精神面の健康を保つ秘訣とは?身体とこころの関係について解説!

身体とメンタルの関係

心身相関といって体とメンタルはとても密接に関わっています。メンタルが体に及ぼす影響の例として、何かの発表会や会議でのプレゼン等で慣れていないと心臓がバクバクし、手汗をかいたりします。また、失恋したり深く落ち込んだ時、食欲が無くなるのも心と体の反応です。逆に体がメンタルに及ぼす例として、慢性的な体の不調が強い不安感や抑うつなどに影響します。皆さんも一度はこのような心身相関を感じたことはあるのではないでしょうか?病は気からはあながち間違っていないのです。

大脳と視床下部がメンタルと身体をつないでる?

身体は全ての臓器が連携を取ってバランスを取っているのですが、メンタルと身体のバランスを特につないでいるのが大脳と視床下部です。それぞれの働きについてお伝えします。

大脳の働き

大脳は、私たちの頭の中にあるスーパーコンピューターのようなものです。高次の認知機能は、宿題を解いたり、物事を計画したりする力。感情抑制は、怒りっぽくならずに冷静になること。これらの力は、まるでスーパーヒーローのように、私たちが日常生活で問題を解決し、感情をコントロールするのに役立っているのです。

視床下部の働き

視床下部は、体の管理者のような存在で、様々な大切な機能を担当しています。まず、体温調整では、寒い時には身体を温かく保ち、暑い時には汗をかいて体温を調整しています。これによって、私たちは快適に過ごせています。

血圧や心拍は、私たちが運動したりリラックスしたりする時に調整され、食べる・飲むは、美味しい食事や水分を取ることでエネルギーを補給し、健康な体を維持しています。また、性行動に関する変化は、大人に成長する段階で理解され、成熟に備えて体が変化していくことも関与している。

そして、十分な睡眠は、学業や日常生活において良いパフォーマンスを発揮するために欠かせません。視床下部はこれらの機能を調整し、バランスを取りながら、健康で充実した生活を送れるようにサポートしています。

視床下部は、体温調整、血圧、心拍、食べる・飲む、性行動、睡眠 など、生体のリズムや怒りや不安などの情動行動を調整しています。

4つのストレスについて

ストレスと聞くと人間関係や仕事など精神的ストレスが主に考えられますが、実はそれ以外にも4つの異なる種類が存在します。「精神的ストレス」「構造的ストレス」「化学的ストレス」「環境的ストレス」があり、これらが蓄積されることで身体に様々な不調が現れる可能性があります。例えば精神的ストレスが40%、構造的ストレスが30%、化学的ストレス20%蓄積されている場合、身体という容器には90%のストレスが溜まっていることになります。そこに『寒暖差』という20%のストレスが加わると110%となり容器から溢れてしまいます。それがあなたが今感じている症状の実態なのです。これら4つのストレスについて一つずつ詳しく解説し、それぞれを軽減する方法を理解しましょう。

精神的ストレス

精神的ストレスは一般的に、人々が思い浮かべる代表的なストレスの一つであると考えられます。人間関係が最もストレス源になることが多く、4つのうちで最もコントロールが難しいものです。他人を変えることが難しいため、自分が変わることで、相手との関わり方を見直していき良好な関係性を築き上げることが精神的ストレスを緩和する唯一の方法と言ってもいいでしょう。

化学的ストレス

化学的ストレスとは、食事の中に含まれる添加物や微量の有害物質、薬、経皮毒と呼ばれるシャンプー・ボディソープ・歯磨き粉・洗剤・化粧品などに含まれる合成化学物質が挙げられます。ただ、私たちの生活は合成化学物質抜きには成り立たないと言っても過言ではありませんし、日本の食事は世界で最もおいしく危険な食べ物と言われています。経皮毒は日用品のあらゆるものに入っており、皮膚からその毒を吸収してしまいます。特に入浴時は身体が温められ皮膚が広がることで吸収力が高まります。添加物においては食の都フランスでは32種類、アメリカでは133種類が認可されています。対照的に、日本では約1500種類もの添加物が認可されています。カラフルなアメリカのお菓子などを想像すると添加物だらけに思いますが、日本はアメリカの7倍もの添加物を認可しているのが現状です。医療は進歩しているのにも関わらず増え続ける癌やアルツハイマー、子どもの癇癪、鬱などさまざまな問題がこの化学的ストレスに隠れていると思うとゾッとしますよね。

