【勃起障害(ED)とは?】不妊の原因の1つである勃起不全を徹底解説!

勃起障害(ED)により、
夫婦生活でこのようなお悩みはありませんか?

  • 性交が困難になり、夫婦関係にストレスがかかる
     
  • 妊娠のための性交が困難になり、妊活に影響が出る
     
  • 女性側が自分を責めたり男性側に対して不信感を持っている
     
  • 夫婦のコミュニケーションが悪化し、関係が冷え込んでしまう
     
  • 男性側が自尊心や自己肯定感が低下し自信を無くしてしまう
     
  • 夫婦生活に自信を無くし不安や恐怖心がでてしまう
     
  • 無気力や絶望感、孤独感を感じる
     
  • 勃起障害の不安によって睡眠障害や食欲不振、体重変動などが起こる

  • 勃起障害を隠して仕事で疲れたと嘘をついてしまう自分に腹が立つ
 
勃起障害は改善する可能性があります。
このようなお悩みがありましたら本八幡鍼灸院にご相談ください。
 

勃起障害(ED)とは

 
勃起障害(ED)は「満足いく性行為に十分な勃起を達成できない、もしくは維持できないこと」と定義されています。
 
日本人全体で軽度のEDを含めると1800万人を超えているといわれ、3人に1人がEDという割合です。
EDは決して40代以降の話ではなく20代でも起こりえます。ましてや近年急激な増加傾向にあり20代の若い世代の方が悩みは深く大きいのです。

そもそも勃起の仕組みって?

勃起の仕組みってわかっているようでそこまで考えたことはないのではないでしょうか?

勃起のメカニズムは意外に複雑です。
勃起が起こるには、神経や血管が正常に働き、また勃起に関わる様々な物質が放出されなくてはなりません。

勃起に特に関わるのは以下の4つです。

・陰茎海綿体
・陰茎深動脈
・ラセン動脈
・サイクリックGMP(グアノミレーリン酸)

※サイクリックGMPは体内で生産される自然の血管拡張剤

勃起に至るまでの流れ

性的な刺激を受けると脳の中枢神経が興奮し、その情報が脊髄を通って陰茎に伝わる。
②体内では一酸化炭素が放出され勃起のGOサインが出される。
③一酸化炭素が放出されると陰茎深動脈ラセン動脈が緩み始める。
サイクリックGMPによって海綿体の平滑筋が弛緩する。
⑤一気に血が流れ込み血液の圧力によって海綿体が固くなり勃起に至る。
⑤勃起によって海綿体を覆う白膜が静脈を圧迫することで勃起が維持されます。

性的刺激→脳の中枢神経→脊髄から陰茎→一酸化酸素放出→陰茎深動脈とラセン動脈が緩む→サイクリックGMP増加→海綿体の平滑筋弛緩→海綿体に血が流れ込む→勃起

この流れのどこか一つでも問題が起きると上手な勃起ができなくなります。

勃起障害(ED)の種類と原因

勃起障害(ED)は大きく分けると心因性ED、器質性ED、混合性ED、薬剤性EDの4つの種類があります。

20~30代では心因性EDの割合が高く、40代以降では器質性EDや薬剤性EDの割合が高くなります。

心因性ED(精神的なストレスによるED)

 心因性EDとは身体的な原因ではなく、精神的な原因によっておこる勃起障害の事です。

ストレスや不安、うつ病などの精神的な問題
タイミング療法時などのプレッシャー
性的なトラウマや罪悪感、性的な自己否定感
過去の失敗にいよる自信喪失
パートナーとの関係性に問題がある
性的に刺激的でない環境下にある

以上のような原因によって引き起こされてしまうのが心因性EDです。

器質性ED(血管や神経などの障害によるED)

器質性EDとは身体的な問題が原因で起こる勃起障害の事です。

血管障害によるED
 →動脈の閉塞・硬化、静脈漏出

神経障害によるED
 →糖尿病、多発性硬化症、神経損傷、脊髄損傷、前立腺炎、脳卒中、てんかん

内分泌によるED
 →テストステロン欠乏、クッシング症候群、甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症

構造異常
 →ペロニー病、尿道下裂、小陰茎

以上のような原因によって引き起こされてしまうのが器質性EDです。

混合型ED(心因性+器質性の併発によるED)

混合性EDとは心因性EDと器質性EDが複雑に絡み合って起こる勃起障害です。

一般的には一度に心因性と器質性の療法の要素を抱えるのではなく、器質性EDから心因性EDを合併してしまうケースが多いです。

加齢や生活習慣による動脈硬化や高血圧、糖尿病などに加えてストレスや過労も加わることで引き起こされてしまうEDです。

薬剤型ED(常用薬の副作用によるED)

