貧血症状は更年期の女性にも多い!その原因と治療法を解説!

このようなお悩みや症状はありませんか?

  • 立ちくらみが多い
  • 40歳を超えてから疲れが取れにくくなった
  • いきなり汗が出て止まらなくなる
  • 少し動いただけで動悸がする
  • 手先足先の冷えが強くなってきた

更年期障害は女性特有の健康課題

更年期障害というのは、女性が一生の中で過ごすステージの一つです。女性は大きく4つのステージに分かれており、思春期・性成熟期・更年期・老年期とあります。
個人差はありますが、平均すると50歳前後で閉経を迎えますが、この閉経の時期をはさんだ前後10年間を更年期と言います。

年齢とともに女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が急激に低下します。
すると、エストロゲンをもっと分泌するように脳から卵巣に指令が出ます。
ですが、機能が低下したことにより、卵巣からは十分なエストロゲンが分泌できないため、ホルモンバランスが乱れます。

それにより、ホットフラッシュや動悸、貧血などの様々な不調が出てきます。身体的なものだけでなく、うつやイライラ感など、精神的な症状もあります。

更年期で貧血症状が出る要因

更年期になると様々な症状がでますが、貧血もその症状の一つです。なぜ更年期になると貧血症状が出てしまうのか、その原因について詳しくみていきましょう。

女性ホルモンのゆらぎ

女性は年齢を重ねるにつれ、卵巣機能が低下してきます。それによって、エストロゲンの分泌が不十分になるため、もっと分泌を促すように脳から指令が出るのですが、そもそも卵巣の機能が低下しているため、脳からの指令にも反応できません。この指令と反応がうまくいかないことで、自律神経やホルモンバランスが乱れ、貧血症状が出やすくなります。

鉄分の枯渇

ホルモンバランスが悪くなることにより、月経周期が乱れやすくなります。月経周期の正常は約28日と言われていますが、閉経に向けて月経周期が短くなる方も多いです。頻回に出血が起こることによって、鉄分も失われてしまうので、鉄分が枯渇することにより貧血症状が出やすくなります。

そもそも貧血とは?

そもそも貧血とは一体どのような症状でしょうか?一口に貧血と言っても種類や症状など様々です。まずは貧血についてもう少し学んでいきましょう。

貧血の種類

貧血はすべてが同じ原因というわけではありません。今回は代表的な7つの原因をご説明します。自分が当てはまるものはないか確認していきましょう。

鉄欠乏性貧血

鉄欠乏性貧血は、様々な理由により、体内の鉄分が不足することで、全身に酸素を運ぶヘモグロビンが減ってしまい、貧血症状を起こす病気のことです。原因は大きく3つあり、1つは、過度なダイエットや不規則な食生活などにより、鉄分を含んだ食材を摂取できない場合。2つ目は、胃・大腸・小腸などの消化器系の病気や不調などにより、食材を摂取していても吸収が十分に行われない場合。3つ目は、体内のどこかに出血がある場合になります。進行がゆっくりの場合は、体が慣れてしまうこともあり、症状がわかりづらく、血液検査でたまたま見つかることもあります。一方、消化器系の出血など、急に貧血が進行した場合は、息切れや動悸、疲れやすさなどの症状が出てきます。

再生不良性貧血

再生不良性貧血とは、血液中の赤血球、白血球、血小板のすべてが減少してしまう病気です。重症度が低い場合には、赤血球と血小板の減少だけで、白血球は正常に保たれていることもあります。また、白血球の中でも、再生不良性貧血は好中球が減少します。原因は、骨髄の中の造血幹細胞が、何らかの影響で損傷されることで起こります。造血幹細胞は、赤血球、白血球、血小板の基になる未熟な細胞で、骨髄の中にあります。骨髄の中で完成し、血液中に放出されると、赤血球は120日、好中球は半日、血小板は10日で壊れます。本来なら、造血幹細胞からこの種類の血球が絶えず作り続けられ、壊れた分の血球を補うのですが、再生不良性貧血の場合は、造血幹細胞が機能しないため、血球が作られず不足の状態となります。頭痛や体のだるさ、肺炎、細菌感染症、点状出血、鼻血などの症状が出てきます。

溶血性貧血

血中の赤血球が破壊されることにより起こる病気です。正常、赤血球の寿命は120日ですが、それよりも短い時間で赤血球が破壊されている状態です。原因は外因性と内因性があります。

