更年期障害にお悩みの方必見!治る理由や治療法を徹底解説

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更年期障害ってなに?

更年期障害は、女性が閉経を迎える前後に経験する様々な身体的・精神的症状の総称です。一般的に45歳から55歳の間に発生し、ホルモンバランスの変化が主な原因とされています。エストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンの減少が、体内の多くのシステムに影響を与え、様々な症状を引き起こします。

更年期障害は3つの症状に大別される

1. 自律神経的症状

更年期障害において最も一般的な症状は、自律神経の乱れに関連するものです。これらの症状は、体温調節や循環系、睡眠などに影響を与えます。

のぼせ

のぼせは、突然の熱感や顔の赤みを伴うことが多く、特に首や顔に強く現れます。ホルモンバランスの変化が、血流や体温調節に影響を与えるために起こります。

ホットフラッシュ

ホットフラッシュは、更年期障害の代表的な症状であり、急な発汗や体温の急上昇を伴います。これは、エストロゲンの減少が視床下部(体温調節を行う脳の部分)に影響を与えるためです。

発汗

夜間の発汗や日中の異常な発汗も、更年期障害の一部です。これにより、睡眠障害や日常生活の質が低下することがあります。

めまい

更年期には、ホルモンの変動によってめまいやふらつきが頻繁に起こることがあります。これにより、転倒のリスクも増加します。

動悸

動悸は、心拍が急に早くなる現象で、不安感を伴うことが多いです。ホルモンバランスの変化が、自律神経系に影響を与えて起こります。

冷え

一方で、手足の冷えを感じることもあります。これは、血流が不均衡になるためです。

易疲労

容易に疲労を感じることも、更年期障害の特徴です。ホルモンの変動がエネルギーレベルに影響を与え、日常の活動が困難になることがあります。

不眠

不眠や睡眠の質の低下もよく見られます。これは、ホルモンの変化が睡眠を調整するメラトニンに影響を与えるためです。

2. 身体的症状

更年期障害には、身体的な不快感も多く含まれます。

頭痛

頻繁な頭痛や偏頭痛は、更年期に多く見られる症状です。ホルモンレベルの変動が血管に影響を与えることが原因とされています。

肩こり

筋肉の緊張や肩こりも更年期障害の一部です。ホルモンバランスの変化が筋肉や関節に影響を与えるためです。

腰痛

腰痛も一般的な症状です。ホルモンの減少が骨密度や筋肉の状態に影響を与えるため、腰痛が発生しやすくなります。

関節痛

関節痛や関節の硬直も更年期にはよく見られます。これは、ホルモンバランスの変化が関節の潤滑液や軟骨に影響を与えるためです。

痺れ

手足の痺れやピリピリ感も、更年期障害に関連しています。これらは、神経系の機能低下や循環不良が原因となります。

3. 精神的症状

更年期障害は、精神的な健康にも大きな影響を与えます。

気分の落ち込み(抑うつ)

ホルモンバランスの変動は、脳内の化学物質にも影響を与え、気分の落ち込みや抑うつ状態を引き起こすことがあります。

イライラ

急激なホルモンの変動は、感情のコントロールを難しくし、イライラや怒りっぽさを引き起こすことがあります。

意欲低下

日常の活動や仕事に対する意欲が低下することもあります。これは、ホルモンの変化が脳のやる気を司る部分に影響を与えるためです。

不安感

不安感やパニック発作も、更年期障害の一部です。ホルモンバランスの変化が、不安を引き起こす神経伝達物質に影響を与えるためです。

更年期障害の原因

閉経

閉経は、更年期障害の最も直接的な原因です。卵巣の機能が低下し、エストロゲンとプロゲステロンの生産が減少することで、体内の多くのシステムに影響を与えます。

エストロゲンの作用

エストロゲンは、骨の健康、心血管系、皮膚の弾力性、脳の機能など、多くの身体機能に影響を与えます。そのため、エストロゲンの減少は、これらの機能の低下を引き起こし、様々な更年期症状をもたらします。

生涯の女性ホルモンの変化

思春期(10〜18歳)

思春期には、エストロゲンとプロゲステロンの分泌が急増し、女性の身体が成熟します。この時期には月経が始まり、女性としての体つきが整います。

性成熟期(18〜45歳)

