胚移植後のよもぎ蒸しは良くない?移植後のおすすめの過ごし方!

- update更新日 : 2024年05月08日
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胚移植後のよもぎ蒸しはよくない?

よもぎ蒸しは、婦人科の働きを高めるのにとても効果があります。不妊治療をしている方の中にも、定期的によもぎ蒸しを受けていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?移植の前にやることが多いよもぎ蒸しですが、移植後に行うのは良いのか?悪いのか?結論からすると、やらない方が賢明かと思います。よもぎの成分はつわりにも効果があるので、妊娠初期でもよもぎ蒸しを行っているところはあります。ですが、まだ不安定な時期でもあるので、心配だと感じるのであれば、安定期に入ってから行うようにしましょう!ストレスの緩和、お腹の張り、逆子予防、むくみの改善などが期待できます。

 

よもぎ蒸しとは?

ハーブの王様とも呼ばれるよもぎ。このよもぎを煎じて、その蒸気を下半身を中心に浴びることで、全身を温める温熱効果があります。また、よもぎの成分を皮膚ではなく粘膜から直接吸収させることで、よもぎの薬効成分をより体内に取り入れることができます。

 

よもぎ蒸しに効く症状は?

よもぎ蒸しは女性が悩む様々な症状にアプローチができます。

  • 便秘
  • 冷え
  • 生理不順
  • 生理痛
  • 不眠
  • ストレス過多
  • 生理前症候群(PMS)
  • 逆子
  • お腹の張り
  • むくみ

陰部に蒸気をあてるので、婦人科のお悩みや症状の改善には特に効果が期待できます。

よもぎ蒸し効果

実際どのような効果があるのか、代表的なものをみていきましょう。

体質改善

女性の多くが悩んでいるのが「冷え」。原因はいくつかありますが、血流の悪さもその要因の一つです。血液は熱を運ぶ働きをするので、巡りが悪いと、体の隅々まで熱が運べず、体が冷えやすくなります。また血流が悪いと、各細胞に栄養やホルモンも届けにくくなるため、内臓の働きが低下します。便秘や胃腸の不調、疲れやすさなどが出やすくなります。こういった体の状態を、血流からアプローチして、体質を変えていくことができます。

デトックス

よもぎ蒸しを行うと、大量の汗をかきます。体内の老廃物は、便・尿・汗から排出され、便からは約75%、尿は約20%、汗は約3%です。比率はすくないですが、汗は老廃物を排出する働きがあるので、体内に溜まっている毒素を体外に出してくれます。また、汗から直接出なくても、汗をかくことで腎臓を流れる血流量が増え、老廃物の排出量も増えていきます。

リラックス効果

よもぎにはシネオールという成分が含まれてます。このシネオールは自律神経の中の交感神経の働きを抑えて、副交感神経の働きを強める効果があります。交感神経はスイッチONの神経、副交感神経はスイッチOFFの神経なので、副交感神経が優位になることでリラックスしやすい状態となります。睡眠の質を高めたり、ストレスの緩和にも繋がります。

よもぎ蒸しの成分は?

よもぎには、ビタミンA、B1、B2、C、カルシウム、マグネシウム、クロロフィルなどが含まれています。特に緑色の植物独特のクロロフィルは他の野草や薬草に比べると、質が良くて効果が強く、末梢血管の拡張、浄血、殺菌、抗アレルギー、抗ウィルス、新陳代謝促進、に効果的です。

胚移植後にやった方が良いこと

お金も時間も体の負担も大きくかかる体外受精。一回一回の移植はとても大切ですよね。少しでも着床して継続できるように、よもぎ蒸し以外にもやった方が良いことをご紹介していきます。日常の中でできることも多いので、ぜひ参考にしてみて下さいね。

体を温める

何といっても大切なのは内膜の状態です。この内膜を作っているのは血液なので、体を温めて血流を促すことは、移植前に行っていただきたい事です。特に、足元やお腹周りを温めるようにしましょう。足の血液はふくらはぎのポンプ作用を使って、骨盤内へ戻ってくる血液です。その血液が冷えた状態だと、骨盤内まで冷えやすくなってしまいます。特に冷たい空気は下に行きやすいので、足元が圧倒的に冷えやすいのです。レッグウォーマーや足湯などで、集中的に足元を温めるようにしていきましょう。