【外因性】

  • 薬剤
  • 免疫学的異常
  • 感染症
  • 機械的損傷
  • 網内系活動の行進
  • 毒性物質

【内因性】

  • 先天性の赤血球膜の障害
  • 赤血球の代謝障害
  • ヘモグロビン構造の異常

などが挙げられます。

症状は、蒼白、めまい、疲労感、場合によっては低血圧なども出ます。黄疸、脾臓肥大などが現れることがあります。

鉄芽球性貧血

鉄芽球性貧血は、鉄の利用障害が起きていて、鉄の量は十分であったり増加しているにも関わらず、骨髄での鉄の利用が不十分である状態です。骨髄で環状鉄芽球が発生するのが特徴で、環状鉄芽球とは、鉄がミトコンドリアに異常蓄積した状態です。後天性鉄芽球性貧血と遺伝性鉄芽球性貧血にわけられ、多いのは後天性鉄芽球性貧血です。骨髄異形成症候群と合併することが多く、成人期に発症します。遺伝性鉄芽球性貧血はまれな症状で、乳児期・幼児期に発症します。動悸やめまい、疲れやすいなどの症状や、鉄がうまく利用されず長期的に体内に蓄積することで、肝障害、糖尿病、心不全などの発症にも繋がります。

巨赤芽球性貧血

巨赤芽球性貧血は、ビタミンB12もしくは葉酸が不足することで起こる病気です。これらのビタミンは、赤血球の細胞の骨格を作るのに必要で、不足すると、新たに血液を作ることができなくなります。ビタミンB12による貧血がほとんどで、代表的なものに悪性貧血があります。ビタミンB12を吸収するのに必要な内因子や、その内因子を産生する胃の壁細胞に対し、自己免疫機能が働き、吸収ができなくなることで起こります。胃の摘出や、重度の摂食低下などが原因としてありますが、ビタミンB12は体内で貯蔵できるため、数年かからないと貧血には至りません。葉酸による貧血は少ないですが、偏食やアルコール依存などによる摂取不足や吸収不良、薬剤による影響などがあります。動悸や息切れ、疲労感などの他にも、萎縮性胃炎や味覚障害、舌の痛みを伴う炎症、手足のしびれ、思考力の低下、人格の変化などの神経系の症状も現れます。

腎性貧血

腎性貧血は、腎臓の機能が低下することにより起こる病気です。腎臓からはエリスロポエチンというホルモンが分泌されます。エリスロポエチンは、骨髄を刺激して赤血球を産生させるホルモンです。体内の低酸素状態を感知すると、腎臓から分泌されます。個の働きが低下することで、骨髄での赤血球の産生がされなくなり貧血を起こします。息切れやめまい、動悸、耳鳴り、性機能低下、食欲不振などの症状が現れます。

出血性貧血

出血性貧血とは、何らかの原因で、急速または長期にわたり出血をした場合におこる病気です。急激な出血は怪我や手術、血管の破裂、出産などによって起こり、最初から重い症状が出る可能性が高いです。特に問題となるのは、血圧低下と体内酸素供給量の低下で、どちらも心臓発作や脳卒中などの症状に繋がります。急速な出血より多いのが、慢性的な出血です。鼻血や痔などの出血は量が多いので分かりやすいですが、便の中に少量混じっているようなものはなかなか気付きません。胃や小腸の潰瘍や、大腸のポリープやがんなどの病気とともに発生する場合があるので、注意が必要です。また、月経による重度の出血も長期化することでかなりの出血量となります。

貧血の症状は?

一般的な症状は、めまい、息切れ、動悸、頭痛、疲れやすさ、立ちくらみなどがあります。また、貧血の原因により症状も変化します。好中球が減少すると、免疫系の働きが低下するため、肺炎や細菌などによる感染症が出てきます。血小板が減少すると、止血ができなくなるため、鼻血や紫斑などが出やすくなります。消化器系の影響を受ける場合は、胃炎や食欲不振、腎臓の影響を受ける場合は、生殖機能の低下、耳鳴りなどの症状も出てきます。

一般的な治療方法

一般的な治療は鉄分の摂取などから行っていきます。ただし、貧血になる特定の疾患や原因がある場合などは、外科的な治療が必要となります。

薬物療法

鉄剤の摂取を行います。貧血の定義は赤血球の中にあるヘモグロビン濃度が基準以下になっている状態です。

ヘモグロビンの濃度の基準は

  • 成人男性13~14g/dL未満
  • 成人女性12g/dL未満
  • 80歳以上11g/dL未満
  • 妊娠中10.5~11g/dL未満

となります。

ヘモグロビンの濃度は、鉄剤を服用してから約2カ月ほどで改善しますが、そこで辞めてしまうと再発の可能性が高くなります。鉄の貯蔵分にあたるフェリチンの値が回復するまで服用を続けることが必要です。

外科的治療

外科的な治療が必要な場合は、貧血になる明らかな原因や症状がある場合です。例えば、出血性の変血であれば、怪我や病気によって出血が急速におき、貧血を起こしている場合は、該当箇所の止血や治療により改善が見込めます。また、溶血性貧血の場合は、状態によって脾臓の摘出をする場合があります。

