めまいの原因は水分不足!?対処法もチェック!
このような症状やお悩みはありませんか?
- グルグル回るようなめまいが出る
- 足元がフワフワした感覚がある
- 立ち上がるとクラッとして目の前が暗くなる
- 寝返りを打つとめまいがする
- めまいとともに吐き気もする
めまいの原因
めまいが出ることで、仕事や日常生活に支障が出たり、精神的にも滅入ってしまう方もいらっしゃいます。根本的に治療をする必要があるものから、日常生活の中で意識を変えるだけでも改善できるものもあります。
めまいが出る原因を知って、必要な対策を取って行きましょう。
耳
三半規管など、耳が原因となって起こるめまいです。回転性めまいと言い、景色が一方向へ流れるように回ります。病院で診断されやすい病名は、メニエール病や良性発作性頭位めまい、悪性発作性頭位めまい、前庭神経炎などがあります。
小脳や脳幹
脳血管障害など、脳内での障害で起こるめまいです。動揺性めまいと言い、足元がフワフワした感覚や、体が落下するような感覚があります。
めまいだけでなく、嘔吐や立ち上がれないなどの症状や、話しづらいなどの神経症状も出ることがあります。
薬の副作用
血圧を下げる降圧剤やむくみなどの症状に使用される利尿剤を服用している方で、薬が効きすぎてしまいめまいを起こすことがあります。他にも抗うつ薬、抗てんかん薬、抗不安薬、睡眠薬なども、副作用でめまいがでやすい薬となります。
血流不足
血液が脳に届いておらず起こるめまいです。立ち上がるときにふらっとして、目の前が暗くなった経験がある方もいるでしょうか。眼前暗黒感といい、頭位が変わったことにより、血液を頭位に位置まで運べずに、虚血状態になり起こってしまいます。月経や貧血などでも同様の症状が現れます。
脱水症状
血流不足にも繋がっていきますが、体内の水分量が減ってしまうことで起こるめまいです。水分が足りなくなると、血液はドロドロしやすくなります。そうすると血流が悪くなり、脳に必要な血液が送れなくなり、めまいを起こします。
脱水症状がめまいを引き起こす理由と対策
めまいには色々な原因がありますが、脱水症状によるものが一番身近で対処がしやすいものです。脱水症状とめまいについて、もう少し詳しく見ていきます。
そもそも脱水症状とはどのような状態なのでしょうか?
私たちの体内は約60%が水分からなっています。この水分は体の機能を正常に保つために必要な体液なので、脱水症状になってしまうと、体が正常に機能しなくなります。
体内に入ってくる水分と、出ていく水分のバランスを取っています。
体内に入るのは主に飲食からです。
体内から出ていくのは発汗、発熱、下痢、嘔吐などからです。
水分の摂取量が減ってしまったり、体調不良により下痢や嘔吐などを繰り返すと、脱水症状になりやすくなります。
水分と血流の関係
様々な理由で体の中が脱水状態になってしまうと、血液中の水分量も減ってしまいます。
血液は血球と血漿に分かれます。
血球の中には赤血球、白血球、血小板が含まれており、酸素を運んだり、体の免疫機能を担ったり、傷ができたときの止血の働きをします。
血漿は、約91%が水分です。ホルモンや栄養を運んだり、老廃物の回収などをしています。
脱水症状になってしまうと、血液中では血漿が減った状態になってしまいます。
すると、血球の割合が多くなることから、血液がドロドロしやすくなります。
サラサラ血液に比べると、ドロドロ血液は血管の中の移動がしづらくなります。脳は体の中でも高い位置にあるため、血液を運びづらい場所にもかかわらず、ドロドロ血液によりさらに運ばれづらい状況が生まれます。
すると、脳に必要な酸素が送られなくなり、脳が酸欠や栄養不足状態となりめまいが起きます。
脳に必要な血液を十分に送るには、水分が必要量ないと支障がでてしまうのです。
適切な水分補給の重要性と方法
では、水分をできるだけ多く摂った方がいいのでしょうか?