薬剤型EDとは、特定の薬剤の使用によっておこる勃起不全です。

薬剤性EDを引き起こす主な薬剤は以下に挙げられます。

・抗うつ薬
・抗不安薬
・抗ヒスタミン薬
・抗てんかん薬
・抗高血圧薬
・脂質異常症治療薬
・降圧剤
・糖尿病治療薬
・抗がん剤
・ホルモン補充療法

一般的には薬剤が体内で特定の反応を引き起こし、血管を収縮させ陰茎に必要な血流が制限され勃起に障害をきたします。

一般的な治療法

勃起障害(ED)の治療法はPDE5阻害薬による治療陰茎注射療法陰茎海綿体自己注射器具療法カウンセリング精神療法などがあげられます。

治療薬による処方(PDE5阻害薬)

PDE5阻害薬は陰茎の血管を拡張させ、勃起を促進するための治療薬です。

代表的なものには以下のような種類があります。

・シルデナフィル(バイアグラ)
・バルデナフィル(レビトラ)
・タダラフィル(シアリス)
・アバナフィル(スタキシン)

陰茎注射療法

この治療法では、陰茎に局所麻酔を使用して、陰茎の側面に細い注射針を挿入し薬剤を注入します。この薬剤はPDE5酵素を阻害し、陰茎の平滑筋を緩和させることで、血流を増加させ、勃起を促進する効果があります。

陰茎海綿体自己注射(インジェクション療法)

この療法は陰茎に自分で直接注射して勃起を促す治療法です。医者の指導を受け、性行為をする20分ほど前に打つことで勃起を誘発します。

器具を使った治療
(ペニスポンプ、ペニスリング、インプラント手術)

ペニスポンプ:陰茎にシリンダーを装着し、真空をかけて血液を流入させることで勃起を促す方法です。

ペニスリング:勃起時に陰茎の根本に装着し、血流の流れを抑制し勃起を維持させる方法です。

ペニスインプラント:人工的な陰茎インプラントを挿入することで勃起を促進する方法です。

カウンセリング・精神療法

セックスセラピー:セックスセラピストととのセッションを通じて、カップルが性的問題について話し合い、解決策をみつけることを支援します。

カウンセリング:心理学者やカウンセラーによるセッションを通じて、性的問題やトラウマ、ストレス、不安などの精神的問題を改善へ導きます。

認知行動療法:個人またはグループセッションで、認知的な考え方と行動パターンを変えることによって問題解決に取り組みます。

なぜ勃起障害(ED)が改善しにくいのか

勃起障害(ED)は心因的要因も含めた多面的な原因があるため、治療方法も症状に合わせて複合的にアプローチする必要があるためです。

また、男性は特に精神的に不安や恐れを感じやすく、一度の失敗でもトラウマや自信喪失につながる人も少なくありません。

更に勃起の仕組みは思った以上に複雑で、どれか一つでも狂うとうまくいかないことがあるのも改善しにくい要因の一つになります。

勃起障害に対する現代医学的な鍼灸治療

勃起障害に対して現代医学的な鍼灸治療としては、
身体の血流をよくしたり、ストレスなどによって過剰になってしまった交感神経を落ちつかせる治療をします。

そのほかで効果的な治療として骨盤神経の一部でもある海綿体神経(勃起神経)に対して鍼やお灸で刺激を入れる治療が有効です。

東洋医学的な勃起障害(ED)の原因

東洋医学では勃起障害のことを「陽萎ようい」といいます。

原因としては以下の4つがあげられます。

〇房事過多・手淫過多(射精の過多)
〇思慮過度(心配事・思慮)
〇飲酒過度
〇恐・鬱・怒

射精のし過ぎ・性欲が強い・オナニーのし過ぎによる勃起障害

東洋医学では命門火衰めいもんかすい(腎陽虚症じんようきょの状態です。

精子は腎精や命門の火といい人間の生命エネルギーを表しています。

SEXやオナニーにより精子を出しすぎるとその生命エネルギーがどんどん少なくなっていくのです。

勃起障害の他に腰痛、膝の無力感、耳鳴り、脱毛、歯のぐらぐら、寒がり、四肢の冷えなどを伴い、舌が少し大きく横の部分に歯の型がつくなどの症状が生じます。

治療は腎の気を補うこと!

東洋医学では『温補腎陽おんぽじんよう』という治療を行います。

下腹部や腰、足の裏、ふくらはぎの内側でアキレス腱の少し前の部分が腎に関わるところなので鍼やお灸によって温まるような治療を行います。

使うツボとしては、
関元、然谷、太渓、復溜、三陰交、気海、命門などです。

心配事が多い・思慮深いによる勃起障害

東洋医学では心脾両虚しんぴりょうきょの状態です。

失恋すると胸がキューっとしたり、ご飯がのどを通らなかったしたことはありませんか?それに近い状態です。
何かを考えすぎたり勃起時の不安感が強すぎると、心と体のバランスが崩れていき、勃起障害が生じます。

勃起障害の他に動悸、息切れ、熱くないのに汗が出る、顔が黄色い、元気がない、無力感、食欲不振、腹満、泥状の便などを伴い、舌の色が淡くなります。

治療は心の血と脾の気を補うこと!

