ツボで寒暖差による疲労や身体の不調を取り除こう!

気温や気圧の変化で起こる気象病とは?

気象病とは寒暖差を始め、天気の悪い日や季節の変わり目に調子が悪くなってしまうものです。症状は様々で頭痛、めまい、ダルさ、関節痛、気分の落ち込みなど人によってバラバラです。気象病はストレスと自律神経が大きく関与します。

寒暖差というのは実は4つから来るストレスの1つ!?

ストレスと聞くと人間関係や仕事など精神的ストレスが主に考えられますが、実はそれ以外にも4つの異なる種類が存在します。「精神的ストレス」「構造的ストレス」「化学的ストレス」「環境的ストレス」があり、これらが蓄積されることで身体に様々な不調が現れる可能性があります。例えば精神的ストレスが40%、構造的ストレスが30%、化学的ストレス20%蓄積されている場合、身体という容器には90%のストレスが溜まっていることになります。そこに『寒暖差』という20%のストレスが加わると110%となり容器から溢れてしまいます。それがあなたが今感じている症状の実態なのです。これら4つのストレスについて一つずつ詳しく解説し、それぞれを軽減する方法を理解しましょう。

精神的ストレス

精神的ストレスは一般的に、人々が思い浮かべる代表的なストレスの一つであると考えられます。人間関係が最もストレス源になることが多く、4つのうちで最もコントロールが難しいものです。他人を変えることが難しいため、自分が変わることで、相手との関わり方を見直していき良好な関係性を築き上げることが精神的ストレスを緩和する唯一の方法と言ってもいいでしょう。

構造的ストレス

構造的ストレスとは、身体の不調や慢性痛、歪みなどから起こります。特に歪みは自分では分かりづらく、知らず知らずのうちに脳を疲れさせてしまいます。歪んでいるという情報は自分では気づかないことが多いですが、脳には確実に『あなたは歪んでるぞー』という情報を受け取っています。また、慢性痛は自分で自覚しながらも放置していることが多く、肩こりや腰痛などを感じながらも、それが自律神経に関連していることに気づかず、仕事に没頭したり、長時間スマートフォンを使用したり、適切なストレッチを怠ったり、疲れたまま寝ることがよく見られます。慢性痛や歪みは時間が経てば経つほど治すのが難しくなります。早めに鍼灸院に行くことをお勧めいたします。

化学的ストレス

化学的ストレスとは、食事の中に含まれる添加物や微量の有害物質、薬、経皮毒と呼ばれるシャンプー・ボディソープ・歯磨き粉・洗剤・化粧品などに含まれる合成化学物質が挙げられます。ただ、私たちの生活は合成化学物質抜きには成り立たないと言っても過言ではありませんし、日本の食事は世界で最もおいしく危険な食べ物と言われています。経皮毒は日用品のあらゆるものに入っており、皮膚からその毒を吸収してしまいます。特に入浴時は身体が温められ皮膚が広がることで吸収力が高まります。添加物においては食の都フランスでは32種類、アメリカでは133種類が認可されています。対照的に、日本では約1500種類もの添加物が認可されています。カラフルなアメリカのお菓子などを想像すると添加物だらけに思いますが、日本はアメリカの7倍もの添加物を認可しているのが現状です。医療は進歩しているのにも関わらず増え続ける癌やアルツハイマー、子どもの癇癪、鬱などさまざまな問題がこの化学的ストレスに隠れていると思うとゾッとしますよね。

環境的ストレス

環境的ストレスとは、温度や湿度の事です。昨今は温暖化の影響により毎年最高気温を叩き出し、その温度によって海水が膨張し水面上昇やゲリラ豪雨など様々な問題が発生しています。日本においては春や秋の心地の良い気候の時期が短くなり、夏が増え熱さや湿度というストレスに体調を崩す人も少なくありません。また、このページのタイトルにもあるように、寒暖差も環境的なストレスの一例です。外は暑いのに室内はクーラーで冷やしすぎている状況があります。

