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不妊と共に腰痛でお悩みの方

不妊でお悩みの方で「腰痛」「肩こり」などがともなって悩んでいるという方がいらっしゃいます。腰痛と不妊が関係ないように思えるでしょうか？

腰痛を放っておいてもし妊娠したとして、妊娠中赤ちゃんを育てるのは子宮、その子宮を支えているのは骨盤、つまり腰です。そう考えると腰痛をそのままにしていると言うことは子宮にとっても良くない状態だとご理解いただけるかと思います！

とくに子宮は骨盤に靱帯でぶら下がっていますので、腰痛があり骨盤が歪んでいる状態だと子宮の形も歪んでしまいます。不妊だけでなく、妊娠中の不正出血や流産の原因になることも考えられますので、腰痛を根本から改善して妊娠力を上げていきましょう！

不妊に影響する腰痛の原因

①便秘・胃腸の不調

胃腸の不調が主な原因となっている腰痛の場合は、不妊にも影響しやすいです。何もしなくても痛い、寝ていても痛い場合は胃腸、内臓の不調が影響している可能性があります。便秘に関しては1日最低1回は排便があるのが理想です。2～3日に1回が当たり前という方は便秘で腰の骨に負担がかかります。

また腸と卵巣は非常に近い位置にありますので、腸に溜まった便のせいで卵巣を圧迫して卵子の育ちを阻害してしまうこともありますので、腰痛がなくても妊活において便秘は大敵です！

②筋疲労、筋緊張による腰痛

運動、動作で痛みがある、屈むと痛い、座りっぱなしでいると痛くなってくる…。そういう腰痛の場合は筋疲労、筋緊張が原因となる腰痛です。

動作のし始めで痛い場合は表面の筋肉、動作をしてしばらく経ってから痛い、同じ姿勢で痛い場合は深部の筋肉という違いがあります。

どちらも共通していることは、筋肉の弾力がなくなり可動性がなくなっている、そして血流が悪くなって酸素不足を起こしていると言う事です。

腰で血流が悪いと言うことは密接しているお腹、子宮の血流も悪くなってしまいますよね。卵巣の血流も悪くなったら卵子の育ちに影響してしまいます。

③骨盤のゆがみ、ズレによる腰痛

先にお話ししたように骨盤の歪みから来る腰痛の場合は、骨盤の歪みにより筋肉に負担がかかり血流障害、さらに骨盤にぶら下がっている子宮の形にも影響しますので、子宮に対して二重の負担がかかるようになります。

骨盤の歪み方によって筋肉への負担のかかり方が変わりますので、自分がどのような状態になっているか？是非確認してみて下さい。骨盤の前屈・後屈タイプはとくに子宮に負担がかかります。

④椎間板ヘルニアによる腰痛

椎間板ヘルニアとは腰の椎骨と椎骨の間でクッションの役割をしている軟骨（椎間板）が変形して、組織の一部が飛び出している状態です。その飛び出した組織が近くの神経を圧迫し腰や足などに痛み、しびれを起こす場合があります。

ヘルニアによる腰痛を放っておくと、妊娠した際にお腹が大きくなり腰の筋肉の緊張が高まったときに痛みやしびれが悪化する可能性があります。せっかく望んで得られた妊娠期間、腰痛や神経痛で悩むのは辛いですよね。事前に取っておける不安は取り除いて、快適なマタニティ生活に繋げていきます。

鍼灸による腰痛の改善

・胃腸を整える

自律神経の副交感神経を活性化することで、胃腸の不調を改善し腰痛の改善につなげていきます。便秘は水分の摂取なども重要になるのでお水も飲むようにして下さい。

副交感神経活性：次髎、合谷

胃の活性：中脘、足三里、胃倉

便秘の改善：合谷、神門、三陰交、足三里、天枢、大巨、大腸兪

・腰の筋緊張を緩める

脊柱起立筋：脾兪、胃兪、腎兪

大腰筋：脾関

腰方形筋：大腸兪、志室

その他：合谷、太衝、委中

骨盤を整えて筋緊張を緩め子宮の形を整える

骨盤の調整は、鍼灸だけでなく整体の手技を組み合わせていきます。筋緊張を緩めることで骨格の歪みを改善することは出来ますが、根本的には骨格調整を加えていく方が効果的です。また骨格の歪みは姿勢、体の使い方が影響しますので日常でのアドバイスも行っていきます。

鍼灸と組み合わせて効果的に改善をしていきます。

執筆者：院長　峯岸里美

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