不整周期月経の改善方法とは?鍼灸で悩みを解消しましょう!

正常な月経の状態

  • ・月経周期:25~38日の周期で毎月起こる

→25日なら25日で安定しているもの。先々月25日、先月37日、今月30日の場合は範囲       内ですが不順と判断します。

  • ・月  経  量:20~140ml

→多い日用のナプキンで2〜3時間しか保たない方は過多月経。普通のナプキンで1日保       つ方は過少月経。

  • ・月経日数:2~7日間

→2日以下を過短月経。8日以上は過長月経。

  • ・月  経  色:鮮血色

→黒っぽい時は滞在時間が長い。ピンクは頚管粘液が多いもしくはエストロゲン不足。    オレンジ色は膣感染症。灰色も感染症の疑い。

  • ・月経状態:塊が無くサラサラ

→月経血で見られる塊は前回出し切ることの出来なかった月経血。

  • ・月  経  痛:生理痛がない

→冷えや血流障害によって月経血を押し出せずプロスタグランジンが過剰に反応して子       宮を収縮させる

  • ・月経体温:基礎体温が生理開始から次の生理開始までの間に低温期と高温期で平均0.3度の差があり2層になっている。

→排卵が出来ていないかホルモンバランスが崩れている可能性

月経の仕組み

女性のカラダは約1ヵ月に1回、卵巣から1個の卵子を排卵します。それに合わせて子宮内膜を厚くし、受精卵を待ちます。 卵子が受精しなかった場合は、準備していた子宮内膜がいらなくなり、はがれて体外に排出されます。 これが月経です。

月経異常の定義

月経異常とは、「正常な月経の範囲外にある状態」をいいます。1番最初に書いた理想的な月経の状態の範囲外にあるものは全て月経異常に含まれます。

月経不順の定義

24日以内、39日以上の月経周期を月経不順と定義されております。また、範囲内であっても日数がばらける場合も月経不順と位置付けられております。

頻発月経

月経周期が24日以内の場合は頻発月経といい、排卵の有無により卵胞期の短縮、黄体期の短縮(黄体機能不全)および無排卵性月経などに分類されます。 初経から間もない時期や閉経前によくみられます。

稀発月経

月経周期が39日以上3か月以内のものを希発月経といい、無排卵周期症や卵胞の成熟が遅れることにより卵胞期が長くなってしまうことが原因です。

無月経

妊娠以外で3か月以上月経が来ない状態を続発性無月経

18歳以上になっても1度も月経の発来のないものを原発性無月経といいます。

過短月経・過少月経

過短月経は出血が2日以内で終わってしまう場合をいいます。 その原因としては、子宮の病気、無排卵周期症、甲状腺ホルモンの分泌異常などが考えられます。 

過少月経は総出血量が20mL以下と非常に少ない場合をいいます。その原因としては、女性ホルモンの分泌量が少ないため子宮内膜が厚くならない、あるいは子宮の発育不全などのほか、甲状腺機能の異常などが考えられます。

過長月経・過多月経

過長月経は8日以上出血が続く場合をいいます。 その原因として考えられるのは、子宮筋腫や子宮腺筋症などの病気、無排卵周期症などです。

過多月経は総出血量が140m L異常と非常に多い場合をいいます。その原因としては、子宮筋腫、子宮腺筋症などがあり、生殖年齢の女性に多くみられます。

月経痛

生理痛は無いのが正常です。生理痛の原因の背景にはいろいろな疾患が隠れている可能性があります。例えば月経困難症には、機能性月経困難症と器質性月経困難症があります。機能性月経困難症はプロスタグランジンの過剰生成や、冷え、ストレスなどを原因とする生理痛です。

器質性月経困難症は「子宮内膜症」や「子宮筋腫」「子宮腺筋症」などの子宮の病気が原因で起きる生理痛です。

月経痛が酷い場合、膣の方から月経血が出るだけではなく、卵管の方に逆流し腹腔内に月経血が流れることもあります。それが更に新たな病気を生む場合があります。

月経困難症

月経困難症とは、月経期間中に月経に伴って起こる病的症状のことです。何らかの原因となる病気があることで起こる器質性月経困難症と、原因となる病気がない機能性月経困難症の2つあります。器質性月経困難症は、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜症あるいは子宮の形の異常などの病気が原因となります。月経中以外にも痛みが起こる場合があります。

機能性月経困難症は、月経の血液を排出するために子宮を収縮させる物質であるプロスタグランジンの分泌が多すぎて子宮が収縮しすぎることや、頸管(子宮の出口)が狭いことが痛みの主な原因です。大部分の月経困難症がこれにあたり、初経を迎えた2〜3年後から起こることが多いです。