これは完全に寒暖差というストレスが蓄積し自律神経を乱しているのです。こまめに部屋の温度を変えることや羽織ものによってコントロールして行くことが必要です。

自律神経とは

自律神経とは交感神経と副交感神経の2つを合わせたものを言います。この2つはそれぞれ協力して身体のバランスを自分の意思とは関係なく調整してくれています。交感神経は車のアクセル、副交感神経はブレーキに例えられます。アクセル全開でブレーキが壊れた状態では疲労し、ガス欠になってしまいます。逆にアクセルが壊れていては車は走れません。このバランスがとっても大事になってきます。

交感神経優位

交感神経優位とは興奮の状態です。ストレス社会と言われる現代において、交感神経が優位な方は極めて多いとされています。人間関係に限らずスマートフォンやデスクワークは人間にとってストレスの1つであり、そのストレスの蓄積が交感神経の優位を促す要因となっています。

〇交感神経の働きとしては
・血管の収縮
・瞳孔の拡大、涙の抑制
・唾液が出づらい
・気管支の拡張
・心拍を増やす
・消化の抑制
・排便、排尿の抑制
・汗の分泌
・鳥肌

〇交感神経優位で出やすい症状
・頭痛
・眩しさ
・目、口の渇き
・動悸、息苦しさ
・便秘、下痢
・胃痛、腹痛
・暑がり、寒がり
・過緊張、首肩コリ

〇交感神経が優位になるとき
・日中起きている時
・興奮したとき
・驚いた時
・ストレスを感じている時
・不安を感じている時
・危険を感じた時

副交感神経優位

副交感神経優位とはリラックスの状態です。ストレス社会と言われながら活力に溢れ健康的な毎日を過ごせている方は、意識的にリラックス状態を作り出すのが上手な方です。交感神経と副交感神経の切り替えが現代人の課題でもあります。

〇副交感神経の働きとしては
・血管拡張
・瞳孔の収縮
・サラッとした唾液を出す
・気管支を広げる
・心拍をゆっくりにさせる
・消化促進
・排便、排尿を促進する

〇副交感神経が優位で出る症状
・頭痛
・涙が出る
・脈が遅くなる
・だるくて、朝起きられない
・アレルギー

〇副交感神経が優位になるとき
・眠っている時
・リラックスしているとき
・食後のまったり時間
・癒しを感じた時

ストレスと自律神経の関係

自律神経は絶えず身体のバランスを保ち続けようとします。そこに4つのストレスが加わるとそのストレスに対応して自律神経が働きます。

例えば精神的ストレスがかかると交感神経が優位になり、これに対抗して副交感神経が働いて身体のバランスを取ろうとします。これは大昔人間が捕食される側だった頃、恐竜や猛獣というものに対してストレスを感じた時に生き延びるためのものでした。また、目に光というストレスが加わると瞳孔を閉じたり、辛いものを食べた時は胃酸をたくさん出したり、暑いというストレスに対して汗をかくなど自律神経は常に働いています。ストレスというのは一時的な身体への害はそれほどありません。ただそのストレスを長期間感じ続けると自律神経が疲労し不調が現れることがあります。慢性痛や長時間のデスクワーク、薬の長期服用などが自律神経を乱していきいろいろな症状が出ることになるのです。

ツボってそもそも効くの?

〇〇に効くツボは正直に言って存在しません。ツボはその人の身体の状態によって現れるものです。ただ、東洋医学が誕生して何千年の時をかけて〇〇な症状の人はココにツボが現れやすいというのは先人たちが書き起こしてくれた書物に残っています。寒暖差に対して考えられるツボは存在しますので下記のツボの中から自分が押して気持ち良かったり、痛みを感じる部分を刺激すると効果が期待できる可能性があります。自分が押して気持ち良かったり、痛みを感じる部分を刺激すると効果が期待できる可能性があります。

