液中の男性ホルモン(テストステロン)や性腺刺激ホルモン(LH、FSH)、プロラクチン等を調べます。
男性側の治療
①造精機能障害の場合は精子の質を高める為の薬物療法や手術を行います。
②性機能障害の場合は薬物療法や器具を用いてマスターベーションの矯正を行います。
③精路通過障害の場合は精路再建手術を行います。
男性側のタイミング、人工授精、体外受精
・タイミング法は女性の月経周期に合わせて性交を行うことですが、毎月一度しかないタイミングにプレッシャーを感じ、勃起障害や射精障害に繋がることが度々あります。排卵の時だけ性交をするのではなく、普段から仲のいい関係を作っていくことが大切といえます。
・人工授精と体外受精では精子を採取してクリそニックに提出する必要があります。3-7日間禁欲したのち、そマスターベーションにて採精します。クリニックの採精専用の部屋で行うパターンや、自宅で採精して3時間以内に持っていくパターンがあります。
本八幡鍼灸院の不妊治療
本八幡鍼灸院では身体の土台作りをメインで行っております。身体の土台作りとは自律神経の調整と血液の改善がメインです。
自律神経は現代の日本において乱れている方が非常に多いのが現状です。デスクワークやストレスによって交感神経と副交感神経の切替が上手くできていないのが原因といえます。当院ではお腹の硬さと首の硬さを指標にし、緊張をほぐしていきます。
自律神経の切り替えができるようになると血流、冷え、ホルモンバランスの改善に繋がって行きます。
血液の改善では、「血流」、「血液の質」、「血液の通り道」がポイントです。
鍼灸治療は血流の改善に効果的ですが、質や通り道を直接変えることはできません。サプリや食事指導を通して改善していくことで、道を作り血液をサラサラのいい状態にします。
そうすることで、ドロドロの血のまま血流を回すよりも効果的な体質改善ができ、妊娠に適した土台作りをしていくのが本八幡鍼灸院の治療になります。
不妊治療に初めていくタイミングと妊活の知っておきたい基礎知識まとめ
・不妊治療を始めるのは今この瞬間
・まずは自分の身体を知ることが何よりも重要
・悩んでいる間に精子や卵子の質は確実に落ちていく
・妊娠は精子の質、卵子の質、子宮状態が良ければ必ず妊娠できる。
・本八幡鍼灸院では自律神経と血液の改善によって妊娠に適した土台づくりをしていく
・妊娠には血流、血液の質、血液の道がポイント
監修 本八幡鍼灸院院長 峯岸里美(鍼灸師歴18年)
2004年3月 鍼灸師国家資格取得
2003年4月 心身健康堂入社
2007年4月 けやきの杜鍼灸接骨院赤坂入社
2008年6月 住吉鍼灸院勤務
2013年2月 本八幡鍼灸院開院