ファスティングの効果とは?不妊治療の改善にも繋がる!

- update更新日 : 2023年11月21日
folder妊娠に向けた体質改善

ファスティングとは?ダイエットとどう違うの?

ファスティングとは一定期間食べ物を絶つ行為のことを言います。
胃腸や小腸、大腸などの消化器官を休ませることで、毒素や老廃物などを体外へ排出する力が強くなります。
主な目的はデトックスや腸内環境を整えることで、免疫力の向上や美肌効果なども期待できます。

また細胞の若返りにもなるので、妊活をしている方には卵子や精子の質を高める目的で行うこともできます。
行う期間も様々で、16時間や1、2日と短いものもあれば、3日や5日、1週間などの長いものまであります。目的によって期間を決めていきましょう。

ファスティングを行う中で、ダイエット目的で興味を持っている方もいらっしゃると思います。
固形物の摂取を一時的に制限することで体重は減少しますが、ただ単に食べないだけでは本格的なダイエットにはなりません。

また、食べないダイエットは、筋肉の分解もしやすくなり、代謝が落ちてしまうので、むしろ太りやすい体質になりかねません。
ファスティングに関しても、ダイエットのきっかけにするのは良いですが、あくまでも体質改善や健康のために行うようにしましょう!

ファスティングは妊活効果がある!?

ファスティングを行うことで、実は妊活に良い効果があります。身体や妊娠にとって、どんな効果があるのか、詳しく見ていきましょう! 

 

 

 

 

細胞が活性化され、老化を抑えられる

ファスティングを行うと血糖値を上げるために成長ホルモンが分泌されます。その量は、なんと1日の絶食で通常の2倍以上です。成長ホルモンは細胞の再生や修復をする働きがありますが、30代では最大分泌量の50%以下まで下がってしまいます。ファスティングによって成長ホルモンの分泌が活発になり、若返りの効果が期待されます。

卵子・精子の成熟や働きを促す

断食後12時間を過ぎるとサーチュイン遺伝子が働きだします。
この遺伝子は「長寿遺伝子」「若返り遺伝子」と呼ばれ、細胞の核の中にあるDNAを修復する働きがあります。

もちろん卵子や精子の細胞にも働きかけるため、損傷がある場合には修復され、より質の良い卵子や精子を作ることができるのです。

腸内環境が改善される

ファスティングを行うと、モチリンという消化ホルモンが分泌されます。
このホルモンは胃と小腸を動かし、食べ物のカスを大腸に送る働きをしてくれます。

そのあと食事をすると胃に刺激が入り、その刺激によって大腸の蠕動運動が活発になり、排便を促してくれます。

ファスティングにおすすめの期間  

ファスティングは目的に合わせて期間を設定する必要があります。短期と長期でその特徴をみていきます。

短期間のファスティング(16時間,1日,2日)

短期間のファスティングは「腸内環境を整える」「免疫力のアップ」「美肌効果」などに効果的です。
胃腸をはじめとした内臓や消化器官を休ませ、消化吸収を極力行わないことで、老廃物や毒素を排出する働きが高まります。

また、6時間断食することで分泌されるモチリンより、胃や小腸にある食べ物のカスを大腸に送れるため、排便しやすい状態を作ることができます。

長期間のファスティング(3日,5日,1週間)

妊活におすすめなのは長期間のファスティングです。
断食後24時間でオートファジーが活性化します。
オートファジーというのは、細胞内にある不要な物質を取り除く働きのことを言います。
細胞内にある古くなったたんぱく質やミトコンドリアを排除し新しく生まれ変わります。

そして断食後3日でアディポネクチンというホルモンが分泌され、血管の大掃除をしてくれます。血液は卵子や精子の成長を促すホルモンを運びます。
血液や血管が汚れている状態では、必要なホルモンがスムーズに運ばれなくなります。

ファスティングの正しいやり方は?

ファスティングは間違ったやり方をすると体調を崩すことに繋がります。
特に妊活にお勧めなのは長期間のファスティングになるので、本八幡鍼灸院で行っている正しいファスティングのやり方をご紹介します。
回復食のオススメレシピもご紹介します! 

準備食期間

ファスティング開始から2日目までの期間で、この期間では食事量を減らしていきます。食べる量は、腹5分目。

もう一度同じものが出されたときに食べられる量にしましょう。
メニューは和食中心にして、油物や乳製品をたっぷり使ったものなどは避けるようにしましょう。
お水は2リットルは最低摂取するようにします。

 

 

 

 

断食期間

ファスティング開始から3日目から5日目までの期間で、固形物を摂らず、液体のみ摂取します。本八幡鍼灸院では、断食中でも必要なミネラルや栄養が摂れるように専用のドリンクを併用します。朝昼晩の食事をドリンクに置き換えて3日間過ごします。

 

 

 

 

 

それ以外にもお水は1日で2リットル摂取する必要があります。
また、どうしても空腹や冷えが強いときは、具なしのお味噌汁なら飲んでも大丈夫です。

回復食期間

ファスティング開始から6日目から8日目までの期間で、ファスティングの工程の中で最も大切な期間です。

6日目の朝食に梅流しを行います。
昆布の出汁で煮た大根を梅干しと一緒に食べます。
昆布の粘りと梅のクエン酸が洗剤の役割をし、大根の食物繊維がブラシの役割をして、腸内にこびりついた宿便を排出します。

 

 

 

 

その後は消化に良いものを中心に少しずつ量を増やしながら食事を摂ります。
動物性たんぱく質や油物、添加物などはこの期間は避けるようにしましょう。

ファスティングを行う際の食事について

ファスティングを行うにあたり、積極的に摂取したい食材と避けたい食材があります。
これを誤ると、ファスティングが困難になり、効果が期待できなくなる可能性があります。始める前にチェックしておきましょう!