性成熟期には、ホルモンのバランスが安定し、妊娠や出産が可能な時期です。この時期は女性ホルモンが規則正しく分泌され、健康な生殖機能を維持します。

更年期(45〜55歳)

更年期には、エストロゲンとプロゲステロンの分泌が徐々に減少し、閉経が始まります。このホルモンバランスの変化が、更年期障害の原因となります。

老年期(55歳〜)

老年期には、ホルモンの分泌がほぼ停止し、更年期障害の症状が落ち着くことが多いです。しかし、ホルモン減少による骨粗しょう症や心血管疾患のリスクが増加します。

婦人科での検査

問診

医師が症状や生活習慣、病歴などを詳しく聞き取り、更年期障害の診断に役立てます。

血液検査

血液検査により、ホルモンレベルやその他の重要な指標を測定し、更年期障害の程度を評価します。

尿検査

尿検査もホルモンバランスの評価に役立ちます。特にエストロゲンやプロゲステロンの分泌状況を確認するために行われます。

血圧測定

更年期には血圧の変動が起こることがあるため、血圧測定も重要です。高血圧や低血圧が発見されることがあります。

骨量測定

骨粗しょう症のリスクが高まるため、骨量測定も行われます。これにより、骨密度を評価し、適切な治療方針を決定します。

婦人科での治療方法

ホルモン補充療法(HRT)

ホルモン補充療法(HRT)は、更年期障害の最も効果的な治療法の一つです。エストロゲンとプロゲステロンを補充することで、ホルモンバランスを整えます。

周期的併用療法

周期的併用療法は、エストロゲンとプロゲステロンを一定の周期で投与する方法です。これにより、自然な月経周期を模倣し、症状を緩和します。

持続的併用療法

持続的併用療法は、エストロゲンとプロゲステロンを持続的に投与する方法です。月経がなくなった後もホルモンバランスを保つために用いられます。

単独投与法

単独投与法は、エストロゲンのみを投与する方法です。主に子宮を摘出した女性に適用されます。

漢方療法

漢方療法は、自然の成分を使用して体調を整える方法です。更年期障害の症状を緩和するために、個々の体質に合わせた処方が行われます。

プラセンタ療法

プラセンタ療法は、胎盤エキスを使用してホルモンバランスを整える方法です。エストロゲンの補充と共に、免疫力の向上や疲労回復に効果があります。

精神安定剤・睡眠導入剤

精神安定剤や睡眠導入剤は、精神的な症状や不眠を緩和するために使用されます。適切な薬剤を選ぶことで、日常生活の質を向上させます。

更年期障害の東洋医学的所見

東洋医学では、更年期障害を「陰陽のバランスの乱れ」として捉えます。鍼灸や漢方薬を用いて、体全体の調和を図ることで症状を緩和します。特に、肝臓や腎臓の機能を強化することが重要とされています。

本八幡鍼灸院での治療方法

鍼灸

鍼灸は、経絡に沿って鍼を刺し、エネルギーの流れを整える方法です。更年期障害の様々な症状を緩和し、体全体のバランスを回復させます。

頭蓋骨調整

頭蓋骨調整は、頭部の骨を調整することで、脳脊髄液の流れを改善し、自律神経のバランスを整える方法です。これにより、自律神経を安定させ、身体的・精神的な症状の改善をします。

よもぎ蒸し

よもぎ蒸しは、よもぎの蒸気を体全体に浴びることで、血行を促進し、体を温める方法です。更年期の冷えや血行不良を改善し、リラックス効果も期待できます。

 

 

 

 

まとめ

更年期障害は、女性のライフステージにおいて避けられないものですが、適切な治療と生活習慣の見直しで症状を緩和することができます。ホルモン補充療法や漢方療法、鍼灸など、多様な治療法を組み合わせることで、より効果的な対策が可能です。また、自己管理と医療機関のサポートを受けながら、心と体のバランスを整えることが重要です。更年期障害に悩む方々が、健康で充実した日々を過ごせるよう、適切なケアとサポートをしていきます。

監修 本八幡鍼灸院院長 峯岸里美(鍼灸師歴18年)

2004年3月 鍼灸師国家資格取得
2003年4月 心身健康堂入社
2007年4月 けやきの杜鍼灸接骨院赤坂入社
2008年6月 住吉鍼灸院勤務
2013年2月 本八幡鍼灸院開院