効果抜群!鍼灸師おすすめのツボ15選

ツボの名前と現れやすい症状を載せておきますので、場所を調べて刺激してあげてください。

列欠

ゾクゾクするような寒さや風邪でもないのに鼻が詰まるような時に肺の気を温める時に現れやすいです。

帰来

右の肋骨の下辺りが冷えている時や、全身の冷えが気になる時に現れやすいです。

足三里

胃腸の調子や食欲に問題がある時に現れやすいです。

厲兌

四肢の冷えやお腹の冷えがあり、熱のコントロールが出来てない時に現れやすいです。

公孫

お腹の冷えや胃腸の調子が悪い時に現れやすいです。

三陰交

脳がボーッとする時や血流が悪い方に現れやすいです。

陰陵泉

浮腫や排尿に問題が出てきたら現れやすいです。

後溪

背筋がゾワゾワするような時や、鳥肌が立つような時に現れやすいです。

腎兪

下腹部や腰部の冷え、足先が氷のような冷たさをしている時、朝下痢をしてしまう方に現れやすいです。

然谷

夏でも冷える方や下半身が冷える方、下痢や排尿に問題がある方に現れやすいです。

太敦

イライラ、ソワソワ、目の充血や乾燥の時に現れやすいです。

曲泉

頭がモヤモヤする時や、目の充血、気が上に上がっているような時に現れやすいです。

関元

下腹部の冷え、声に力がない、やる気が出ない、元気がない時に現れやすいです。

気海

胸の辺りがモヤモヤ、ムカムカ、詰まるような時に現れやすいです。

中睆

胃の動きが悪い時、力が出ないような時に現れやすいです。  

自宅でできるツボを使ったセルフケア

ツボに関してはお近くの鍼灸院の先生に確認するのが1番ではありますが、自宅で出来ることもたくさんあります。簡単なセルフケアをお伝えします。

定番のツボ押し

ツボ押しはなんとなくやっている方が多いのではないでしょうか?ツボ押しに関しては強くゴリゴリやる必要はありません。気持ちいいくらいに留めてください。

セルフ灸

お灸は簡単に出来てとっても効果の高いセルフケアです。お灸の種類によってやり方は違いますが、現在市販で売っているものは昔の直接もぐさを皮膚に乗せるやり方とは違い火傷の心配も無く簡単なものが多いです。

スプーンでツボ温活

お灸よりもっと簡単でコストがかからないのが、スプーンをお湯で温めてツボに押し付けるというものです。温めすぎて火傷しないように注意してください。すごく簡単ですが効果はあるのでぜひ試してみてください。

もっと根本的に治療/改善するには?

もっと根本的に改善するには最初に説明した4つのストレスを減らしていき寒暖差というストレスが加わっても耐えうる身体を作ることです。鍼灸では4つのストレスのうち構造的ストレスと精神的ストレスを減らすことができます。

鍼灸

鍼灸では先ほどのツボを中心に360個以上の中からお身体に合わせたツボを用いて経絡や筋肉の緊張、内臓の状態を整えていきます。

足首調整

人は2足歩行になった弊害として足首から歪みが出来ていると考えられます。足首が硬くなり血流が悪くなると第2の心臓と呼ばれるふくらはぎに血液が送られず血液の巡りが悪くなり、足先で血液が冷えていき、その冷えがまた自律神経に負担をかけてしまう悪循環になるので調整する必要があります。

食事改善

医食同源と呼ばれ、身体を作っているのは食事そのものです。脂っこいものを食べて冷えると脂が身体の中で固まります。砂糖類もフライパンで熱すると溶けますが冷えると固まって飴のようになり血液などに溶け込んでドロドロでくっつくようになります。当院では直接赤血球を見ることができる血液チェックを行い食事のアドバイスを行うこともできます。

まとめ

・ストレスは4つある
・長期的なストレスが自律神経を乱す
・〇〇に効くツボは存在せず、現れるもの
・4つのストレスを減らすことで寒暖差に耐えうる身体ができる
・根本的に解決するには「鍼灸」「足首調整」「食事改善」

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監修 本八幡鍼灸院院長 峯岸里美(鍼灸師歴18年)

2004年3月 鍼灸師国家資格取得
2003年4月 心身健康堂入社
2007年4月 けやきの杜鍼灸接骨院赤坂入社
2008年6月 住吉鍼灸院勤務
2013年2月 本八幡鍼灸院開院