おすすめの食材

  • 野菜
    葉野菜(小松菜、白菜、水菜、キャベツ、春菊など)、大根、人参、かぼちゃ、玉ねぎ、ねぎ、生姜など
  • 大豆
    豆乳、豆腐など

  • 発酵食
    納豆、ぬか漬け、味噌、甘酒、塩こうじなど

  • 梅干し
    無添加で、塩・しそのみのもの

  • 海藻類
    ひじき、もずく、こんぶ、寒天、海苔など(海藻自体は体を冷やす食材なので、発酵食品や温めて食べることがおすすめ)

  • 穀物
    重湯、おかゆ(玄米なら尚良し)

  • キノコ類
    しいたけ、しめじ、えのき、エリンギ、舞茸、なめこ、きくらげなど

  • ドライフルーツ
    干し芋、プルーン、レーズン、干しイチジク、干し柿など(バナナやマンゴーなどは体を冷やしやすいので避けましょう。)

避けた方が良い食材

  • 動物性たんぱく質
    肉、魚、卵など

  • 乳製品
    チーズ、バター、ヨーグルト、クリーム、アイスクリーム、乳酸菌飲料など

  • 油っこいもの
    揚げ物、ラーメン、天ぷら、油揚げ、ナッツ、マヨネーズなど

  • 小麦
    パン、うどん、パスタ、そうめん、クッキー、ケーキ、ドーナツなど

  • アルコール
    お酒

  • カフェイン
    コーヒー、緑茶、紅茶など

  • 南国の果物
    マンゴー、バナナ、パパイヤ、パイナップル、アボガド、生イチジク、生柿など

  • 砂糖を使ったもの
    ジュース、スイーツなど

  • 体を冷やす食材
    きゅうり、トマト、ナス、スイカ、レモン、キュウイ、蕎麦、わかめ、豆乳(冷たいままのものがNG)など

  • 調味料
    香辛料

回復食のオススメレシピ

ファスティングにおいて、回復食が何よりも大切な工程です。

断食をしたことにより、腸内に溜まっていた毒素が排出され、まっさらな状態。そこに一番に入ってくる食べ物は、いつも以上に吸収がしやすくなります。
つまり、ここで身体に悪いものを食べれば、悪いものをいつも以上に吸収してしまいます。身体にとって良いものを入れられるかがポイント!

ではどんなものを食べたらいいのでしょうか?回復食一日目のオススメレシピを紹介します!

一日目の朝ごはん

回復食の一番最初に行うのが梅流しです。前日から大根を一本、昆布を入れたお水で煮ておいてください。大きさは食べやすい大きさにしましょう。

①まず白湯を飲みます。
②大根のゆで汁に梅干を1つ潰して一杯飲む。
③大根を食べる。梅干や味噌と一緒に食べてもOKです。
④②と③を繰り返していきます。

大根一本分なので、朝からかなりお腹いっぱいになります。もし全部食べきれなかったらお昼ご飯にまわしても大丈夫です。

もし梅流しだけではお腹が満たされないときは、具なしの味噌汁を飲みましょう。
味噌を選ぶ時のポイントは
①冷蔵で販売されているもの
②酵母が眠っている状態のもの
③パッケージに空気穴が付いているもの
④成分表をみて、アルコールの添加がされていないもの

上記に注意してお味噌を準備しましょう。

お味噌汁を作るときに、出汁もできるだけとることをオススメします!
時間がないときは、味噌汁の中にかつお節を入れてもおいしくなります。
今は無添加の粉末の出汁パックなどもあるので、活用してみてください!
粉末の出汁パックなら、冷蔵庫で水だけで作れます。

一日目の昼ごはん

お昼ごはんは野菜のポタージュがオススメです!
朝の梅流しが残っている場合は、そちらも一緒に食べてください。
キャベツや玉ねぎなどの野菜をミキサーにかけて、豆乳と塩こうじで味付けをします。
別でお味噌汁も作り、お汁の中に野菜を入れて温めたらポタージュの完成です!

一日目の夜ごはん

夜ごはんは湯豆腐を作ります。
豆腐と野菜(ねぎや白菜)を昆布だしで煮て、大根おろしとポン酢で食べます。

お豆腐の選び方は、製造法や品質で変わってきます。
水に入っているぽ豆腐は消泡剤という添加物が入っていないものが多いのですが、パックにプリンのように入っているお豆腐は、消泡剤という添加物が使われているものが多いです。これは製造法の違いで添加されます。
プリンのような豆腐は柔らかくてなめらかでおいしいですが、添加物が使われているものがあるので、できるだけ使われていないものを選びましょう。

ファスティングの効果まとめ

  1. 胃腸を休ませ、体のデトックス機能を高め、腸内環境を整える
  2. 胃腸をスカスカにすることで若返りホルモンを分泌させる
  3. 断食をすることで、遺伝子の修復力を高めて質の良い卵子と精子を作り出す

 

 

 

 

ファスティングは正しく行うことで、体の機能自体をあげて、良質な卵子や精子をつくることができます。
クリニックでもなかなか良い結果が出ない方は、一度自分の体からいらないものを出して、細胞自体を若返らせ、質の良い卵子と精子を作れる体になってみませんか?

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監修 本八幡鍼灸院院長 峯岸里美(鍼灸師歴18年)

2004年3月 鍼灸師国家資格取得
2003年4月 心身健康堂入社
2007年4月 けやきの杜鍼灸接骨院赤坂入社
2008年6月 住吉鍼灸院勤務
2013年2月 本八幡鍼灸院開院