スーパーライザーの効果や治療期間を徹底解説

スーパーライザーって何?


スーパーライザーは、近赤外線のレーザー治療器で、簡単にいうと血の流れをよくして痛みのもとを洗い流すものです。神経を傷つけることなく直接作用する事ができるため、ペインクリニックなどで広く使われている治療機器です。

スーパーライザーと星状神経節ブロックの違い

交感神経を抑えるという部分では同じ効果ですが、星状神経節ブロックの場合、頸に注射を打つため、恐怖心や痛みを伴います。一方スーパーライザーは稀に熱さを感じる方がいる程度でほとんど何も感じません。

スーパーライザーの効果

スーパーライザーは照射した場所の血流量が増える効果があります。照射する場所によってやる意味が変わってきます。生理解剖学的にはどのような反応で改善していくのかはまだ研究段階なのでお医者さんでもわからない部分も多いそうです。ただ、身体に害がないこと、血流が上がること、交感神経の興奮が抑えられることは判明しているので安全に効果的に使うことができます。

自律神経治療

自律神経治療では星状神経節という喉にある交感神経の束に照射する事で、星状神経節に直接働きかけ自律神経を乱している原因の交感神経の興奮を落ち着かせる事ができます。それにより相対的に副交感神経が優位となり、緊張が原因で起きている諸症状が改善していきます。原因不明の症状などは自律神経の不調によるものが多いので、病院に行っても原因がわからないものなどに効果的といえます。

局所治療

局所治療においては肩こりや腰痛、膝痛、五十肩、神経痛、リウマチ、歯の痛みなど、痛みの出ている部分の血流量が増える事で痛みの原因の発痛物質であるプロスタグランジンやブラジキニンを流す事で痛みの除去ができます。

不妊治療

スーパーライザーは不妊治療にとても効果的で、妊活で最も大切な血流改善を図る事ができます。また、交感神経を抑えることで過剰な免疫反応や、冷え、ホルモンバランスを整えるサポートも可能です。

低温期(卵胞期)

低温期においては卵子の質を高める事が最も重要です。そのため卵巣に直接照射する事で卵巣の血流量を上げて卵子に栄養を送ります。上質な卵子は上質な黄体ホルモンを出すため排卵後の子宮内膜の状態が変わります。

高温期(黄体期)

高温期においては着床にアプローチする事が重要です。高温期はタイミング後や移植後なので、子宮内に精子という女性から見たら異物が存在する状態です。そのため交感神経の割合が高いと、免疫機能が強く働いて精子を壊そうとしてしまいます。高温期は喉の星状神経節に照射し交感神経の興奮を抑え免疫を寛容化するために使用します。

精子へのアプローチ(免疫寛容)

ここでいう精子へのアプローチというのは上記でもお伝えした、子宮内での精子へのアプローチのことをいいます。実は子宮内や子宮頸管というのは精子にとっては劣悪な環境で、子宮内に入る前にほとんどの精子が死んでしまいます。精子はチームで動いていて尻尾のような部分をそれぞれが回すことで対流を作り進んでいきます。そのため質が悪く尻尾が変形しているものが多かったり、数が少なく対流を作れないと子宮の中にすら入る事が出来ないのです。男性側が頑張ることでもありますが、女性側からのアプローチとして精子に対しての免疫機能を少し寛容化する事で受精を促します。

子宮に対してのアプローチ

子宮に対してのアプローチとしては、内膜をうまく作れない方や毎回塊がある方に対して、直接子宮に照射します。それにより厚くフカフカの内膜を作るサポートをします。また、内膜の状態を作っているのは卵胞の質なので、卵子の質を上げることが子宮に対するアプローチでもあります。

卵巣に対してのアプローチ

卵巣に対してのアプローチとしては、卵巣機能が低下している方や排卵がうまくいかない方、月経不順など卵子の質が関わる症状に対して行います、卵巣に行く血管はとても細く人体の血流分布からすると後回しにされるところです。スーパーライザーを使うことで優先的に血流量を上げ卵巣機能を高めていきます。

骨盤内の血流に対してのアプローチ

骨盤内のアプローチとしては臀部から坐骨孔という骨盤に繋がる穴から照射する事で骨盤内の血流をアップさせます。それにより子宮や卵巣どちらに対してもアプローチする事が可能です。両方にアプローチ出来るという強みはありますが、お尻の筋肉や脂肪は分厚いため照射のレベルが低くなり効果が少し薄れるということもあります

男性不妊に対してのアプローチ

男性不妊に対しては、骨盤内の血流を上げることで造精機能の向上をはかります。また、男性の場合ストレスや過労働により交感神経が優位になっている事が多いので星状神経節に照射し交感神経の興奮を抑える事が重要と言えます。

スーパーライザーの治療ペース

スーパーライザーは疾患や症状によって異なりますが、最低でも5〜7日以内に1回のペースで血流を維持できると言われております。ただ、最初は2〜3日に1回のペースがさらに効果を高めます。当院では鍼治療のサポートとして使用しているためお身体の状態に合わせて使っております。

スーパーライザーの治療期間

スーパーライザーのみの場合は1ヶ月程度から少しずつ効果が現れるそうです。しかし、どんな治療を受けても治らなかった疾患など、スーパーライザーを使い続ける事で治った症例がいくつもあります。

スーパーライザーの禁忌

禁忌としては以下のようなものがあります。

  • ・悪性腫瘍(転移の可能性)
  • ・心臓病(負担増大の可能性)
  • ・温度感覚喪失している方(火傷の危険性)
  • ・発熱している方(火傷の可能性)
  • ・皮膚に感染症がある方(増悪の可能性)
  • ・光線照射が禁止されている薬の服用者

本八幡鍼灸院でのスーパーライザーの料金

○スーパーライザーのみの場合

・10分 2750円

○鍼との併用の場合

・3分 550円

・5分 1100円

よくある質問

レーザー治療は痛くないの?

・スーパーライザーはほとんど痛みを感じません。稀に熱さを感じる方がいますが本当に稀です。美容や刺青消しなどのような皮膚に対して照射するのではなく、皮膚での抵抗が極めて少ないため、優しく身体の中へ深く入る周波数の光を当てます。

身体のどこに照射するの?

当院では、頸、お腹、臀部が主です。そのほかでは痛みの出ている患部に直接当てます。神経にアプローチするのか血管にアプローチするのか、卵巣などの組織にアプローチするかによって当てる角度や場所は変わっていきます。

どのくらいで効果が表れるの?

上記のスーパーライザーの治癒期間を参考にしていただければと思いますが、1ヶ月程度で効果が現れます。妊活においては鍼との併用のためスーパーライザーでの効果は測りかねます。

まとめ

  • ・スーパーライザーは卵巣機能向上ができる。
  • ・スーパーライザーは子宮内膜にアプローチできる。
  • ・スーパーライザーは精子への免疫寛容ができる。
  • ・スーパーライザーは痛くない。
  • ・スーパーライザーは自律神経的症状、局所、妊活様々なものに有効