温度・湿度ストレス

環境的ストレスとは、温度や湿度の事です。昨今は温暖化の影響により毎年最高気温を叩き出し、その温度によって海水が膨張し水面上昇やゲリラ豪雨など様々な問題が発生しています。日本においては春や秋の心地の良い気候の時期が短くなり、夏が増え熱さや湿度というストレスに体調を崩す人も少なくありません。また、寒暖差も環境的なストレスの一例です。外は暑いのに室内はクーラーで冷やしすぎている状況があります。

これは完全に寒暖差というストレスが蓄積し自律神経を乱しているのです。こまめに部屋の温度を変えることや羽織ものによってコントロールして行くことが必要です。

構造的ストレス

構造的ストレスとは、身体の不調や慢性痛、歪みなどから起こります。特に歪みは自分では分かりづらく、知らず知らずのうちに脳を疲れさせてしまいます。歪んでいるという情報は自分では気づかないことが多いですが、脳は確実に『あなたは歪んでるぞー』という情報を受け取っています。また、慢性痛は自分で自覚しながらも放置していることが多く、肩こりや腰痛などを感じながらも、それが自律神経に関連していることに気づかず、仕事に没頭したり、長時間スマートフォンを使用したり、適切なストレッチを怠ったり、疲れたまま寝ることがよく見られます。慢性痛や歪みは時間が経てば経つほど治すのが難しくなります。早めに鍼灸院に行くことをお勧めいたします。

東洋医学的にみた身体とメンタルの関係

体とメンタルの繋がりというのは現代になってようやく解明されてきた領域です。しかし、東洋医学では数千年前からその関係性に気づいていたのです。五臓六腑にしみわたるという言葉がありますが五臓(肝・心・脾・肺・腎)には1つずつ感情が割り振られており、その臓が侵されるとその感情が出やすく、その感情を感じるとその臓が侵されます。

肝と怒

肝は怒りに該当します。肝は特にストレスに弱くストレスを感じるとイライラ、ムカムカします。また肝の特徴として気や血を上に上らせる働きがあるのでカッとなると頭に血が上ったり、目が充血します。また、肝は筋肉を司っているのでストレスを感じると体に力が入ります。

心と喜

心は喜に該当します。ディズニーランドや大好きな仲間で大騒ぎした次の日になんか胸の辺りの空虚感を感じることはないでしょうか?それは楽しみによって心が緩んだのです。また、遠足や修学旅行が楽しみで夜寝られない経験をした方もいるかと思います。それも心の興奮によるものです。

脾と思

脾は思に該当します。脾はあまり聞き覚えがないかと思いますがほぼ胃だと思ってください。失恋すると食欲が無くなる方いませんか?逆にいっぱい食べてしまう方もいますが、思と脾の関係です。

肺と悲

肺は悲に該当します。大切な人を亡くした時や、卒業式で親友達との別れでは胸がシクシク悲壮感を感じたりしませんか?それが肺と脾の関係です。肺は気を全身に行き渡らせる働きがあるので悲しい気持ちになると行動が

腎と驚

腎は驚・恐に該当します。ビックリしておしっこをチビってしまったり、怖い夢をみてお漏らしをしてしまった経験はありますでしょうか?これは腎と驚・恐の関係です。親戚の子どもなどを面白がって驚かしすぎると泌尿器系や生殖器系に将来問題を抱える可能性があります。

感情に蓋をしてはいけない理由

感情に蓋をするのはオススメしません。蓋をしても感情は消えず、気の滞りが生じてさまざまな問題を引き起こす可能性があります。実際不妊治療に来る患者さんには、感情を蓋をする方が多いように感じます。じゃあどうすれば良いのかと言いますと、その感情をただ感じて受け止めるだけで良いのです。さみしかったねー、悔しかったねー、辛かったねーと自分に言い聞かせるだけでも十分です。