適度な運動

血流を促すには、筋肉を使うこともポイントです。全身の血管の99%を占める毛細血管。この毛細血管をしっかり使えていることが血流を良くする鍵となります。しかし毛細血管は髪の毛の10分の1程のとても細い血管です。加齢や運動不足、ストレスなどにより血流が減ると、血管が劣化して使えなくなったり、先がねじれてしまったりします。これが子宮内でも起きていると考えると非常に怖いですね。

劣化した毛細血管をカバーするために、血管新生という働きがあり、残っている血管を枝分かれさせて、新たなルートを確保していきます。その為に必要な血流を確保するための、運動は非常に効果的です。まずは軽めの有酸素運動から行っていきましょう。

十分な睡眠

睡眠時間というのは、体の細胞を修復する時間となります。本来妊娠というのは、生命維持とは関係のない事なので、自分の体が不調だったり、エネルギーが足りていない状態では、新たに自分の体にリスクがかかることをやろうとはしません。日々の疲れを取って、体を元気な状態にしておくことが、妊娠力に繋がっていきます。また、睡眠時間が乱れると、自律神経の乱れ、さらにはホルモンバランスの乱れに繋がります。人によって必要な時間は差がありますが、24時までに寝るようにまず心がけてみましょう。

リラックスできること

リラックスに大切なのは、自律神経の働きです。自律神経には交感神経と副交感神経があり、リラックスに必要なのは、副交感神経を優位に働かせることです。不妊で悩んでいる方の多くは、交感神経ばかりを使い過ぎている傾向が強いです。交感神経はスイッチONの神経、分かりやすく言うと、戦闘モードの状態となっています。戦う時は自分のことが最優先になりますよね。妊娠をするという余裕がなくなってしまうのです。なので、意図的に副交感神経を使うようにして、体や心をリラックスさせ、もう一人の命を守れる余裕を作っていくことが大切です。

サプリメントを摂る

体質を整えるには、生活習慣の改善が一番根本的なやり方です。しかし、今まで行ってきた生活習慣を変えるというのは、そう簡単にできることではありません。特に食事に関しては一番ネックになる方が多いです。妊娠するためには、様々な栄養素が必要です。ですがそれを全て食事から行うことは難しいので、サプリメントの併用をすることで補うことができます。

胚移植後にやらない方が良いこと

移植後にやらない方が良いこともあります。やった方が良いことを新たに始めるのはちょっと大変だな。という方は、まずはやらないことを決めた方がやりやすいかもしれません。

ストレスを溜める

ストレスは心にも体にも大きな影響をもたらします。特にストレスを感じると、体の様々な働きを調整している自律神経に負担をかけ、乱してしまうため、注意が必要です。だからといって、このご時世でストレスを感じるなとは無理な話ですよね。なので、自分のストレス管理能力を高めるようにしていきましょう。自分が何をしたら、ストレス解消になりやすいか、いくつか方法を出しておいて、ストレスが溜まった時にこれをする!と決めておくと良いです。ポイントは、それが体にも心にも良いこと。暴飲暴食など不健康になるものは避けましょう。

極端な運動や温活

妊活中に今までやっていたような運動や温活は基本的には問題ありません。お風呂に入ったり、カイロを使ったり、ヨガをしたり、適度な運動や温活は血流を促進します。1日何時間も走る、サウナに何時間も入るなど、今までの強度を超えるような極端な運動や温活は控えてください。 

よもぎ蒸しにおすすめの時期

よもぎをやっていただきたい時期は、排卵や採卵前と移植前です。タイミングを取っている方は、排卵の数日前からタイミングを取り始めると思いますので、タイミングを取り始める前に行うのがおすすめです。人工授精(AIH)の場合は、人工授精を行う前までにやるようにしましょう。精子が熱に弱い性質ということもあるので、精子がお腹の中に入るまでに行うのがおすすめです。体外受精の方は、採卵前と、移植前に行うようにしましょう。採卵前は卵子がしっかり育つように、移植前は受精卵が着床して、妊娠継続しやすい内膜を作るために行います。