不正性器出血

不正性器出血とは? ホルモンの異常や炎症、腫瘍性変化、妊娠性変化などの原因により月経時以外に性器出血があることを不正性器出血といいます。 新しい出血は赤く、古くなれば茶色、わずかな出血であれば黄色のこともあります。 なかには重大な異常が隠れていることがありますので、産婦人科やクリニックの受診をお勧めします。

月経と卵子の質との関係

月経の異常はついつい月経にばかり目を向けてしまいますが、月経は排卵が出来なければ起こることはありません。また、排卵された卵胞から出るホルモンによって内膜の状態が変わります。つまり卵子の状態を整えることで、整った生理の状態に改善していきます。 

月経と血液の質との関係

月経は卵子の質が影響していることを前項でお話ししましたが、そもそも卵子の質に影響を与えているのは血液です。血液の質が高く、血流がいいとそれだけ子宮や卵巣に栄養や酸素、熱を運んでくれます。血液が整うことで月経の状態が改善していきます。

卵子の質の高め方

卵子の質を高めるには血液の質を高めることです。血液の質には3つの要素があります。「血流」「血液の質」「血液の道」を高める事が重要になってきます。

血液の質の高め方

  • 血流→血流は文字通り血の流れの事です。副交感神経を優位にしてその作用により血管を広げる事が重要です。また、身体を温める事で代謝を促すことや、筋肉のポンプ作用を使うのも大切になってきます。
  • 血液の質→ドロドロ、ボコボコ、スカスカこれは血液の最悪な状態です。ドロドロに対しては水分量を増やし、質の悪い油と糖質を減らす事が重要です。ボコボコに対しては抗酸化作用の強いビタミンCやEやDを摂取する事が重要です。スカスカに対しては鉄分や葉酸、ビタミンB12を摂取する事が重要です。

  • 血液の道→血管内のことです。血管内に血栓や汚れがあると流れが悪くなります。また、人の毛細血管は全体の6割にしか血液が通っておらず、残りの4割には血液が通っていません。毛細血管が通っていないと疲労回復や身体の代謝が悪くなります。また、子宮や卵巣の血管はものすごく細いため血管内の汚れは除去する必要があります。当院で扱っているケッセントールというサプリメントがおすすめです。

生理不順の診断・検査

生理不順の検査は問診、採血、エコーの検査を行います。 診断は検査によって得られた情報から正常の範囲外のものや、器質的に異常がある場合に判断されます。

本八幡鍼灸院での治療

本八幡鍼灸院では、月経異常の患者さんを多く改善に導いております。不妊治療をする上で月経を整えることはマストになるので不妊治療に来た方も、月経異常の治療に来た方も、自律神経失調症を治しに来た方も月経の不順は改善していきます。

鍼灸

鍼灸は自律神経を整えるのが得意です。自律神経は交感神経と副交感神経です。副交感神経を優位にすることで身体の緊張が取れ子宮などの硬さが取れていきます。また、副交感神経は血管を広げる作用もあるため血流が改善されていきます。さらに、鍼灸では視床下部などの脳に刺激を入れる事でホルモンバランスを整える事も可能です。

本八幡鍼灸院では月経周期のどのタイミングでも治療を受ける事が出来ます。生理痛などはその場で緩解する事もあり原因のプロスタグランジンを流したり、収縮で固くなった下腹部や子宮を緩める事ができます。

按腹

按腹とは、お腹のオイルトリートメントの事です。内臓を包んでいる腸膜を緩める事で腹腔内や骨盤内の血流を改善していきます。また、お腹というのは副交感神経が司っている場所なのでお腹を刺激する事で副交感神経を優位に導きます。

サプリメント

当院では、直接赤血球を見ることのできる血液チェックを行っており、それに応じたサプリメントを提案いたします。血液がドロドロで末端の冷え、睡眠障害がある方には「百寿」、血液がボコボコである程度年齢が高い方には「SOD」、血液がスカスカの状態で疲れやすいかたなどには「ヘム鉄」等最善の提案をしていきます。

まとめ

  • 月経不順は卵子の質を高めることが重要
  • 月経周期は範囲内であってもばらけていれば不順と判断
  • 卵子の質を高めるには血液の質を高めるのが大事
  • 血液の質には「血流」「血液の質」「血液の道」の三要素がある

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    監修 本八幡鍼灸院院長 峯岸里美(鍼灸師歴18年)

    2004年3月 鍼灸師国家資格取得
    2003年4月 心身健康堂入社
    2007年4月 けやきの杜鍼灸接骨院赤坂入社
    2008年6月 住吉鍼灸院勤務
    2013年2月 本八幡鍼灸院開院