ポジティブ思考とネガティブ思考

ポジティブ思考が良くて、ネガティブ思考はダメ!そんなイメージがあるかもしれませんが、ネガティブ思考は決して悪いものではありません。人間はむしろネガティブ思考の比重が多く、それを備えていたからいろんな過酷な環境に耐え生き延びて来たのです。現代においても忘れ物をしていないか不安というネガティブな感情があるから準備を入念にすることができたり、熱そうな食べ物をフーフーすることが出来るのです。無理にポジティブ思考になろうとすると疲れてしまうので、自分がネガティブ思考が強くてコンプレックスに感じる方はネガティブな感情を感じたのちポジティブな言葉に言い換える1人遊びがおすすめです。例えば「明日、雨かぁ。嫌だなぁ」というネガティブな感情に対して「雨だからたくさん部屋の掃除できるじゃん!」というふうに言い換えたり、「あの人意見が合わないなぁ」というネガティブな感情に対して「もっと理解して自分が成長するチャンスだ!」のようにポジティブに変換する遊びをするとネガティブの感情を大切にしながら前を向くことができます。

現在地を知ること

これはとっても大切なことです。頭の中がモヤモヤしてくると、今自分がどんな状況なのか、どんな感情なのかわからなくなってきます。それを知ることで悩みの原因が見つかり解決へと近づきます。現在地を知るには、後述するモーニングノートなどを実践してみるといいと思います。

身体とメンタルを整える有効的な方法

身体と心は時にして不一致が起きてしまうものです。高校まで行っていたスポーツを数年振りに試してみると、頭や心は高校生のままでも、身体がついてこないことがあります。それが身体とメンタルの不一致です。また、自分ではもっと仕事が出来るはずなのになかなかうまくいかない、うまくいかないから悪循環にハマりモヤモヤ、これも身体と心の不一致です。これを解消するためにはメンタルと身体の両方を整えることが必要です。

メンタル面の秘策

まずはメンタルを整える3つの方法をお伝えします。イメージとしては自分の頭の中を素早く動き回る思考達を捕まえてその感情のスピードを落とし、しっかり感じることがポイントです。

秘策①瞑想

瞑想はいろんな方法があるので自分が1番続けやすいものを行なうのがいいでしょう。ここでは1番簡単な方法をお伝えします。やり方は楽な姿勢で座り、軽く目を閉じ、1〜2分間その状態を保つだけです。瞑想は心を無にしなければならないと思う方もいるかと思いますが、どんな雑念も感情も思い浮かんでもいいのです。ただ、それらをいちいち相手にしないことが大切です。

秘策②ホワイトノート、ブラックノート

ホワイトノート、ブラックノートは人に感謝できない時や、イライラしている時に特に有効です。自分の中の汚い感情を全て書き出すブラックノートと、綺麗な感情や感謝をホワイトノートに書くというものです。

やり方は、必ずブラックノートから書きます。1〜2分間と決め、イライラ、モヤモヤしている物事や人に対してひたすら汚い言葉を殴り書きします。そのあとホワイトノートを書きます。その物事や人に対して感謝の気持ちや綺麗な感情を殴り書きします。

秘策③モーニングノート

モーニングノートは頭の中がモヤモヤ、グルグル、何をやってもうまくいかない時などに有効です。やり方はとても簡単で時間を決め頭に浮かんだ感情を全て殴り書くだけのものです。例えばお腹減った〜とかだるいなぁとか鳥が飛んでるなぁとか頭の中に浮かんだ全てを書き出します。頭の中にいる思考は早くてグルグル動き回ります。頭の中で「最近うまくいかないなぁ」と思うのと、実際に書き出すのでは時間が違います。書き出すことでその感情のスピードを落とすことで自分の感情を理解させるのです。

身体面の秘策

強靭な精神は強靭な肉体に宿るという言葉がある通り、いくら感情のスピードを落として理解しても、身体がガタガタでは精神は安定しません。健康において基本中の基本である食事睡眠運動についてポイントをお伝えいたします。