脱水症状を予防するために、水分を摂ることは必要ですが、適切な量や飲み方はあります。
体重や環境によっても変わってくるので、まずは最低限どれくらい必要かを確認しましょう。
一日に必要な水分量は体重×40mlです。50kgの方で2lとなります。
まずはこの量を下回らないようにしましょう。
また、真夏に外で過ごしているのと、室内で過ごすのでは排出される水分の量が違います。
汗をたくさんかいたり、下痢や嘔吐などをしたときは、基準より多めに水分を摂るようにしましょう。
一気に多くの水分を摂るよりもこまめに摂っていった方が効果的です。
特に夏場の水分不足は、運動時だけではなく日常生活でも熱中症を引き起こす大きな原因になるため注意が必要です。
汗をたくさんかいたときは、水分補給だけでは不十分です。
脱水は、水分と一緒にナトリウムやカリウムなどの電解質も失われている状態です。
水だけを飲んでも体液濃度が薄まり、余分な水分が体外へと出されてしまうため、さらに体液不足に陥ります。
脱水になったときは、経口補水液を飲むようにしましょう。
経口補水液とは、電解質を含んだ飲み物のことです。
水分や電解質を効率よく吸収・補給できるため、脱水になってしまったときの対処法として効果的です。
脱水症状の症状と段階を解説
脱水症状になっているのかいないのかは、自分では判断しづらいことがあります。また、脱水症状のレベルによっても出てくる症状が異なります。脱水症状になると出てくる症状や、脱水症状の引き金となる症状を知ることで、早いうちから脱水症状に対しての対策ができるようになります。
めまい・吐き気・頭痛・下痢
めまい・吐き気・頭痛・下痢は脱水症状やきっかけになる症状の代表的なものですが、脱水症状のレベルによって症状の出かたが変わります。
軽度:めまい、ふらつき
中度:頭痛、悪心、汗や尿が減少、体温が高くなる
高度:意識障害、痙攣、ショック状態
段階別の症状の特徴と対処法
めまいは先にも説明したように、脱水症状が起こることで、血流が悪くなり、脳に必要な酸素や栄養が届かなくなり、めまいが起きます。
吐き気や頭痛に関しても、脱水により血流が悪くなり、流れが滞った状態になって起きる症状です。
ひどくなると、脳の血管がつまりやすくなり、脳梗塞などにも繋がってしまいます。
下痢は、脱水症状で出てくる症状というよりは、脱水症状を引き起こす原因となるものです。大量の水分が排泄の時に失われ脱水症状を起こしやすくなります。
どの症状に関しても、水分補給をすることがまず第一です。
めまい・吐き気・頭痛に関しては、既に脱水症状を起こしている可能性が高いので、早急に水分補給をしましょう。
また、脱水以外の理由で症状が起きている可能性もあるので、改善が見られない場合は、病院で一度診てもらいましょう。
一般的な対処方法
病院での治療では、血流をよくする薬や抗めまい薬、中耳加圧治療、リンパの通りをよくする手術などがあります。
症状や状態に合わせて治療を行うことで、めまいの改善を図っていきます。
めまいが改善しない理由
病院で治療して、一時的に良くなっても、またぶり返してしまう方もいらっしゃいます。その場合は、根本的な原因が解決されていない可能性があります。例えば、血流を良くするような薬を飲んで症状が改善しても、薬を辞めるとまた症状が出てくる可能性があります。
これは、流れが悪くなってしまう原因や体質に対してもアプローチがないために起きてしまう状態です。
本八幡鍼灸院の施術方法
本八幡鍼灸院では、めまいに対して症状が起きた根本原因を探っていき、その改善に向けて施術をしていきます。
例えば、血流が悪くなる原因が筋肉の硬さだった場合、筋肉を緩めることはもちろん、筋肉が硬くなってしまう原因も一緒に探って、筋肉が硬くならないようにしていきます。
めまいが改善する理由
本八幡鍼灸院では、めまいの根本原因に対応できるよう、鍼灸治以外にも様々な治療法を組み合わせながら治療をしていきます。
【ヘッド】
自律神経の乱れによってめまいが出ている場合は、交感神経と副交感神経の調整をしていきます。顔や頭は自律神経へのアプローチがしやすい場所です。頭や顔の筋肉を緩め自律神経の副交感神経の働きをよくすることで、自律神経の調整をします。
【頭蓋骨調整】
脳内を流れている脳脊髄液が滞っている場合、頭蓋骨の歪みを取って滞りが起きない状態を作ります。
【整体】
骨格の歪みにより筋肉の硬さが出て、めまい症状に繋がっている場合は、骨格の調整を行います。特に骨盤と首は歪みを治すうえでポイントとなる場所なので、重点的アプローチをしていきます。
まとめ
めまいは、生活習慣を変えるだけで改善できる場合があります。
特に水分不足はすぐに改善できる習慣でもあるので、自分が必要な量の水分が摂れているか確認していきましょう。
それでもなかなか改善できない場合は、もっと根本的な施術が必要な場合や病気が隠れている場合もあります。早めに医療機関や専門医を受診して、原因を探っていきましょう。
監修 本八幡鍼灸院院長 峯岸里美(鍼灸師歴18年)
2004年3月 鍼灸師国家資格取得
2003年4月 心身健康堂入社
2007年4月 けやきの杜鍼灸接骨院赤坂入社
2008年6月 住吉鍼灸院勤務
2013年2月 本八幡鍼灸院開院