よもぎ蒸しは妊娠にも有効

よもぎ蒸しは妊娠にとても効果的です。妊娠するには、そもそも卵子の質を良くしていくことと、着床できる環境作りがポイントです。そのどちらにもよもぎ蒸しはアプローチすることができます。また、妊娠した後も安定期に入った頃からよもぎ蒸しを受けるのはおすすめです。逆子の予防やお腹の張りの軽減など、安産に向けての体作りのサポートができます。

本八幡鍼灸院の施術・治療

本八幡鍼灸院では、よもぎ蒸しをはじめとして、鍼灸と様々な治療を組み合わせた施術を行っています。今回は特に移植の前後にどんな治療を組み合わせていくのかご紹介します。

胚移植前

移植前は、受精卵が着床しやすい環境を作ることが目的です。どれだけ受精卵の状態が良くても、受け入れる側のお母さんの子宮環境が良くなければ、着床の確率は下がってしまいます。本八幡鍼灸院では以下の施術を移植前に行い、受精卵を迎える準備をしていきます。

よもぎ蒸し

よもぎ蒸しは血流の促進をすることで、質の良い内膜を作っていきます。また、デトックス効果もあるので、大切な受精卵を体内へ入れる前に、体内の毒素をしっかり出しておきましょう。ストレス緩和にも繋がるので、リラックスした状態で移植に望めます。

ビジリス

骨盤底筋に電磁パルスの刺激を入れることで、骨盤内の血流量を上げていきます。骨盤底筋は子宮を支えている筋肉でもあるので、弱ってしまうと子宮や骨盤内臓器の下垂に繋がり、子宮の形が崩れることで着床のしづらさや、流産率の上昇に繋がります。また、普段なかなか意識をして使うことが難しい筋肉なので、電磁パルスによって刺激が入ることで、筋肉自体が使いやすくなり、生殖能力の改善に繋がります。

スーパーライザー

喉にある星状神経節にレーザーをあてることで免疫の慣用化をし、着床しやすい体を作ります。本来精子は、女性の体からすると異物となり、拒否をしやすいものとなります。その精子をできるだけ受け取れるように免疫の調整をすることができる治療法です。痛みなどもなく、自律神経のアプローチができるため、リラックス効果もあります。

胚移植後

次は移植後の施術方法についてお話していきます。移植後はできるだけ着床とその継続に向けたアプローチをしていきます。移植前に比べると骨盤内への直接的な施術は少なくなってきます。

オイルトリートメント

オイルを使って、血流を促していく施術です。着床してそれを継続するためには、質の良い内膜をキープしていくことが大切です。その為にも骨盤内へ血流を回せるようにしていきます。足や腰回りのオイルを行うことが多いです。より自律神経のアプローチが必要な方は、首から背中にかけて行う場合もあります。

ヘッド

顔・頭・首の筋肉の緊張を取り、自律神経の調整をしていきます。顔や頭、首は自律神経の反応が非常に出やすい場所です。ですので、ここの緊張を取ることで、自律神経の調整がしやすくなります。硬さがあると交感神経が優位になっている事が多いので、副交感神経を優位にして、できるだけリラックスできる状態を作ります。

サンビーマー

不妊のクリニックなどで使用されている医療機器で、遠赤外線の効果があります。皮膚の表面ではなく、皮下深部層の温度が上昇して、毛細血管が拡張されます。それにより骨盤内の血流が促進され、着床と継続がしやすい内膜を保持できます。

まとめ

移植前後は何をしたらいいか分からなかったり、不安になることも多いかと思います。特によもぎ蒸しは行うタイミングも重要なので、自分の治療方法に合わせてうまく活用していきましょう。本八幡鍼灸院でも、少しでも早く妊娠・出産ができるように、体調に合わせサポートを行っていきます。

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監修 本八幡鍼灸院院長 峯岸里美(鍼灸師歴18年)

2004年3月 鍼灸師国家資格取得
2003年4月 心身健康堂入社
2007年4月 けやきの杜鍼灸接骨院赤坂入社
2008年6月 住吉鍼灸院勤務
2013年2月 本八幡鍼灸院開院