秘策①食事

食事でのポイントは、タンパク質と良質な脂質、計画的な空腹です。タンパク質は身体のエネルギーにはなりませんが身体全ての細胞や肉体の要素です!タンパク質が不足すると細胞や肉体が朽ちていき、強靭な肉体にはなりません。良質な脂質とはオメガ3の摂取量を増やすことです。良質な脂質は良質なエネルギーに変わるとともに、細胞の膜を作ります。細胞の膜の質が高まると栄養吸収がスムーズにおこなわれ、新陳代謝が促進され健康的な循環が起こります。計画的な空腹とは1日のうち16時間の間空腹の時間を作り出すということです。空腹時間を確保することで胃腸や肝臓が休まり栄養の吸収消化を潤滑に行い、肝臓本来の解毒や代謝を促す事ができます。

秘策②睡眠

睡眠のポイントは、寝る4時間前に食事を済ませ、1時間前に入浴をし、ストレッチをして、スマホを近くにおかずに寝る事です。そして起きたら必ず朝日を浴びる事です。4時間前までの食事は胃から腸に食べ物を移動させるためです。1時間前の入浴によって体温を上げ、下がる過程で眠気を誘います。ストレッチによって副交感神経を優位にしてリラックス状態を作り出し、ブルーライトや電磁波を感じて交感神経を優位にしないようにスマホを遠くに置く事で睡眠の質を上げます。そして、朝日を浴びる事でメラトニンを分泌させその日の睡眠に備える事がポイントになります。

秘策③運動

ひょろひょろでゴボウみたいな人が筋トレによって自信に満ち溢れたようになるというのはよくある事です。これは強靭な肉体に強靭な精神が宿ったとも言えます。ただ、何もマッチョになる必要はありません、適度な運動によって身体が丈夫になり体全体の血流が良くなる事で健康を手に入れる事ができ、健康的なメンタルも身につくというものです。

身体とメンタルの不調を予防するための企業の取り組みとは?

身体のメンタルに対しての企業の取り組みとしては以下のようなものがあげられます。

  • ・健康診断
  • ・メンタルヘルスサポート
  • ・フィットネスジムや治療院の併設
  • ・柔軟な働き方
  • ・社内コミュニケーションやチームビルディング

メンタルヘルスケアの定義

メンタルヘルスケアとは企業が従業員全員を対象とし、全ての働く人が健やかに、いきいきと働けるような気配りと支援をすること、およびそのような活動が円滑に実践されるような仕組みを作り、実践することをいいます。全ての労働者を対象としていることが大切なポイントです。

メンタルヘルスケアが重要視される背景

メンタルヘルスが重要視されるようになったのは1970年代あたりと言われております。最初は米国の対人サービス職に特有の燃え尽き現象が認知されるようになったからです。日本においてもうつ病による休職や自殺、過労死の増加がメンタルヘルスケアが重要視されるようになった背景でもあります。

本八幡鍼灸院でお手伝いできること

東洋思想において心と身体のバランスというのはとても大切にしている部分です。鍼や施術によって凝りや歪みをとるだけではなく身体の状態から心の状態を察知し気を動かすことで身体と心のバランスを整えることができます。

鍼灸

鍼灸では体内の不調やメンタルの不調によってツボと言われる部分が深く広く皮膚が淀む部分に鍼を打ちます。そのツボを浅く小さくさせることで身体と心が整っていきます。本八幡鍼灸院では全身をよく観察し全身のツボを使って治療していきます。

活法整体

活法整体では歪みをメインで取り除いていきます。ボキボキするような整体ではなくストレッチに近い整体法で、子どもからお年寄りまでできます。歪みを整えることで筋肉の位置も正され、筋肉が正常の動きができるようになるため血流や代謝もよくなり、身体だけではなくメンタルにも影響していきます。

血液チェック

血液チェックは病院などで見る成分表ではなく、実際に顕微鏡で赤血球の形を見ます。赤血球の形を見ると水分が不足しているのか、糖質が多いのか、ストレスにより活性酸素が増えすぎているのか見ることが出来ます。今のお身体を知ることで生活習慣を改めることが出来るのでメンタルの安定やお身体の状態を把握し改善できます。

まとめ

  • ・メンタルと身体は繋がっている
  • ・大脳と視床下部が身体と心を繋いでいる
  • ・ストレスには4つある
  • ・肝と怒、心と喜、脾と思、肺と悲、腎と恐が相関する
  • ・心を整えるには「モーニングノート」「ブラック・ホワイトノート」「瞑想」
  • ・身体を整えるのは「食事」「睡眠」「運動」