東洋医学では『補益心脾ほえきしんぴ』という治療を行います。

お腹の真ん中や仙骨、脛や前腿、ふくらはぎの内側の骨の少し後ろ、掌から前腕にかけてに温まるような治療を行います。

使うツボとしては、
心兪、中髎、通里、神門、血海、地機、太白、三陰交などです。

飲酒過度・アルコールによる勃起障害

東洋医学では湿熱証しつねつしょうの状態です。

お酒を飲むと浮腫んだり胃の内容物がなかなか動かないときはありませんか?余分な水分を東洋医学では湿といいます。その湿は生ごみや堆肥などが発酵によって自然発火するように湿も熱を生みます。その状態が湿熱症で血流や体の循環が悪くなり勃起障害を生じます。

勃起障害の他に、陰部に汗をかき痒みや痛みが出たり、尿が濃く量が少ないなどの症状も出ます。舌は黄色くなったりもします。

治療は体の湿熱を除くこと!

東洋医学では『清熱化湿せいねつかしつ』という治療を行います。

食生活を改善することはもとより、下腹部や膝回り、足首周りのツボを使い、湿熱を除去するような治療を行います。

使うツボとしては、
中極、太渓、陰陵泉、下巨虚などです。

驚き、恐怖、憂鬱、怒りなどの精神的な問題よる勃起障害

東洋医学では七情内傷しちじょうないしょう(驚恐傷腎症きょうふしょうじんしょうの状態です。

心脾両虚症はぼーっとして目に力がなくついついため息をついてしまうような状態に対して、七情内傷はそわそわ、びくびく、イライラして目をガン開きしているような状態です。タイミング療法などのプレッシャーによっても引き起こされます。それにり生命の根源である腎の気が損傷し勃起障害を生じてしまします。

勃起障害の他に、驚きやすく常に不安、元気がなく、眠りが浅い、夢を多く見る、平常時は勃起するが、性交時に勃起しないなどを伴います。

治療は精神的な安定を図ります!

 

東洋医学では『安神あんしん』という治療を行います。

ストレスやプレッシャーに感じていることの改善、リラックスできる時間を増やすことはもとより、うちくるぶし周りや掌から前腕にかけてのツボを使い副交感神経を優位にするような治療していきます。

使うツボとしては、
内関、曲沢、復溜、然谷などです。

本八幡鍼灸院での勃起障害(ED)の施術方法

本八幡鍼灸院では鍼が得意とする自律神経の調整によって、血流改善、精神安定を図り改善へ導きます。

そのために、東洋医学的な考えと、西洋医学的な考え両方から患者さんの身体や体質を診立て、ツボ、骨格、筋肉、動脈、神経に対して施術していきます。

他の鍼灸院ではあまり鍼をすることのない「曲骨きょっこつ」というツボなども用いて陰茎に響かせ刺激を入れていきます。

また、本八幡鍼灸院はご夫婦での臨床経験が多い為、夫婦生活の悩みや、ちょっとしたご夫婦間でのストレスなどの相談も受けることもできます。

本八幡鍼灸院での治療の流れ

1, 予診票記入
2, 問診
3, 検査・説明
4, 仰向けの鍼施術
5, うつ伏せの鍼施術
6, 手技(オイルトリートメント、活法整体、ハイパーナイフなど)
7, 体の確認・注意点の説明
8, クロージング

勃起障害(ED)が改善する理由

原因によって改善するもの、改善しないものはありますが、改善するものとしては、自律神経が整い副交感神経の働きによって血管が拡張できるようになり勃起時に海綿体に血液が流入するようになるからです。

また、副交感神経が上手に使えるようになったことで緊張やストレスが緩和され、不安や恐怖心が徐々に取れていくからです。

不妊の原因になる勃起障害(ED)のまとめ

勃起障害(ED)は自律神経を整えることがポイントとなります。
そのために必要なアプローチ法は人それぞれ異なります。

・ストレスやトラウマなど精神的な問題なのか
・血液や気の流れが悪いのか
・生活習慣によるものなのか

どの角度からアプローチしていくかを
本八幡鍼灸院では患者様の原因と考えられる状態から
体質に合わせて西洋医学的観点も考慮の上、東洋医学的な施術を行っていきます。
何が原因になっているのかを見極めていきましょう!

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いかがでしたか??

勃起障害でも原因は様々です。
原因に対して治療すれば改善する可能性があります!
20~30代の妊活世代では夫婦関係の問題に発展したり、
男性の自信喪失にも繋がりますので早めの治療をオススメいたします。

執筆者:本八幡鍼灸院 鍼灸師 中嶋宝

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