貧血が改善しない理由

では、更年期における貧血はなぜなかなか改善しないのでしょうか?まず更年期の貧血の原因の1つが卵巣機能の低下によるホルモンバランスや自律神経の乱れです。貧血=鉄分補給というイメージがあるかもしれませんが、この場合は鉄分を補給しても、卵巣機能の低下がある限り、根本的に改善ができません。逆に、月経周期が乱れ、月経周期が早まることで出血量が多くなり、鉄が足りなくなっている場合は、鉄分の補給が必要となります。他足、必要な分の鉄が補えていないことがあります。鉄剤は2カ月ほど飲むとヘモグロビンの濃度は改善されるので、自覚症状も緩和されてきます。そこで鉄剤やサプリメントの摂取を辞めてしまう方も多いのですが、体内の貯金する分のフェリチン値の回復まで至っていないことが多いです。しかもフェリチンの値は、通常の血液検査などでは値が分からないため、改善していなくても貧血の判定が出ないことが多いです。

本八幡鍼灸院の治療方法

本八幡鍼灸院では、卵巣機能を上げ、ホルモンバランスや自律神経改善に向けてもアプローチをしています。年齢が上がるにつれて、避けられない老化はあります。ですが必要以上の劣化を防いだり、老化のスピードをゆっくりにすることは可能です。また、鉄が足りない方には、医療機関専用のサプリメントによって、鉄分の補給を効率よく行います。

貧血が改善する理由

では、更年期における貧血はなぜなかなか改善しないのでしょうか?まず更年期の貧血の原因の1つが卵巣機能の低下によるホルモンバランスや自律神経の乱れです。貧血=鉄分補給というイメージがあるかもしれませんが、この場合は鉄分を補給しても、卵巣機能の低下がある限り、根本的に改善ができません。逆に、月経周期が乱れ、月経周期が早まることで出血量が多くなり、鉄が足りなくなっている場合は、鉄分の補給が必要となります。他足、必要な分の鉄が補えていないことがあります。鉄剤は2カ月ほど飲むとヘモグロビンの濃度は改善されるので、自覚症状も緩和されてきます。そこで鉄剤やサプリメントの摂取を辞めてしまう方も多いのですが、体内の貯金する分のフェリチン値の回復まで至っていないことが多いです。しかもフェリチンの値は、通常の血液検査などでは値が分からないため、改善していなくても貧血の判定が出ないことが多いです。

本八幡鍼灸院の治療方法

本八幡鍼灸院では、卵巣機能を上げ、ホルモンバランスや自律神経改善に向けてもアプローチをしています。年齢が上がるにつれて、避けられない老化はあります。ですが必要以上の劣化を防いだり、老化のスピードをゆっくりにすることは可能です。また、鉄が足りない方には、医療機関専用のサプリメントによって、鉄分の補給を効率よく行います。

貧血が改善する理由

本八幡鍼灸院では、卵巣機能やホルモンバランス、自律神経にアプローチするために様々な施術を組み合わせて行います。

 

【鍼灸】

体質改善のベースとなる治療です。卵巣機能や婦人科に対してのアプローチに特化したツボに刺激を入れ、機能の向上を図ります。自律神経には、お腹の硬さや首周りの硬さを確認し、そこを緩めて流れを良くすることで、交感神経と副交感神経のバランスを整えていきます。

 

【スーパーライザー】

卵巣の働きを高めるには、その分の栄養や代謝が必要です。その為に、血流が十分に巡ることが大切です。卵巣に向かう卵巣動脈にスーパーライザーを照射することで、卵巣への血流を上げ、卵巣機能の向上を図ります。

 

【よもぎ蒸し】

会陰部からよもぎの蒸気をあてることで、骨盤内の血流を上げていきます。血流が上がることで、必要な栄養やホルモンが卵巣に届くようになり、卵巣の働きを向上させます。

まとめ

更年期症状による貧血は、単に鉄分が足りないだけではありません。体の働きそのものが影響をしていることもあります。症状や状態によって、どうアプローチをしていくかが大切です。特に卵巣など内臓のアプローチはほとんどの方がしていません。だからこそ、根本的な改善がしづらいのです。更年期を健康に過ごすために、自分の体質から変えていきましょう。

 

 

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監修 本八幡鍼灸院院長 峯岸里美(鍼灸師歴18年)

2004年3月 鍼灸師国家資格取得
2003年4月 心身健康堂入社
2007年4月 けやきの杜鍼灸接骨院赤坂入社
2008年6月 住吉鍼灸院勤務
2013年2月 本八幡鍼灸院開院