不妊とともに肩こりでお悩みの方
お仕事でデスクワークを一日中やっている、不妊と共に肩こりも気になる、と言う方がいらっしゃると思います。
「不妊と肩こりは関係ないでしょ…?」そう思いますか?
不妊と肩こりが関係することをお伝えしていきますね。
肩こりは血液の滞りをつくる
卵子や精子を作るときに、重要なのはホルモンと栄養や酸素を運ぶ「血流」と言うことは繰り返しお伝えしています。肩こりがあるという事は、その部分の筋肉が緊張し血管を圧迫して血流を滞らせている状態ですので、血流を悪くする要因のひとつです。
イラストで見て頂くとわかるように、全身の血管は繋がっています。つまり肩こりにより血流が悪い状態であれば、その分滞って不足している血液が足りない部分が生まれているのです。
その血流が悪い状態が最も顕著に影響するのは「寝ているとき」です。
肩こりはホルモンバランスに影響する
男性ホルモン、女性ホルモンに関係する「成長ホルモン」は、寝ているときに分泌されています。そのため睡眠は平均7時間が理想です。※人によって個人差はあります。
寝ているときは動いているときと比較して、3分の1の血流量になります。寝ている間に血流によってホルモンを卵巣や精巣に運び、質の良い卵子、精子を育てる必要がありますが、血流が悪い状態ではホルモンがうまく運ばれなくなってしまいます。非常に重要なことですよね。
鍼灸による肩こりの改善
筋緊張の緩和
首・肩:僧帽筋、胸鎖乳突筋、肩甲挙筋、頭板状筋
風池、天柱、百労、肩井、肩外兪など
肩甲骨の際:小菱形筋、大菱形筋
肩中兪、肩外兪
肩甲骨:棘上筋、棘下筋、小円筋、大円筋
天宗
頸椎や背骨の骨格調整
首や背中の骨である頸椎、背骨の歪みは周囲の筋緊張をもたらすだけでなく、ホルモンバランスや内臓の働きに関係する「自律神経」とも深い関連があります。
視床下部から出された指示は頸椎や背骨を通って内臓に届きます。そのため歪みやねじれがあることで指示がうまく届かなくなり、ホルモンバランスが崩れたり内臓の動きが悪くなったりするのです。
そのため、肩こりの予防として骨格調整するだけでなく、自律神経からホルモンバランスを整えるためにも骨格調整をして行きます。
肩こりを改善することで全身の血流を上げて妊娠力を上げていきましょう!
執筆者:峯岸里美